日産の高級ミッドサイズSUVの新型インフィニティQX60が初公開。日本への導入は現在のところ未定

日産が高級車ブランド「インフィニティ」のラグジュアリー3列シートSUV「QX60」の第2世代を発表。今秋より北米市場で販売開始

 日産自動車が展開する高級車ブランドのインフィニティ(INFINITI)は2021年6月24日、プレミアム3列シートSUV「QX60」の第2世代を公開し、今秋より2022年モデルとして北米市場で販売を開始すると発表した。

▲新型インフィニティQX60 今秋より2022年モデルとして北米市場で販売を開始。ボディ長は198.2インチ(5034mm)、ホイールベースは114.2インチ(2900mm)に設定
▲新型インフィニティQX60 今秋より2022年モデルとして北米市場で販売を開始。ボディ長は198.2インチ(5034mm)、ホイールベースは114.2インチ(2900mm)に設定

 インフィニティQX60は、2012年4月に2013年モデルとして北米市場でデビューして以来(当初の車名は「JX」)、7名乗り3列シートの高級ミッドサイズSUVとして好評を博し、これまでの累計販売台数が40万台超える、同ブランドの中核モデルに位置している。約9年ぶりの全面改良となる2代目QX60は、日産の事業構造改革「Nissan NEXT」におけるインフィニティの新世代商品群の第2弾にあたり(第1弾は「QX55」)、かつ国際戦略車にも据えられる最重要モデルの1台だ。生産は米国テネシー州のスマーナ工場のほか、新たに中国の襄陽工場でも東風汽車集団有限公司と共同で行う。日本市場への導入は、現在のところ未定である。

▲生産は米国テネシー州のスマーナ工場のほか、新たに中国の襄陽工場でも東風汽車集団有限公司と共同で行う
▲生産は米国テネシー州のスマーナ工場のほか、新たに中国の襄陽工場でも東風汽車集団有限公司と共同で行う

 新型QX60の特徴を解説していこう。
 まずエクステリアは、進化版の日産Dプラットフォームをベースに、新世代インフィニティならではの大胆で印象的、かつ彫刻的なデザインを、SUVのスタイルに余すところなく表現する。フロント部は、三次元的な奥行きを感じさせるインナーメッシュを内包した“ダブルアーチ”グリルや人間の芸術性と最新テクノロジーの融合を具現化した新デザインのヘッドライトなどを採用してインパクトのあるマスクを創出。一方でリアビューは、ワイドボディと対で水平になったウィンドウのラインや高いショルダーライン、ルーフと精巧に一体化したルーフスポイラーへと続く流麗なラインなどによって、空力性能に優れたフォルムをいっそう強調する。そしてサイドセクションは、力強い水平基調のボンネットにボリューム感のあるフェンダー、長いホイールベース、緩やかに傾斜したAピラー、後方に向かうにしたがって窄まっていくティアドロップ形状のグラスハウスなどによって、流れるような洗練された輪郭を具現化した。

▲フロント部は三次元的な奥行きを感じさせるインナーメッシュを内包したダブルアーチグリルや人間の芸術性と最新テクノロジーの融合を具現化した新造形のヘッドライトなどを採用してインパクトのある表情を演出
▲フロント部は三次元的な奥行きを感じさせるインナーメッシュを内包したダブルアーチグリルや人間の芸術性と最新テクノロジーの融合を具現化した新造形のヘッドライトなどを採用してインパクトのある表情を演出
▲リアビューはワイドボディと対で水平になったウィンドウのラインや高いショルダーラインなどによって、空力性能に優れたフォルムをいっそう強調する
▲リアビューはワイドボディと対で水平になったウィンドウのラインや高いショルダーラインなどによって、空力性能に優れたフォルムをいっそう強調する
▲力強い水平基調のボンネットにボリューム感のあるフェンダー、ティアドロップ形状のグラスハウスなどによって流れるような洗練された輪郭を創出
▲力強い水平基調のボンネットにボリューム感のあるフェンダー、ティアドロップ形状のグラスハウスなどによって流れるような洗練された輪郭を創出

 内包するインテリアは、なめらかでソフトな素材をふんだんに使ったラグジュアリーな室内空間に、優れた機能をシームレスに統合したことが訴求点。具体的には、高解像度タッチスクリーンにワイヤレス充電、Wi-Fi接続、チャイルドシートを取り外さずにワンタッチ操作で3列目にアクセスできる2列目シートなど、毎日をより快適に、よりスムーズに過ごすための充実した先進機能を積極的に採用した。

▲インテリアはなめらかでソフトな素材をふんだんに使ったラグジュアリーな室内空間に、優れた機能をシームレスに統合した
▲インテリアはなめらかでソフトな素材をふんだんに使ったラグジュアリーな室内空間に、優れた機能をシームレスに統合した
▲3列式シートを配備。チャイルドシートを取り外さずにワンタッチ操作で3列目にアクセスできる2列目シートを装着
▲3列式シートを配備。チャイルドシートを取り外さずにワンタッチ操作で3列目にアクセスできる2列目シートを装着

 パワーユニットに関しては、改良版の3.5リットル・V型6気筒DOHCガソリンエンジンを搭載。最高出力は295hp、最大トルクは366Nmを発生する。トランスミッションには新しい電子制御9速ATを組み合わせ、駆動機構にはインテリジェント4WDを採用。先進安全運転支援機能として、ナビリンク機能付きのプロパイロット・アシストなども組み込んだ。

▲パワートレインには3.5リットル・V型6気筒DOHCガソリンエンジン(295hp/366Nm)+電子制御9速ATを搭載。駆動機構にはインテリジェント4WDを採用する
▲パワートレインには3.5リットル・V型6気筒DOHCガソリンエンジン(295hp/366Nm)+電子制御9速ATを搭載。駆動機構にはインテリジェント4WDを採用する

 なお、インフィニティは新型QX60の公開と合わせて、「INFINITI Presents:新型『QX60』で人生をスタイリッシュに、思いのままに」と題したオリジナルショートフィルムを披露。出演者には、『あの頃ペニー・レインと』(2000年公開)や『10日間で男を上手にフル方法』(2003年公開)など数々のヒット作に出演して高い評価を博す俳優のケイト・ハドソンさんを起用している。

▲新型QX60の公開と合わせて、「INFINITI Presents:新型『QX60』で人生をスタイリッシュに、思いのままに」と題したオリジナルショートフィルムを披露。俳優のケイト・ハドソンさんが出演する
▲新型QX60の公開と合わせて、「INFINITI Presents:新型『QX60』で人生をスタイリッシュに、思いのままに」と題したオリジナルショートフィルムを披露。俳優のケイト・ハドソンさんが出演する
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