グループPSAジャパンは2021年1月7日、シトロエン・ブランドの人気コンパクトハッチバックのC3をマイナーチェンジし、合わせて特別仕様車の「エディション2021(EDITION 2021)」を新設定して、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
C3フィール:235万円
C3 シャイン・スタンダード内装:257万5000円
C3 シャイン・エメラルド内装:259万5000円
C3 エディション2021:269万9000円
今回の変更は、シトロエンの最新デザインコードを採用して新しいエクステリアを構築するとともに、新フロントシートの設定や“PureTech”エンジンの改良、安全・運転支援システムのバージョンアップなどを果たしたことが特徴である。
まずエクステリアでは、2016年開催のパリ・モーターショーでワールドプレミアを飾ったコンセプトカー「CXPERIENCE(Cエクスペリエンス)」にインスパイアされたフロントフェイスを導入したことがトピック。具体的には、シトロエンのブランドロゴであるダブルシェブロンから伸びるクロームと繋がったLEDデイタイムランニングライトやその下部に配する新造形のLEDヘッドライト、ベゼル部分がカラーパック(エメラルド、ルージュアデン、ブランの3カラーを用意)と呼応するフォグランプなどを組み込み、よりワイドかつ個性的なマスクを創出する。また、シトロエンのシグネチャーであるAirbumpはいっそう幅広くなり、同時にリアクオーターパネルのステッカーをこのAirbumpのパターンと反復させることで、サイドビューに統一感を持たせた。ブラック&クロームの装飾を施したドアハンドルのアレンジも印象的だ。
ボディカラーは新色のスプリングブルーとルージュエリクシールのほか、サーブルとブランバンキーズの計4色をラインアップ。上級グレードのシャインには、バイトーンルーフを採用している。
内包するインテリアは、心地よさとくつろぎ感をいっそう高めたことが訴求点だ。仕様としては、従来と同様のスタンダード内装と翠玉カラーのアクセントを施したエメラルド内装を設定。また、エメラルド内装には生地裏のフォームのボリュームを従来の2mmから15mmへとアップしたことで身体との当たり感を改善したアドバンストコンフォートシートを新装備した。
パワーユニットはエンジンマネジメントソフトウェアの最適化を図った“PureTech”1199cc直列3気筒DOHC直噴ガソリンターボユニット(最高出力110ps/5500rpm、最大トルク205Nm/1750rpm)を搭載。トランスミッションには、最新のEAT6(電子制御6速AT)を組み合わせる。燃費性能は、JC08モード走行で従来より15%アップの21.0km/リットル、WLTCモード走行で17.2km/リットルを達成した。
安全・運転支援システムに関しては、LEDヘッドライト&インテリジェントハイビームを採用したほか、アクティブセーフティブレーキ(作動範囲5~80km/h)、レーンデパーチャーウォーニング、トラフィックサインインフォメーション、ドライバーアテンションアラート、バックソナーを標準で装備。シャインにはフロントソナーとバックカメラ、ブラインドスポットモニターシステムも組み込んだ。
特別仕様車のエディション2021については、シャインをベースに、外装には17インチアロイホイールとルーフステッカー(エメラルド、レッド、テックウッドの3タイプを設定)を、内装にはテックウッドダッシュボードとテックウッド柄アクセント付テップレザー/ファブリック表皮コンフォートシートを特別装備。ボディカラーはスプリングブルー/ノアールオニキス、ルージュエリクシール/ノアールオニキス、サーブル/ブランオパールの3タイプを設定している。