日産ノート 価格:205万4800~276万3200円 新車ニュース
内田誠社長兼CEO体制となった新生日産にとって、3rdノートは非常に重要な1台である。8年ぶりのフルモデルチェンジでどのように進化したのか、紹介しよう。
エクステリアはシンプルでクリーンな造形。薄型ヘッドランプと新Vモーショングリル、踏ん張り感のあるリアスタイルなどにアリアとの共通性を感じる。嫌みのない先進性と、コンパクトカーとは思えない堂々としたスタイルが印象的だ。サイドの造形にもうちょっとボリューム感がほしいと感じたが、ボディサイズが5ナンバー枠と聞いて納得。個人的にはopのアルミホイールよりも、ホイールキャップのほうがスタイリッシュだと感じた。
ボディサイズは全長×全幅×全高4045×1695×1520mm。旧型と比較して全長は 55mm短く、全幅と全高は共通。2580mmのホイールベースは20mm短縮された。モデルチェンジごとに大型化するのが一般的な中、ノートはコンパクトになった。当然、日常の使い勝手がいちだんと良好になったのは間違いない。開発陣は、「新型ノートは日本専用モデルとして「日本ベスト」で開発した」と教えてくれた。
ラインアップはX/S/Fの基本3グレードに、スペシャルモデルのオーテックを加えた全4モデル構成。ボディカラーは2トーンを含めた全13色。なお、4WDモデルは2021年春までに発売予定。新型は高出力リアモーターを搭載した意欲作だ。
インテリアは広く快適。先進性に加えてスマートに使える機能的な空間が広がる。特徴はメーターとセンターモニターが一体となった統合型ディスプレイと、ブリッジタイプのロングコンソール。統合型ディスプレイはさまざまな表示に変更できるのはもちろん、左右の連携も可能。ロングコンソールは先進イメージを伝える。
新型は各種コントロール系も新しい。電制シフトやステアリングスイッチ、ブラック基調の共用スイッチまで、すべてを刷新。リトラクタブル式のインパネカップホルダーなど使い勝手に関する配慮も万全である。これまで日産車が苦手としていた操作感の統一や見栄え、操作音といった細部まで徹底した作り込みが行われた。
室内に身を落ち着けると、久しぶりに「モダンリビング」というキーワードが浮かんだ。居心地がよく、しかも新しさが実感できる。気になったのが、キックスから流用の空調スイッチ。使い勝手に問題はないが、デザインが古い。全体がレベルアップすると、細部が目立つ。
室内スペースはクラストップ級。ボディがひと回り小型化したとはいえ、旧型と同等の広さを実現。後席スペースはヘッドルーム/ニールーム共に余裕たっぷり。後席リクライニング機能も採用する。
ボディカラーは多彩。イメージカラーはビビッドブルーとスーパーブラックの2トーン仕様。X/S/Fの標準モデル用はモノトーン11色、2トーン2タイプの全13タイプ。ただしすべてのグレードで全色が選べるわけではなく、グレード毎に設定カラーが異なる。上級グレードのX専用色も多い。またスペシャルモデルのオーテックはオーロラフレアパールとスーパーブラックの2トーンやピュアホワイトパールとスーパーブラックの2トーンなど専用色を含む全8種をラインアップする。