三菱自動車の中国における車両生産・販売合弁会社である広汽三菱汽車有限公司は2021年4月19日、上海モーターショー2021(4月19日~28日)において、新型電気自動車「エアトレック」のコンセプトデザインを初公開した。
エアトレック(AIRTREK)は三菱自動車が2001年から2008年にかけて日本でリリースしていたクロスオーバータイプのSUVモデルで、スマートかつ精悍なスタイリングに、一般的な立体駐車場に入庫可能な1550mm以下のボディ高、そして快適な乗り心地などで好評を博したが、実質的な後継モデルとなるアウトランダーの登場によって、1代限りで姿を消していた。その車名が、新しいEVとなって復活を果たしたのだ。
画像のみで公開された新型エアトレックは、“Electric(電気自動車の「電気」)”“Expanding(カーライフの「拡張」)”“Expressive(三菱自動車らしさの「表現」)”という3つのキーワードからなる「“e”-cruising SUV」というコンセプトを基本にデザイン。EVらしい先進的で洗練させたスタイリングに仕立てるとともに、フロントデザインコンセプト“ダイナミックシールド”に代表される一貫した三菱デザインアイデンティティを取り入れて、三菱自動車らしい力強い走りを表現するアピアランスを具現化した。
三菱自動車のグローバルマーケティング&セールス担当のジョン・シグノリエロ執行役は、「新型エアトレックは、自由に冒険をするという意味を込めたSUVで、中国専用の電動車。広汽三菱が現在販売する三菱ブランドの4車種目として、年内の発売を予定している」とコメント。また、「今後、中国における電動車ラインアップを拡大し、持続可能なモビリティ社会の実現に向けて貢献していく」と予告した。