第4世代となる新型日産エクストレイルが上海モーターショーで初披露

日産自動車が新型エクストレイルを中国で発表。合わせてe-POWERモデルの中国市場での拡大展開を表明

 日産自動車は2021年4月19日、新型エクストレイルを上海モーターショー2021(4月19日~28日)において初公開。合わせて、最新のe-POWERモデルを最量販セダン「シルフィ」を皮切りに、2025年までに6車種を中国市場に投入すると発表した。

▲第4世代となる新型エクストレイル。基本骨格には進化版のCMF-CDプラットフォームを採用し、ここに新設計の高剛性ボディを組み合わせる
▲第4世代となる新型エクストレイル。基本骨格には進化版のCMF-CDプラットフォームを採用し、ここに新設計の高剛性ボディを組み合わせる

 第4世代となる新型エクストレイルの概要を紹介しよう。
 基本コンポーネントに関しては、2020年10月に北米市場で発売された第3世代の新型ローグと共用。基本骨格には進化版のCMF-CDプラットフォームを採用し、ここに新設計の高剛性ボディをセットする。エクステリアに関してはローグと同様、アスリートのような力強さと上質さを兼ね備えた大胆でアグレシッブな造形に仕立てたことが特徴。ボディサイズは全長4681×全幅1840×全高1730 mm/ホイールベース2706mmであることから、現行エクストレイルと比べると、ややショート&ワイド&ローのディメンションに設定している。

▲アスリートのような力強さと上質さを兼ね備えた大胆でアグレシッブなスタイリングに仕立てる
▲アスリートのような力強さと上質さを兼ね備えた大胆でアグレシッブなスタイリングに仕立てる

 内包するインテリアも新型ローグの造形を基調とした、機能的で洗練されたデザインを採用したうえで、最新のコネクテッドシステムを豊富に組み込む。計器盤は液晶デジタルメーターで構成し、センター部には多様な情報を表示する大型のディスプレイを配置。また、中央のコンソール部にはコンパクトにアレンジしたシフトと4×4-iのダイヤル切り替え式モードスイッチを設定した。

▲インテリアは機能的で洗練されたデザインを採用したうえで、最新のコネクテッドシステムを豊富に組み込む
▲インテリアは機能的で洗練されたデザインを採用したうえで、最新のコネクテッドシステムを豊富に組み込む
▲センターコンソール部にはコンパクトにアレンジしたシフトと4×4-iのダイヤル切り替え式モードスイッチを配備
▲センターコンソール部にはコンパクトにアレンジしたシフトと4×4-iのダイヤル切り替え式モードスイッチを配備
▲居住性を向上させたキャビン空間。シート表皮にはレザーを設定する
▲居住性を向上させたキャビン空間。シート表皮にはレザーを設定する

 パワーユニットに関しては、公表画像にVC-Turbo(可変圧縮ターボ)のエンブレムを装着し、また最高出力150kW(204ps)/最大トルク300Nmとアナウンスしていることから、改良版の1.5リットル直列3気筒DOHC直噴ガソリンVCターボエンジンを搭載していることが予想される(ちなみに中国仕様のアルティマが搭載する2リットル直列4気筒DOHC直噴ガソリンVCターボエンジンは243ps/371Nmを発生)。組み合わせるトランスミッションには新世代のエクストロニックCVTを採用し、燃費性能は5.8リットル/100kmと公表。VC-Turboエンジンを発電専用エンジンとして使用するe-POWERの設定は、現在のところ未発表だ。

▲パワーユニットにはVC-Turbo(可変圧縮ターボ)エンジンを搭載。最高出力は204ps、最大トルクは300Nmを発生する
▲パワーユニットにはVC-Turbo(可変圧縮ターボ)エンジンを搭載。最高出力は204ps、最大トルクは300Nmを発生する

 なお、新型エクストレイルは2021年下期より中国市場で発売する予定。日本での発売時期やスペックなどは、現時点で未定である。

SNSでフォローする