ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2021年5月11日、スポーツサルーンのXEの2021年モデルを発表し、同日より予約受注を開始した。
車種展開は以下の通り。
■2リットル直列4気筒INGENIUMディーゼルエンジン(204ps、MHEV)搭載車
XE・Rダイナミック・S D200:634万円
■2リットル直列4気筒INGENIUMガソリンエンジン(250ps)搭載車
XE・S P250:569万円
XE・Rダイナミック・SE P250:621万円
XE・Rダイナミック・HSE P250:676万円
XE・Rダイナミック・ブラックP250:653万円
■2リットル直列4気筒INGENIUMガソリンエンジン(300ps)搭載車
XE・Rダイナミック・S P300:645万円
XE・Rダイナミック・SE P300:688万円
XE・Rダイナミック・HSE P300:742万円
XE・Rダイナミック・ブラックP300:720万円
XEの2021年モデルは、マイルドハイブリッドシステム(MHEV)を組み込んだディーゼルエンジンの搭載や新グレード「Rダイナミック・ブラック」の追加設定、内装デザインの変更、機能装備の拡充などを実施して、スポーツサルーンとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。
まずパワーユニットには、最新の“INGENIUM”1997cc直列4気筒DOHC直噴コモンレール式ディーゼルターボエンジン(最高出力204ps/3750~4000rpm、最大トルク430Nm/1750~2500rpm)に、減速時のエネルギーロスを減らすために小型統合電気モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を新設定。トランスミッションには専用セッティングの電子制御8速オートマチックを組み込み、駆動システムにはAWDを採用する。一方、ガソリンエンジンは “INGENIUM”1995cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボの250ps/365Nm(P250)仕様と300ps/400Nm(P300)仕様を設定。いずれも電子制御8速オートマチックのトランスミッションを組み込み、P250は後輪駆動、P300は4輪駆動(AWD)で構成した。
新グレードのRダイナミック・ブラックに話を移そう。仕様としてはP250とP300を用意し、外装にはブラックで仕立てたグリルサラウンドやフェンダーベント、ウィンドウサラウンド、サイドシル、ミラーキャップ、ボディ同色のスポイラー、グロスブラックフィニッシュの19インチ“スタイル5031”5スプリットスポークアロイホイールなどを、内装にはグロスブラック仕上げのトリムフィニッシャーやブライトメタルのペダルなどを特別装備する。ボディカラーはサントリーニブラック/ユーロンホワイト/フィレンツェレッド/アイガーグレイ/ブルーファイヤーブルーの5色から選択可能とした。なお、Rダイナミック・ブラック以外のグレードでは、新色のブルーファイヤーブルー/ハクバシルバーのほか、ナルヴィックブラック/フジホワイト/カルデラレッド/サントリーニブラック/ユーロンホワイト/フィレンツェレッド/カルパチアングレイ/シリコンシルバー/アイガーグレイ/ポルトフィーノブルーという計12タイプのボディカラーを設定している。
内包するインテリアは、英国のクラフトマンシップをより反映させたことが訴求点だ。まず、ステアリングホイールには新デザインのスプリットトリムタイプを採用。また、シートのヘッドレストにはエンボス加工のジャガーリーパーロゴを配し、さらにRダイナミックはシートの形状を見直したうえでクリケットボールステッチを新たに装備した。
先進安全システムの拡充も見逃せない。ドライバー支援システムとして3Dサラウンドカメラやブラインドスポットアシスト、アダプティブクルーズコントロール、前後パーキングエイド、リアコリジョンモニター、リアトラフィックモニターを標準で採用。さらに、オプションとして空気イオン化テクノロジー(PM2.5フィルター付)やスマートフォンのワイヤレスデバイスチャージングを新規に設定した。
一方でエンターテインメント関連では、最新インフォテインメントシステム「Pivi Pro」を標準採用。Pivi Proに付帯するオンラインパックには専用の通信データプランを用意し、ナビゲーション(施設情報のオンライン検索/ガソリン価格のオンライン取得/マップデータのオンラインアップデート)やメディア(Spotify/Deezer/TuneInRadio、天気予報のAccuWeather)、カレンダー(Google Suite/Microsoft Office 365)のアプリがデータ容量を気にすることなく使用できるようにした。