スズキ・ジムニー+ジムニー・シエラ 価格:148万5000〜187万5500円 試乗記
販売台数:2万7555台(2021年1〜5月)
(ジムニー:1万9767台/ジムニーシエラ:7788台)
ジムニー人気グレード
1:XC(177万6500〜187万5500円)
2:XL(161万1500〜171万0500円)
3:XG(148万5000〜158万4000円)
ジムニー人気ボディカラー
1:ジャングルグリーン
2:ミディアムグレー
3:ブルーイッシュブラックパール3
現行ジムニーとジムニーシエラは2018年にデビュー。登場直後は「納車まで1年以上かかる」という情報が話題になった。現在でも納車まで半年ほどかかるようだ。月販台数は軽自動車のジムニーが3000台前後、登録車のジムニーシエラは1000〜2000台をキープしている。
高い人気の秘密は、ラダーフレームに前後リジッドアクスルのサスペンション、高低2段の副変速機を持つパートタイム式4WDを組み合わせた「本物のオフロードモデル」が、200万円以下で手に入る点だろう。
スタイリングは丸みを帯びた旧型から一転、2世代前を思わせる角張ったフォルムに戻った。バンパーはブラック仕上げ。フロントグリル両脇に配したウインカーが1stモデルを思わせるなど、過去のエッセンスを巧みに取り入れているところも見逃せない。
インテリアは機能重視でまとめられている。スクエアなメーターボックスやがっしりした作りの助手席側グリップ、ドアグリップなど、ヘビーデューティな雰囲気が伝わってくる。
エアコンの調節はダイヤル式、その下のスイッチ(パワーウィンドウやESPスイッチなど)はピアノタッチ式と、確実性重視の操作系にも好感を抱く。
走りの面では、ジムニーに搭載された660cc3気筒ターボ(64ps)のパワー特性がなだらかになり、1.5リッター・4気筒(102ps)のジムニーシエラを含めて、サウンドが滑らかになったことに気づく。キャラクターを考えると動力性能は必要十分といえる。乗り心地も確実に向上しており、普段使いしやすくなった。
オフロード性能は、期待を裏切らない。ラダーフレームが衝撃を受け止め、長いストロークを持つサスペンション、200mmを超える最低地上高、限られた力を増幅してくれるローレンジがチームを組み、道なき道を着実に走破していく。
ハードなシーンに愛車を持ち込むユーザーは限られるだろう。しかし本物志向のヘビーデューティな手応えは、オンロードを走っていても伝わってくる。
唯我独尊ともいえる独特の存在感は、今後も多くのファンを引きつけるに違いない。
グレード=XC(MT)
価格=5MT 177万6500円
全長×全幅×全高=3395×1475×1725mm
ホイールベース=2250mm
トレッド=フロント:1265×リア:1275mm
最低地上高=205mm
車重=1030kg
エンジン=658cc直3DOHC12Vターボ(レギュラー仕様)
最高出力=47Nm(64ps)/6000rpm
最大トルク=96Nm(9.8kgm)/3500rpm
WLTCモード燃費=16.2km/リッター(燃料タンク容量40リッター)
(市街地/郊外/高速道路:14.4/17.3/16.4km/リッター)
サスペンション=前後3リンク
ブレーキ=フロント:ディスク/リア:ドラム
タイヤ&ホイール=175/80R16+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=4名
最小回転半径=4.8m
主な燃費改善対策:可変バルブタイミング/電動パワーステアリング
主要装備:スズキセーフティサポート(デュアルセンサーブレーキサポート+車線逸脱警報+ふらつき警報+ハイビームアシスト+標識認識機能)/ヒルホールドコントロール/ヒルディセントコントロール/ブレーキLSDトラクションコントロール/ウォッシャー付きLEDヘッドランプ/フロントフォグランプ/フロントスタビライザー/16インチアルミ/リアスモークガラス/オートAC/本革巻きステアリング/チルトステアリング/マルチインフォメーションディスプレイ/クルーズコントロール/キーレスプッシュスタート/前席シートヒーター/防汚タイプラゲッジフロア/撥水加工シート表皮/後席リクライニング機構/荷室フックナット&ユーティリティナット/6エアバッグ
ボディカラー:ジャングルグリーン
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は8650円