ホンダ車専用の純正アクセサリーを開発、提供するホンダアクセスは2021年1月8日、バーチャルオートサロン2021での出展概要を発表した。
出展のテーマは「“オモシロイ”スポーツのコレマデとコレカラ」。「スポーツ」にフォーカスを当てて、“オモシロイ”スポーツでの拡張性と可能性の拡大をショーで提案する。
注目の出展車は2台。ホンダeとN-ONE RSをベースとしたレース仕様のコンセプトモデルだ。
まずホンダeでは、ドラッグレースへの参戦を意図した「e-DRAG(イー ドラッグ)」のコンセプトモデルを披露。「エコやクリーンだけがEVじゃない! モーターの底力を魅せる!」をテーマに、カーボンファーバー素材の多用による徹底した軽量化や専用セッティングの足回りなどを採用する。もともとドラッグレースは、トルクをいかに素早く路面に伝えてスタートダッシュおよび加速を演じるかが勝敗のカギを握るレースなので、発生トルクの厚いEVには、最適のカテゴリーといえるだろう。
次にN-ONE RSでは、ヒルクライムレースへの参戦を目指した「K-CLIMB(ケイクライム)」のコンセプトモデルを公開。「パワーじゃない楽しさ! 軽の底力を魅せる!」をテーマに、ライトカスタム=簡易改造によって優れたハンドリング性能を実現する。N-ONE RSが有する軽量ボディと優れたトラクション性能がどこまでレベルアップしているのか、カスタマイズ内容の正式な発表が今から楽しみだ。
なお、今回出展される2台のコンセプトカーは単なるショーカーではなく、「完成目標3月」の途中経過として公開するとのこと。つまり、来春以降での実戦投入を目指して、鋭意開発を進めているプロトタイプなのだ。ホンダアクセスは「丸目でキュートなホンダeとN-ONEをレース車に仕上げて、スポーツの幅を広げたい」と意気込んでいる。