ベントレーがベンテイガ・シリーズのハイブリッドモデルにサステナビリティを追求した特別仕様車の「オデッシアン エディション」を設定。生産は12カ月限定で実施
英国ベントレーは2022年11月1日(現地時間)、スーパーラグジュアリーSUVのベンテイガ・シリーズのハイブリッドモデルにサステナビリティを追求した特別仕様車の「オデッシアン エディション(Odyssean Edition)」を設定し、12カ月限定で生産すると発表した。
オデッシアン エディションは、ベントレーが2035年のラグジュアリーモビリティを見据えた「ビヨンド100」戦略の一環として製作したコンセプトカー「EXP 100 GT」を参考にしてデザインしたリミテッドシリーズで、サステナビリティを最大限に重視。2021年には4ドアラグジュアリーサルーンのフライングスパーにオデッシアン エディションを設定して注目を集めた。
今回発表したベンテイガのオデッシアン エディションは、通常のハイブリッドモデルがベース。パワーユニットには3リットルV6 TFSIガソリンエンジンと最高出力100kWを発生する電気モーター、専用セッティングの8速ATを搭載し、システム総出力は462ps/700Nmを発揮。ここに総電力量18.0kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、EVドライブでWLTPモード値45km以上の走行を可能とする。性能面では、0→100km/h加速が5.3秒、最高速度が254km/hを実現している。
パワートレインとともに、インテリアの仕立ても環境への配慮を重視する。センターコンソールには、ハイグロス仕上げのウッドパネルに比べてラッカー使用量が90%少ないコア材を採用。オープンボアのパネルには杢目の美しい最高のコア材を厳選し、合わせてラッカー塗膜を3層合わせて0.1mmという薄さで構成した。一方、フェイシアとウエストレールにはシンプルで洗練されたピアノリネンのウッドパネルを使用。さらに、英国産ウール100%のツイード生地を使ったパネルも配備した。
キャビン全体を彩るレザーには、長期使用に耐える素材を採用する。カラーはベルーガ、 ポーポイズ、クリケットボール、ブルネル、バーントオークの5タイプを用意し、ここに明るくモダンなレザーであるリネンを組み合わせ、さらにアクセントカラーとしてソフトで温かみのあるオータムを配する。コンビネーションとしては3タイプを設定し、2020年6月のマイナーチェンジ以降のベンテイガでは初の採用となった。
シートについては、ダイヤモンドキルトのシートバックレストを配した各席にオンブレ(ぼかし)仕上げの刺繍を施し、刺繍糸によって微妙なグラデーションを表現。また、ドア開口下部には“ODYSSEAN EDITION”のロゴを配したトレッドプレートを組み込む。一方で機能面では、最大22段階の調節やヒーターおよびベンチレーター機構を採用した「フロントシートコンフォートスペシフィケーション」を標準装備した。
エクステリアに関しては、前後バンパーやヘッドライトサラウンド、テールライトサラウンド、ボディサイド下部のクロームといったブライトウェアと、22インチ10本スポークアロイホイールに“ペールブロッガー”のアクセントカラーを施して、高品位かつ静謐なルックスを演出。ボディカラーはこのペールブロッガーと調和する6色の推奨カラーを用意し、さらに全60色以上のカラーパレットからの選択も可能とする。また、リアピラー部には“ODYSSEAN EDITION”の専用バッジを装着した。
ドライバーアシストシステムとしては、アダプティブクルーズコントロールやレーンアシスト、トラフィックアシスト、ベントレーセーフガードといった先進機能がセットになった「ツーリングスペシフィケーション」を標準で採用。ドライブをより安全に、かつ快適に楽しめるよう配慮している。
なお、ベンテイガ・オデッシアン エディションの受注は11月より開始しており、生産は2023年第1四半期に開始予定。日本への導入は、現在のところ未定である。