メルセデス・ベンツ日本は2021年1月12日、新型メルセデス・ベンツGLBにハイパフォーマンスモデルの「メルセデスAMG GLB 35 4MATIC」をラインアップし、同日より注文受付を開始した。車両価格は737万円に設定。ユーザーへの納車は本年1月末ごろを予定している。
新設定のメルセデスAMG GLB 35 4MATICは、「メルセデスAMG 35シリーズ」の6番目に当たるモデルで、高出力なエンジンに十分なトラクションを確保する4輪駆動システム、 高い剛性とアジリティのためのシャシーの補強やサスペンションのセッティングなど、高次元のドライビングパフォーマンスを実現しつつ、快適性も損なうことがないように開発したハイパフォーマンスSUVである。
パワーユニットには、“M260”1991cc直列4気筒DOHC直噴ツインスクロールターボエンジンを搭載。最高出力は306ps/5800~6100rpm、最大トルクは400Nm/3000~4000rpmを発生する。また、エグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備し、選択したドライブモードに応じてバランスの取れた音色からドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りの排気サウンドまで切り替えを行う仕組みとした。一方、トランスミッションには専用セッティングの8速AMGスピードシフトDCTを採用。駆動システムにはトルク可変配分4輪駆動のAMG 4MATICを組み込み、走行状態に応じて前後のトルク配分を100:0から50:50までの範囲で最適に設定する。
前マクファーソンストラット/後マルチリンクの懸架機構に関しては、専用開発のサブフレームやスプリング、そして電子制御ダンパーを組み込むAMG RIDE CONTROLサスペンションを採用。走行状況や路面の状態に即して各ホイールに対する減衰力を自動で、かつ連続可変で調整し、ドライバーの意のままの俊敏性や限界付近での安心感に満ちた操作性、そして長距離走行時の高い快適性を高次元で具現化する。また、制動機構には強化ブレーキシステムを装備。フロントには新型モノブロック対向4ピストンキャリパーとΦ350mmディスク、リアには1ピストンフローティングキャリパーとΦ330mmディスクを組み込み、ディスク自体にはドリルドベンチレーテッドタイプを採用する。合わせて、ブレーキキャリパーはブラックのAMGロゴ入りシルバーペイントで仕上げた。
エンジンやトランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングの制御が変更可能なAMG DYNAMIC SELECTを採用したこともメルセデスAMG GLB 35 4MATICの訴求点。モードとしては、快適かつ燃費重視の走りに適した「Comfort」、スポーティなエンジンおよびトランスミッションの設定によりアジリティとファントゥドライブを強調した「Sport」、Sportの設定に加えてシフトダウン時のブリッピング機能などを組み込んでエモーショナルな走りを演出する「Sport+」、滑りやすい路面を安全に走れるようパワーを落としてトルクカーブをフラットに保つ「Slippery」、様々なパラメーターを個別に設定できる「Individual」という5モードを用意する。各モードはセンターコンソールに配したスイッチで切り替えが可能だ。また、サーキット走行時に80件以上の車両データ(車速、加速度など)を常時記録することが可能な「AMGトラックペース」をパッケージオプションで設定している。
エクステリアについては、メルセデス・ベンツモデルのAMGラインをベースに、メルセデスAMGモデルならではの高いパフォーマンスを感じさせる要素を随所に取り入れる。フロント部は下側の幅が広く、垂直にルーバーが入ったAMG専用ラジエターグリルを装備。一方、リアビューには専用デザインのクローム仕上げ円形デュアルエグゾーストエンドを組み込む。足もとには19インチAMG5ツインスポークアルミホイール+235/50R19タイヤを装着した。
内包するインテリアは、「スーパースポーツ」を含む3つのAMG専用の表示スタイルから選択できるコクピットディスプレイをセット。オプションの「AMGパフォーマンスパッケージ」を選ぶと、フラットボトム型となるナッパレザー/DINAMICAのAMGパフォーマンスステアリングが配される。3列式シートの表皮はブラックのレザーDINAMICA(レッドステッチ入り)を標準で、チタニウムグレー/ブラックまたはクラシックレッド/ブラックの本革ツートンを「AMGアドバンスドパッケージ」のオプションで設定した。