ダイハツは2021年4月30日、インドネシアのADM(アストラ・ダイハツ・モーター)のカラワン工場で生産する新型コンパクトSUVの「ロッキー」を発売した。
インドネシア仕様の新型ロッキーは、本年2月にマレーシアにおける自動車生産・販売の現地合弁会社であるプロドゥア(PERODUA)からリリースした新型コンパクトSUVの「アティバ(Ativa)」に続く、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」による海外展開の第2弾モデルに位置する。
エクステリアは日本仕様のロッキーと同じく、SUVらしい力強くアクティブなデザインで構成。また、基本パッケージは小回りの利くAセグメントのコンパクトなサイズをキープしながら、広くて快適なキャビンルームを実現する。一方、ラゲッジルームには高低2段階に調整できるフロアボードを装備。荷室容量はアッパー時で303リットル、ロア時で369リットルを確保した。
パワーユニットには1KR-VET型998cc直列3気筒DOHC・VVTターボエンジン(最高出力97.9ps/6000rpm、最大トルク15.2kg・m/2400~4000rpm)を搭載。トランスミッションにはCVT(D-CVT)または5速MTを組み合わせ、前輪を駆動する。今後、1.2リットル自然吸気ガソリンエンジンも設定する予定だ。また、インドネシアでダイハツが発売する商品としては初めて予防安全装備「スマートアシスト(現地名:A.S.A=Advanced Safety Assist)」を導入し、高まる安全・安心への市場ニーズに対応している。
インドネシア仕様の新型ロッキーは、若者層にも購入しやすい車両価格を意図して約2億1400万~約2億3600万ルピア(約160~177万円)に設定。また、同車はトヨタ・グループの新興国小型車事業の一環としてトヨタ自動車へOEM供給を行うとともに、約50カ国への輸出も計画している。