マツダCXー30・XD・Lパッケージ(4WD) 価格:6SAT 330万5500円 試乗記
新型ヴェゼルは、各部の上質感が大幅に上昇した。今後CX-30と比較するユーザーは増えるだろう。
CX―30のエクステリアは、マツダ3からスタートした「深化した魂動デザイン」で構成。マツダ3ほどアバンギャルドではないが、いい意味で生活感が薄いクリーンな造形でまとめた。「スポーティなタイト感」と「SUVの力強さ」のバランスは見事だ。
インテリアはオーソドックスなレイアウトで、コクピット感覚が強め。質感はプレミアムカテゴリーと比べても負けないクオリティを持つ。
居住性はハイレベル。ボディは全長4.4m以下にこだわってマツダ3よりひと回りコンパクトだが、パッケージングの工夫で前後席とも余裕あるスペースを実現。後席スペースは身長180cmのパッセンジャーでもくつろげる。ラゲッジは、使い勝手を重視した空間設計。見た目以上に広いスペースを確保している。
パワートレーンは2リッターガソリン/ 1.8リッターディーゼル/ 2リッタースカイアクティブXと豊富。昨年12月の一部改良でディーゼルとスカイアクティブXがパワーアップ。価格とパフォーマンスのバランスでディーゼルがお勧めだ。
フットワークは、クラス水準を超える仕上がり。走る/曲がる/止まるのすべての領域で滑らかな動きを実現した。ただし、フィーリングは澄んだ水、悪くいえば薄味すぎて後味が残らない。
今後の改良でマツダらしい明確な「味付け=個性の強化」をしてほしい。
グレード=XD・Lパッケージ(4WD)
価格=6SAT 330万5500円
全長×全幅×全高=4395×1795×1540mm
ホイールベース=2655mm
トレッド=フロント:1565×リア:1565mm
最低地上高=175mm
車重=1530kg
エンジン=1756cc直4DOHC16Vディーゼルターボ(軽油仕様)
最高出力=95kW(130ps)/4000rpm
最大トルク=270Nm(27.5kgm)/1600〜2600rpm
WLTCモード燃費=18.4km/リッター(燃料タンク容量48リッター)
(市街地/郊外/高速道路=15.3/18.3/20.3km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=215/55R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.3m