2022年5月に発売された6代目ステップワゴンに、専用デザインが施された前後のスポイラー(フロント:9万3500円/リア:8万2500円)やサイドガーニッシュ(13万2000円)、さらに床下の目に付かない部分に操安性向上の目的で装着されたヤマハ製のパフォーマンスダンパーや、18インチのアルミホイール「MDW」(5万2800円/1本)などの無限アイテムを装着した、ホンダがe:HEVと称するハイブリッド・モデルをテストドライブした。
前出ボディキットの装着と18インチ・シューズの装着によって、実際にローダウンを図ったわけではないのに見た目の低重心感が大きく増しているのは特筆ポイント。3ピース構成のピアノブラック塗装パーツによってグリルをブラックアウト化することで精悍さを増すフロントガーニッシュを含め、確かにフロントマスクは迫力を増している。しかもそれが能面を貼り付けたような単なる押し出し感ばかりが強い顔つきになっていない点も評価したい。
テールエンド部にチタン製のデュアルフィニッシャーを備えたスポーツサイレンサー(20万3500円)は、リアビューにアクセントを加える一品。一方、高速クルージング時などを中心に直結駆動モードも備えるものの、基本はハイブリッド・システムの発電用として稼働するエンジンは必ずしもエンジン回転数と車速がリンクをするわけではないため、より明瞭に耳に届くようになった排気音を「気分の良いサウンド」と受け取るか「大きくなったノイズ」と受け取るかは人によって差が出そうな点ではある。
ステップワゴン用の無限アイテムは、モータースポーツ由来の無限らしいスポーツ性が実感できる点が魅力。ホンダならではの走りの世界を追求したいユーザーに魅力的な存在である。
※【本誌取材ノート】は雑誌『CAR and DRIVER(カー・アンド・ドライバー)』掲載記事と連動したコンテンツです