SUBARUは2021年5月11日、トヨタ自動車と共同で開発を進めるSUVモデルの電気自動車の名称を「ソルテラ(SOLTERRA)」に決定したと発表した。市販モデルの発売は2022年半ばを予定。日本をはじめ、米国やカナダ、欧州、中国などでの販売を計画している。
SUBARU初のグローバルEVに位置するソルテラは、トヨタと共同開発したEV専用プラットフォーム「e-SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用し、Cセグメントクラスの電気自動車SUVに仕立てている。トヨタは上海モーターショー2021において、EV専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用する「bZ4X」を発表しているが、ソルテラはこのモデルと基本コンポーネントを共用していると思われる。つまり、SUBARU BRZとトヨタ86のような関係が、SUVモデルの電気自動車でも具現化されようとしているのだ。
SUBARUはソルテラの開発において、新しいプラットフォームのほかにも、商品企画や設計、性能評価など、多岐に渡ってトヨタとの共同作業を実施。SUBARUが長年培ってきたAWD技術とトヨタの持つ優れた電動化技術を活用し、高度に融合させるなど、両社がそれぞれの強みを持ち寄ることで、EVならではの魅力を持つ新しいSUV造りに鋭意取り組んでいるという。
なお、車名のソルテラはラテン語で「太陽」を意味する「SOL(ソル)」と、「大地」を意味する「TERRA (テラ)」を組み合わせた造語。SUBARUによると「優れた操縦安定性や高い走破性を誇るAWD性能を備え、行く先を選ばない“安心と愉しさ”を提供するSUBARUらしいSUVという特長を持つこのクルマで、ユーザーとともに自然をもっと愉しみ、自然との共生をよりいっそう深めていきたい」という想いから命名したそうだ。
アセント(北米を中心とした海外市場で販売する3列SUVモデル)、アウトバック、フォレスター、XVからなるSUBARUのSUVラインアップに加わる新たな選択肢として企画されたソルテラ。2022年年央の発売が、今から楽しみだ。