フェラーリ・ポルトフィーノM 価格:8DCT 2737万円 新車ニュース
フェラーリの最新2+2スポーツ、ポルトフィーノMが上陸した。2017年にカリフォルニアの後継として登場したポルトフィーノの進化バージョンである。“M”はモデファイ(Modificata)の意味。パフォーマンスが向上したモデルにフェラーリが伝統的に用いる呼称だ。
ポルトフィーノMの技術的なハイライトはパワーユニットとトランスミッション。3855ccのV8DOHC32Vツインターボは、カムプロフィール改良でバルブリフト量が増大。スピードセンサーを搭載した新型ターボ(最大5000rpm増速)との相乗効果で、従来比で20psアップの620ps/5750~7500rpmを発生する。スロットルレスポンスも一段とシャープになった。
トランスミッションは新開発8速DCT。クラッチモジュールは従来の7速DCT比で20%小型化され、トルクデリバリーは35%向上。重量は20kg軽い。ギア比は7速までがクロースレシオ、8速はクルージング用ODレシオに設定された。
パフォーマンスは目覚ましい。トップスピードは320km/h、0→100km/h加速は3.45秒でクリアーする。走行モード切り替え“マネッティーノ”には、新たに“レース”を追加。パワートレーンの性能アップに合わせたモードの新設で、ポテンシャルが引き出しやすくなった。駆動方式はFR。ちなみにエンジン&ミッションはローマと共通になる。
走りとともに、ポルトフィーノMの魅力は、ボディの自在性。クローズドトップのローマに対し、ポルトフィーノMは、デタッチャブルHT仕様。1台でオープンとしてもクーペとしても楽しめる。日常使用はクーペ、ワインディングロードや、リゾートではトップを開けて、風を感じてのドライビングが満喫できる。メーカーは「毎日、新たな発見がある、エブリデイ・フェラーリ」と説明する。
スタイリングは、前後バンパーとグリル形状が一新され、一段とダイナミックに変身。安全装備も充実し、プリクラッシュブレーキとアダプティブクルーズコントロールを設定。ポルトフィーノMは、マルチな魅力を持ったスーパーカーである。
グレード=ポルトフィーノM
価格=8SMT 2737万円
全長×全幅×全高=4594×1938×1318
ホイールベース=2670mm
車重=1545kg
乗車定員=4名
エンジン=3855cc・V8DOHC32Vツインターボ
最高出力=456 kW (620 ps)/5750~7500 rpm
最大トルク=760Nm(77. 5kgm)/3000~5750rpm
サスペンション=前後ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
駆動方式=FR
0→100km/h加速=3.45秒
0→200km/h加速=9.8秒
最高速度=320km/h
※価格を除き、スペックは欧州仕様