トヨタ自動車は2021年6月7日、最新のソフトウェアを反映させていく新商品「GRヤリス“モリゾウセレクション”」の取扱いを、定額制(サブスクリプション)サービスのKINTOにて開始すると発表した。料金は3年契約・ボーナス併用払いなしで月額8万1840円~、ボーナス併用5万5000円で月額7万2710円~、同11万円で月額6万3470円~、同16万5000円で月額5万4340円~に設定する。
トヨタは近年、マスタードライバーやレーサー、ラリースト、評価ドライバー、マチュアドライバーなど多種多様なドライバーが乗り、様々な目線の“技”と“心”で「もっといいクルマづくり」と「人材育成」を行うプライベーターチームのROOKIE Racingを通じて、走行データやフィードバックをもとに、分析と対策を施したアップデートを繰り返して、クルマを飛躍的に進化させている。その進化をより迅速に、かつタイムリーにユーザーへ提供したいと考え、その最適解として考案したのがKINTOの利活用だった。
最初の対象車種として白羽の矢を立てたのは、ラリーやサーキットレースの舞台で活躍するGRヤリスRZ“High performance”。この車両をベースに、モリゾウこと豊田章男社長やROOKIE Racingにちなんだデザインを随所に盛り込んだKINTO新商品の「GRヤリス“モリゾウセレクション”」を設定する。
外装では、モリゾウサイン入りウィンドシールドガラスやROOKIE Racingロゴ入りホイールオーナメント、ROOKIE Racingにちなんだ配色を施したコイルスプリング&ショックアブソーバーを特別装備。ボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ/エモーショナルレッドⅡ/プレシャスブラックパールの3色をラインアップした。
内装については、ブルーステッチ入り本革巻き3本スポークステアリングやROOKIE Racingロゴ入りピアノブラック塗装ドアスイッチベースなどを特別装備。前席には、ROOKIE Racingにちなんだステッチの配色を施し、さらにヘッドレスト部にROOKIE Racingのロゴを入れた専用プレミアムスポーツシートを組み込んだ。
ユーザーに提供する「進化」は2種類。タイムリーな“アップデート”と、ユーザーに合わせた“パーソナライズ”だ。アップデートは、技術革新に合わせて最新のソフトウェアを反映し、クルマの「走る」「曲がる」「止まる」の基本性能をより最適化させることがメインメニュー。提供はGRガレージ各店舗(一部除く)にて行い、費用はKINTOの月額料金に含まれる(一部有料メニューあり)。具体的なアップデート項目は、来年春頃に公開予定だ。
パーソナライズに関しては、ユーザーの走行データをもとに、1人ひとりに合わせてソフトウェアをカスタマイズする方針。将来的には、「人」に寄り添ったクルマの進化を目指すという。