トヨタが米国ロサンゼルスオートショーで電気自動車bZシリーズの小型SUVのコンセプトモデル「bZコンパクトSUVコンセプト」を披露。車両のさらなる詳細は2023年以降に発表予定
トヨタ自動車は2022年11月17日(現地時間)より開催された米国ロサンゼルスオートショー2022において、バッテリーEV(BEV)のコンセプトカー「bZコンパクトSUVコンセプト(bZ Compact SUV Concept)」を発表した。
トヨタはグローバル展開のBEVモデル群としてbZシリーズを展開。本年5月にはその第1弾としてミディアムクラス電動SUVのbZ4Xをリリースし、また本年10月にはセダンタイプのBEVとなるbZ3を中国で発表した。今回披露されたbZコンパクトSUVコンセプトは、bZ4Xに比べてコンパクトかつ軽量なエントリーSUVに位置。より幅広い層のユーザーを想定して、日常生活で扱いやすい小型サイズのSUVとして開発を進めている。
デザイン面の特徴は、BEVらしいクリーンかつ躍動感のあるエクステリアと、地球の未来を考えて環境負荷の少ないサステナブルな素材を積極的に採用したインテリアにある。
エクステリアは、ホイールおよびタイヤを四隅に配置することで静止していてもまるで動いているかのように感じさせるアグレッシブな外観をイメージ。また、ショートオーバーハングと流麗なシルエット、絞り込まれたキャビンデザインにより、空力性能に優れた機動的かつ先進的なスタイリングを具現化した。
一方でインテリアについては、植物由来のリサイクル素材を使用したシートなど、環境に配慮したデザインを採用。また、車内に搭載したパーソナルエージェントが、音声と照明でクルマとドライバーや同乗者をつなぎ、より快適で充実した車内体験を提供する。
なお、トヨタはbZコンパクトSUVコンセプトをベースとする小型サイズの電動SUVの市販化に向けたさらなる詳細を2023年以降に発表すると予告。日本市場では販売台数を大いに伸ばしそうな、C-HRクラスのBEVモデルとなるだけに、その内容に期待が膨らむ。