2023年3月生産終了決定! ホンダS660のファイナルモデル、モデューロXバージョンZはもう買えないのが残念すぎる

ホンダS660モデューロXバージョンZ 2022年3月の生産終了を発表したS660のファイナル特別仕様車 特別色のソニックグレーパール(写真)を設定 理想の走りを追求したモデューロXがベース
ホンダS660モデューロXバージョンZ 2022年3月の生産終了を発表したS660のファイナル特別仕様車 特別色のソニックグレーパール(写真)を設定 理想の走りを追求したモデューロXがベース

ホンダS660モデューロXバージョンZ 価格:6MT 315万400円 新車ニュース

決断はお早めに! S660が間もなく新車で買えなくなる

 ホンダは、「S660を2022年3月に生産を終了する」と発表。同時に、ファイナルモデルのモデューロXバージョンZを発売した。

 S660は、本田技術研究所設立50周年を記念した商品企画提案をきっかけに開発がスタートした異色モデル。ホンダらしい「走る喜び」を追求したミッドシップKカーとして2015年4月にデビューした。以来、約3万2000台を販売し、本発表前でも納車まで3カ月かかる人気ぶり。メーカーは生産終了を「今後厳しくなる安全・環境規制を考慮しての判断」と説明する。

 S660の生産終了は、2021年シーズンで終了するF1プロジェクトとともに、ファンは残念。だが、S660の場合、単に終了するのではなく、素敵なファイナルモデルが設定された。モデューロXバージョンZである。バージョンZは、「ホンダにしかできない、多くの人が楽しめる、心揺さぶるスポーツカーを」というS660の開発時の思いを大切にした、集大成となる最終形だ。

 ベースモデルは、内外装から足回りまで、徹底的にファインチューンしたモデューロX。ボディカラーはソニックグレーパールとプレミアムホワイトパールの2色で、トランスミッションは6速MTのみ。価格は315万 400円になる。ちなみにバージョンZというネーミングは、かつてのビートの最終モデルと同じだ。

モデューロXバージョンZは4輪車純正パーツを手がけるホンダアクセスが開発を担当 6MTのみ設定
モデューロXバージョンZは4輪車純正パーツを手がけるホンダアクセスが開発を担当 6MTのみ設定
658cc直3DOHC12Vターボ 64ps/6000rpm 104Nm/2600rpm チューニングはベース車と共通 レッドゾーンは7700rpm以上
658cc直3DOHC12Vターボ 64ps/6000rpm 104Nm/2600rpm チューニングはベース車と共通 レッドゾーンは7700rpm以上

バージョンZはボディ色とディテールで特別感演出

 バージョンZと通常のモデューロXとの違いは、さほど多くない。ひと目でわかるポイントは、ボディカラーだ。特別色として精悍なソニックグレーパールをラインアップした。その他、エンブレムをブラッククローム調に変更、アルミホイールはステルスブラック仕上げになり、リアのアクティブスポイラーもブラックで統一した。

 インテリアは、メーターバイザーやセンターコンソールパネルがカーボン調になり、ドアライニングパネルをラックススエードと合皮(ボルドーレッド)でコーディネート。専用シートセンターバッグ、バージョンZのロゴ入りアルミ製プレートが装着される。

 メカニズム関係はモデューロXと共通。エアロ形状のフロントバンパーがボディ下面の空気の流れを整流。ガーニーフラップ付きリアスポイラーとの相乗効果で、エアロダイナミクス性能はハイレベル。足回りには5段階減衰力調整式の専用サスペンションが組み込まれ、タイヤは前165/55R15、後195/45R16サイズのアドバン・ネオバを装着する。

 ドライバーの背後に搭載するエンジンは658ccの直3DOHC12Vターボ。64ps/6000rpm、104Nm/2600rpmのスペックは標準車と共通だ。トランスミッションはアクティブにドライビングが楽しめる6速MTのみ。ベース車は7速CVTも選べるが、バージョンZには未設定だ。

 2022年3月の生産終了まで、S660のラインアップは、最終仕様のモデューロXバージョンZのほか、標準のモデューロZ、そしてαとβが出荷される。

 なお、S660のメーカー公式サイトでは、今後スペシャルムービーや、開発者・製造者のメッセージをまとめた“S660ヒストリー”を順次公開予定。こちらも面白そうな企画だ。

グリル一体型バンパーはボディ下面の空気を整流するエアロ形状 ヘッドライトとフォグはLED
グリル一体型バンパーはボディ下面の空気を整流するエアロ形状 ヘッドライトとフォグはLED
アルミはステルスブラックカラーの軽量型 タイヤはフロント165/50R15/リア195/45R16アドバン・ネオバ
アルミはステルスブラックカラーの軽量型 タイヤはフロント165/50R15/リア195/45R16アドバン・ネオバ
足回りは専用セッティング 5段階減衰力調整ダンパー標準
足回りは専用セッティング 5段階減衰力調整ダンパー標準
ロールトップはボルドーレッド 取り外すとオープンエアが楽しめる
ロールトップはボルドーレッド 取り外すとオープンエアが楽しめる
ガーニーフラップ付きアクティブスポイラーはブラック仕上げ
ガーニーフラップ付きアクティブスポイラーはブラック仕上げ
ボルドーレッドとブラックで統一した室内はスポーティで上質なイメージ バージョンZはメーターバイザーやコンソールパネルをカーボン調で統一 センターディスプレイはメーカーop(写真は未装着)
ボルドーレッドとブラックで統一した室内はスポーティで上質なイメージ バージョンZはメーターバイザーやコンソールパネルをカーボン調で統一 センターディスプレイはメーカーop(写真は未装着)
シートは本革とラックススエードで仕上げたスポーツ形状 乗り心地とサポート性はともに優秀 ヘッドレスト部に「モデューロX」のロゴ入り
シートは本革とラックススエードで仕上げたスポーツ形状 乗り心地とサポート性はともに優秀 ヘッドレスト部に「モデューロX」のロゴ入り
6MTのシフトノブはチタン製 シフトブーツにはグレーのステッチが入る
6MTのシフトノブはチタン製 シフトブーツにはグレーのステッチが入る
センターコンソール部にはオートACの操作部をレイアウトする
センターコンソール部にはオートACの操作部をレイアウトする
バージョンZは室内にアルミ製プレートを装着
バージョンZは室内にアルミ製プレートを装着
専用シートセンターバッグは脱着可能 ポーチとしても使える
専用シートセンターバッグは脱着可能 ポーチとしても使える
ラゲッジスペースはフロント収納ボックスのみ ロールトップを収めると荷物は積めない ディーラーopでトップキャリアを用意
ラゲッジスペースはフロント収納ボックスのみ ロールトップを収めると荷物は積めない ディーラーopでトップキャリアを用意

ホンダS660モデューロXバージョンZ 主要諸元の主要諸元と主要装備

グレード=モデューロXバージョンZ
価格=6MT 315万400円
全長×全幅×全高=3395×1475×1180mm
ホイールベース=2285mm
トレッド=フロント:1300×リア:1275mm
最低地上高=125mm
車重=830kg
エンジン=658cc直3DOHC12Vターボ(レギュラー仕様)
最高出力=47kW(64ps)/6000rpm
最大トルク=104Nm(10.6kgm)/2600rpm
WLTCモード燃費=20.6km/リッター(燃料タンク容量25リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路:16.0/21.6/22.7km/リッター)
サスペンション=前後:マクファーソン
ブレーキ=前後:ディスク
タイヤ&ホイール=フロント・165/55R15/リア:195/45R16+アルミ
駆動方式=MR
乗車定員=2名
最小回転半径=4.8m
※燃費データはαグレードの数値

モデューロXは土屋圭市氏が開発アドバイザーとして参画
モデューロXは土屋圭市氏が開発アドバイザーとして参画
ボディ色:ソニックグレーパール
ボディ色:ソニックグレーパール
ボディ色:プレミアムスターホワイトパール
ボディ色:プレミアムスターホワイトパール
SNSでフォローする