BMWジャパンは2021年2月25日、第2世代となる新型4シリーズにMパフォーマンスモデルのオープン仕様「M440i xドライブ・カブリオレ」を設定し、同日より発売した。車両価格は1089万円に設定。ユーザーへの納車は本年3月以降を予定している。
BMW M社が開発する高性能バージョンのMモデルには、2つのカテゴリーが存在する。1つはサーキットでの走行を可能としたMハイパフォーマンスモデルで、もう1つはサーキットで培われた技術を取り入れて走行性能を高めたMパフォーマンスモデルである。今回発表されたM440i xドライブ・カブリオレは、Mパフォーマンスモデルに位置づけられる1台だ。
エクステリアに関しては、フルオートマチック・ソフトトップを組み込む新型4シリーズ・カブリオレのスポーティかつエレガントなオープンカーデザインをベースに、Mパフォーマンスモデルの専用色となるセリウムグレーをキドニーグリルやエアインテーク、エアブリーザー、サイドミラーキャップ、テールパイプ、モデルバッジに採用することで独自の存在感と個性を演出。また、トランクリッドにはMリアスポイラーを組み込んで空力特性を向上させる。さらに、BMWレーザーライトやLEDコーナリングライトを標準で装備。足もとには、前8J×19/後8.5J×19 Mライトアロイダブルスポーク・スタイリング792Mバイカラーホイール(セリウムグレー)+前225/40R19/後255/35R19タイヤを装着した。
内包するインテリアは、10.25インチのワイドコントロールディスプレイ(タッチパネル機構付)と12.3インチのマルチディスプレイメーターパネルで構成したBMWライブコックピット、BMWオペレーティングシステム7.0、BMWインテリジェントパーソナルアシスタント(AI音声会話システム)といった先進機構を設定したほか、マルチファンクションMスポーツレザーステアリング(シフトパドル付)やセンサテックフィニッシュダッシュボード、“M440i”ロゴ入りメーター、アルミニウムテトラゴントリム/パールクロームハイライトなどを標準装備。また、ヴァーネスカレザー表皮のMスポーツシートには電動調整式ランバーサポート/フロントシートヒーティング/エアカラーを内蔵した。一方、安全運転支援システムの面ではACC/アクティブクルーズコントロール等を含むドライビング・アシスト・プロフェッショナルや高速道路での渋滞時にドライバーをサポートする「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援システム」、最新のBMWコネクテッド・ドライブに加えて、パーキング・アシスト・プラスを標準で採用。ロールオーバープロテクションシステムやアクティブプロテクションも標準で組み込んでいる。
パワートレインに関しては、2997cc直列6気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力387ps/5800rpm、最大トルク500Nm/1800~5000rpm)に、専用セッティングの電子油圧制御式8速スポーツATを搭載。駆動機構にはインテリジェント4輪駆動システムのxDriveを採用する。また、アダプティブMサスペンションやMスポーツディファレンシャル、大径Mスポーツブレーキなどを組み込んで、より正確なハンドリングとダイナミックなオープンドライビングを具現化した。