【新型ヴェゼルのライバル探し】大胆造形のC-HRはコンパクトなクーペフォルムSUVという点でヴェゼルと重なる

トヨタCーHR・G CーHRは1.8リッターガソリン(98ps)+モーター(72ps)のハイブリッドと1.2リッターターボ(116ps)を設定 各部をスポーティに仕上げたGRスポーツも選べる スタリングはクーペ感覚 フットワークは引き締まったイメージ
トヨタCーHR・G CーHRは1.8リッターガソリン(98ps)+モーター(72ps)のハイブリッドと1.2リッターターボ(116ps)を設定 各部をスポーティに仕上げたGRスポーツも選べる スタリングはクーペ感覚 フットワークは引き締まったイメージ

トヨタCーHR・G 価格:THS 304万5000円 試乗記

C-HRは現代のスペシャルティ。個性を楽しむ存在

 クーペルックのSUVという意味で、C-HRも比較対象になる。ヴェゼルはすっきりとシンプルにまとめているが、C-HRの造形は、トヨタ車とは思えないほどアグレッシブ。プロポーションや2ドア風に見せるリアドアの処理など、好き嫌いがわかれるデザインだ。登場は2016年だが、いまなお新鮮である。

 インテリアは奇をてらわずオーソドックなレイアウト。スポーツハッチのようにコクピット感覚を強めたデザインである。シンプルなヴェゼルとは正反対だ。居住性も同様で、「見た目が優先」のため後席は完全に割り切られている。スペース性は必要十分だが、小さいリアウィンドウとフロントシート形状の影響で、閉塞感が強い。ラゲッジは想像よりも実用的。ゴルフバッグが無理なく積める。

C-HRのボディカラーは単色6色/2トーン8種の計16タイプ設定
C-HRのボディカラーは単色6色/2トーン8種の計16タイプ設定

C-HRのパワートレーンは2種。フットワーク優秀

 パワートレーンは2種類。ガソリンが 1.2リッターターボ、ハイブリッドは1.8リッター+モーター。オールラウンダーなのは断然ハイブリッドだが、駆動方式はFF専用である。
 1.2リッターターボは4WDの選択肢があり、クロスオーバーSUVとしては珍しい6速MTとの組み合わせが可能。エンジンパワーが限られることもあって、ドライバビリティはCVTのほうが優れる。

 フットワークは優秀。TNGAの優れた基本性能に加えて、C-HR独自のチューニングで「視線が高いスポーティハッチ」という印象だ。標準仕様は快適性重視のセッティング、追加設定されたGRスポーツはスポーツプレミアムらしい乗り味を備える。キャラクター的にはGRスポーツがベストマッチだろう。

C-HRのインパネは立体形状 各部は上質なソフトパッド仕上げ 8インチディスプレイオーディオ標準
C-HRのインパネは立体形状 各部は上質なソフトパッド仕上げ 8インチディスプレイオーディオ標準
写真のフル本革シートはop(7万7000円) 室内は前席優先設計 後席はやや閉塞感を感じる 室内長1800mm
写真のフル本革シートはop(7万7000円) 室内は前席優先設計 後席はやや閉塞感を感じる 室内長1800mm
メーターは視認性に優れた2眼式 中央に燃費やシステム情報を表示
メーターは視認性に優れた2眼式 中央に燃費やシステム情報を表示
荷室容量は後席使用時318リッター/最大1112リッターと十分 後席は6対4分割
荷室容量は後席使用時318リッター/最大1112リッターと十分 後席は6対4分割

トヨタC-HR・G 主要諸元の主要諸元と主要装備

グレード=G
価格=THS 304万5000円
全長×全幅×全高=4385×1795×1550mm
ホイールベース=2640mm
トレッド=フロント:1540×リア:1540
最低地上高=140
車重=1440kg
エンジン=1797cc直4DOHC16V(レギュラー仕様)
最高出力=72kW(98ps)/5200rpm
最大トルク=142Nm(14.5kgm)/3600rpm
モーター最高出力=53kW(72ps)
モーター最大トルク=163Nm(16.6kgm)
WLTCモード燃費=25.8km/リッター(燃料タンク容量43リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=225/50R18+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.2m

SNSでフォローする