【新型ヴェゼルのライバル探し】ベースのフィットとヤリスはライバル。ではヴェゼルとヤリスクロスは?

トヨタ・ヤリスクロス・ハイブリッドZ(FF) ヤリスクロスは世界戦略モデル ハイブリッドは1.5リッターガソリン(91ps)+モーター(80ps)の組み合わせ WLTCモード燃費:27.8km/リッター(FF) ボディは強靭な設計 プラットフォームはGAーB
トヨタ・ヤリスクロス・ハイブリッドZ(FF) ヤリスクロスは世界戦略モデル ハイブリッドは1.5リッターガソリン(91ps)+モーター(80ps)の組み合わせ WLTCモード燃費:27.8km/リッター(FF) ボディは強靭な設計 プラットフォームはGAーB

トヨタ・ヤリスクロス・ハイブリッドZ(FF) 価格:THS 258万4000円 試乗記

ともに世界戦略車、ヴェゼルのほうがやや格上

 ヴェゼルの「フィット派生のクロスオーバーSUV」というキャラクターを考えると、ライバルの第1候補はヤリスクロスだと思いがち。だが、車両ポジショニングはヴェゼルのほうが半ランク上。ワールドワイドで見ると、今年日本でも発売予定のカローラクロスのほうが拮抗する。

ヤリスクロスのボディカラーは写真のブラスゴールドメタリックを含め単色8色/2トーン7種の計15タイプ
ヤリスクロスのボディカラーは写真のブラスゴールドメタリックを含め単色8色/2トーン7種の計15タイプ

ヤリスクロスは先進機能満載。新鮮な味わいが魅力

 ヤリスクロスは新鮮さが魅力だ。エクステリアはウルトラマンを彷彿させる力強く精悍なフロントマスク、大胆なクラッディング処理のサイド、ハリアーのようにくびれからつながるリアなど、オン/オフどちらにも映える。

 一方、インテリアはヤリスとの共通性を感じる。大型液晶を用いたメーターやSUVの骨太さを表現したインパネセンターなど、若干の専用化が施されているが、イメージはそのままだ。 居住性は良好。短いホイールベースながら後席スペースにも余裕がある。とはいえ、ヴェゼルと比べると前席優先。ラゲッジは40対20対40の分割シートやデッキボードなどのアイデアで、見た目以上の収納力を誇る。

 パワートレーンは1.5リッターガソリンとハイブリッド。プラットフォームはヤリスと同じGA-Bをベースに、クロスオーバー化による全高/重心の高さをトレッド拡大でカバー。摺動ロスを大きく低減したショックアブソーバーと第3世代EPS制御を盛り込む。 フットワークはヤリス譲りの高い基本性能に「重厚さ」と「穏やかさ」がプラスされた。 SUVというよりも、よくできたハッチバックの印象が強い。

室内はヤリスと共通イメージ 良好な視界と使いやすさを徹底 8インチディスプレイオーディオ標準
室内はヤリスと共通イメージ 良好な視界と使いやすさを徹底 8インチディスプレイオーディオ標準
Zは大型サイズの合成皮革+ツイード調ファブリックシート標準 後席着座姿勢はアップライト 室内長1845mm
Zは大型サイズの合成皮革+ツイード調ファブリックシート標準 後席着座姿勢はアップライト 室内長1845mm
Zは視認性に優れたオプティトロン式 中央に各種情報を表示する
Zは視認性に優れたオプティトロン式 中央に各種情報を表示する
荷室は多彩なアイデア満載 後席は3分割 床は高さ調節できる
荷室は多彩なアイデア満載 後席は3分割 床は高さ調節できる

ヤリスクロス・ハイブリッドZ(FF) 主要諸元の主要諸元と主要装備

グレード=ハイブリッドZ(FF)
価格=THS 258万4000円
全長×全幅×全高=4180×1765×1590mm
ホイールベース=2560mm
トレッド=フロント:1515×リア:1515mm
最低地上高=170mm
車重=1190kg
エンジン=1490cc直3DOHC12V(レギュラー仕様)
最高出力=67kW(91ps)/5500rpm
最大トルク=120Nm(12.2kgm)/3800〜4800rpm
モーター最高出力=59kW(80ps)
モーター最大トルク=140Nm(14.4kgm)
WLTCモード燃費=27.8km/リッター(燃料タンク容量36リッター)
(市街地/郊外/高速道路=29.4/29.9/26.1km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=215/50R18+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.3m

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