日産自動車は2021年1月20日、電気自動車のコンセプトバン「e-NV200 Winter Camper concept(ウィンター・キャンパー・コンセプト)」をオンライン発表した。
日産の100%電気LCV(小型商用車)であるe-NV200をベースに、欧州で企画・製作したe-NV200 Winter Camper conceptは、環境への影響を最小限に抑えながら、このモデル専用に施した改良によって雪道での走破性を高めるとともに、冬のキャンプシーンでの利便性を大きく高める装備群を豊富に組み込んだことが特徴である。
まず装備面では、欧州限定の「Nissan Camper Technology Luxury Kit」を架装することで、ルーフに設置したソーラーパネルから220ボルトのバッテリーへの充電を可能とし、電力の自給自足による快適性と実用性を兼ね備えたキャンプシーンを実現。また、バッテリーの電力で稼働する備え付けのキッチンと冷蔵庫のほか、折りたたみ式のベッドや断熱ガラスなどを配備し、あらゆる環境下での居住快適性をレベルアップさせた。
足回りについては、悪条件下での走行性能の向上を狙ってサスペンションを専用セッティング。最低地上高を引き上げると同時にプレミアムオフロードタイヤを装着し、積雪路や泥濘路でも最適なトラクションを確保する。また、フロントの強化スチールバーにはツインスポットライトを組み付け、夜間での視認性をアップ。さらに、欧州で用意する日産純正アクセサリーの前後マッドガードやドアエントリーガード、サイドバー、ラバーマットなども装備した。
欧州日産LCV事業部のドミトリー・ブスルキン事業部長は、「電動車両は環境への影響を意識しながらも、ワクワクするような運転体験を提供します。アウトドアのエッセンスと電気自動車ならではのパワーを備えたコンセプトバン『e-NV200 Winter Camper concept』は、ゼロエミッションモビリティの明るい未来を表現しています」とコメントしている。