11代目となる新型ホンダ・アコードが米国でデビュー。発売は2023年年初を予定

ホンダが米国で11代目となる新型アコードを発表。より進化した2モーター式ハイブリッドシステムでスムースかつ上質な走りを実現するとともに、最新のコネクティビティと安全運転支援技術を採用して新世代のミッドサイズセダンに発展

 ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは2022年11月10日、2023年年初の発売を予定する新型アコードの概要を発表した。

▲11代目となる新型ホンダ・アコードがアメリカでデビュー。発売は2023年年初を予定する。グレードはLX/EX/EX-L/スポーツ/スポーツ-L/ツーリングを設定

▲11代目となる新型ホンダ・アコードがアメリカでデビュー。発売は2023年年初を予定する。グレードはLX/EX/EX-L/スポーツ/スポーツ-L/ツーリングを設定

 

 今回の全面改良で11代目に移行する新型アコードは、より進化した2モーター式ハイブリッドシステムで上質な走りを実現するとともに、最新のコネクティビティや安全運転支援技術などを採用したことが特徴である。

▲基本フォルムはよりロングなボンネットに流れるようなルーフラインを組み合わせたファストバックのシルエットで構成する。ボディサイズは従来比で2.8インチ長く、0.1インチ幅広く、高さとホイールベースは共通の全長195.7×全幅73.3×全高57.1インチ(同4971×1862×1450mm)/ホイールベース111.4インチ(2830mm)に設定。リアトレッドも62.6インチと従来比で約10mm広がる

▲基本フォルムはよりロングなボンネットに流れるようなルーフラインを組み合わせたファストバックのシルエットで構成する。ボディサイズは従来比で2.8インチ長く、0.1インチ幅広く、高さとホイールベースは共通の全長195.7×全幅73.3×全高57.1インチ(同4971×1862×1450mm)/ホイールベース111.4インチ(2830mm)に設定。リアトレッドも62.6インチと従来比で約10mm広がる

 

 まずエクステリアは、流麗で洗練された全く新しいセダンデザインを採用する。基本フォルムはよりロングなボンネットに流れるようなルーフラインを組み合わせたファストバックのシルエットで構成。また、グリルは横桟と斜めの桟で多数の三角形を形作る独特の形状を採用し、ここにシャープな造形のLEDヘッドライトを組み込んで精悍なマスクを創出した。一方、サイドビューはクリーンなパネル面とロングホイールベース(111.4インチ=約2830mm)を活かした伸びやかで高品位なルックスを具現化。そしてリアセクションはストレートラインのホリゾンタルLEDコンビネーションランプやサイド回りと一体化したバンパーデザインなどによってワイドかつ印象的な後ろ姿を演出した。トリムラインとしては、LX/EX/EX-Lにブラックのグリルメッシュ、ボディ同色のサイドミラー、17インチアロイホイール(LXはブレードシルバー、EX/EX-Lはピューターグレイ)を、スポーツ/スポーツ-Lにブラックのサイドミラー、ブラックのリアスポイラー、ブラックの19インチアロイホイール(スポーツはグロスブラック、スポーツ-Lはマットブラック)を装備。また、トップグレードのツーリングはグロスブラックの19インチアロイホイールとシルバーおよびブラックのエクステリアトリムを採用する。ボディサイズは従来比で2.8インチ(約70mm)長く、0.1インチ(約2.5mm)幅広く、高さは共通の全長195.7×全幅73.3×全高57.1インチ(同4971×1862×1450mm)に設定。ボディカラーはメテオライトグレイメタリック、アーバングレイパール、キャニオンリバーブルーメタリックなど全8色をラインアップした。

▲インテリアは統一感のあるコーディネートに上質な処理・仕上げを施し、心地良くくつろげる室内空間を創出。コクピットには10.2インチドライバーインフォメーションインターフェーススクリーンや12.3インチHDカラースタッチクリーン+ボリュームノブなどを装備

▲インテリアは統一感のあるコーディネートに上質な処理・仕上げを施し、心地良くくつろげる室内空間を創出。コクピットには10.2インチドライバーインフォメーションインターフェーススクリーンや12.3インチHDカラースタッチクリーン+ボリュームノブなどを装備

 

 インテリアに関しては、統一感のあるコーディネートに上質な処理・仕上げを行い、心地良くくつろげる室内空間を創出する。キャビンスペース自体はクラストップレベルの105.7キュービックフィートの空間と40.8インチの後席レッグルームを実現。コクピットにはエレガントなピアノブラックトリムやメタルメッシュのインダッシュパネル、新しいフレームを採用した新設計のフロントシートなどを配備する。トランクルームは16.7キュービックフィートの容量を確保した。装備面では、LXとEXにグレイまたはブラックのファブリック表皮シートを配し、さらにEXには運転席8ウェイパワー調整機構や前席シーター機構、ムーンルーフ、デュアルゾーンエアコンなどを採用。また、スポーツにはブラックの専用ファブリック表皮シートや本革巻きステアリングホイール、アルミ製ペダルカバーなどを装備する。そして、EX-Lとスポーツ-Lにはレザー表皮のシートや助手席4ウェイパワー調整機構などを、ツーリングには前席ベンチレーション機構や後席ヒーター機構などを採用した。

 先進機能の組み込みも新型アコードのトピックで、10.2インチドライバーインフォメーションインターフェーススクリーンや12.3インチHDカラースタッチクリーン+ボリュームノブまたは7インチタッチスクリーン+ボリューム&チューニングノブなどを装備。また、最上位グレードのツーリングにはホンダ車として初採用となる車載向けコネクテッドサービスGoogle built-in(グーグル ビルトイン)を搭載し、車内で使用する様々な機能をシームレスに操作可能とした。

▲パワートレインにはガソリン仕様の1498cc直列4気筒DOHC16V直噴ターボエンジン(最高出力192hp/6000rpm、最大トルク192lb.-ft./1700~5000rpm)+CVTと、2モーター式ハイブリッド仕様の1993cc直列4気筒DOHC16V直噴アトキンソンサイクルガソリンエンジン+発電用/走行用2モーター(システム最高出力204hp、最大トルク247lb.-ft.)の2機種を設定

▲パワートレインにはガソリン仕様の1498cc直列4気筒DOHC16V直噴ターボエンジン(最高出力192hp/6000rpm、最大トルク192lb.-ft./1700~5000rpm)+CVTと、2モーター式ハイブリッド仕様の1993cc直列4気筒DOHC16V直噴アトキンソンサイクルガソリンエンジン+発電用/走行用2モーター(システム最高出力204hp、最大トルク247lb.-ft.)の2機種を設定

 

 パワートレインに関しては、ガソリン仕様(LX/EX)の1498cc直列4気筒DOHC16V直噴ターボエンジン(最高出力192hp/6000rpm、最大トルク192lb.-ft./1700~5000rpm)+CVTと、2モーター式ハイブリッド仕様(EX-L/スポーツ/スポーツ-L/ツーリング)の1993cc直列4気筒DOHC16V直噴アトキンソンサイクルガソリンエンジン+発電用/走行用2モーター(システム最高出力204hp、最大トルク247lb.-ft.)の2機種を設定。ドライブモードはガソリン仕様にECON/Normalを、ハイブリッド仕様にECON/Normal/Sport/Individualを配する。また、基本骨格には最新バーションのACE(Advanced Compatibility Engineering) ボディストラクチャーを採用。そして、懸架機構には設計を見直した前マクファーソンストラット式/後マルチリンク式を配備し、タイヤはLX/EX/EX-Lに225/50R17サイズを、スポーツ/スポーツ-L/ツーリングに235/40R19サイズを組み込んだ。

 先進安全運転支援システム「Honda SENSING」の機能も刷新する。約90度の画角を持つ広角カメラと高速画像処理チップを採用したフロントワイドビューカメラ、約120度のワイドな視野を持つ広角レーダーなどにより、対象物の検知精度を向上。BSI(Blind spot information)に関しても、レーダー範囲を82フィートまで拡張させた。さらに、アコードでは初となる渋滞運転支援機能のトラフィックジャムアシストも採用している。

▲先進安全運転支援システム「Honda SENSING」もバージョンアップ。アコードでは初となる渋滞運転支援機能のトラフィックジャムアシストを設定する

▲先進安全運転支援システム「Honda SENSING」もバージョンアップ。アコードでは初となる渋滞運転支援機能のトラフィックジャムアシストを設定する

 

 なお、北米向け新型アコードはハイブリッドを含め、すべて米国オハイオ州メアリズビルの工場で生産。また、新型アコードは従来と同様、日本市場を含めたグローバルでの展開も予定しており、今後各地域で詳細が発表される見込みだ。

 

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