日産NV200バネットが商品改良。燃費の向上や機能装備の拡充を実施

日産の定番キャブオーバーバン＆ワゴンのNV200バネットが仕様向上。燃費性能の改善や2WD車へのエクストロニックCVTの採用、快適性を追求した装備の充実化などを敢行

　日産自動車は2021年7月13日、定番キャブオーバーバン＆ワゴンのNV200バネットの仕様変更を実施し、同日より発売した。

車種展開は以下の通り。
■バン・2WD
DXルートバン（乗車定員2名）：CVT214万2800円
DX（乗車定員2名）：CVT214万2800円
DX（乗車定員2／5名）：CVT221万4300円
VX（乗車定員2／5名）：CVT228万5800円
GX（乗車定員2／5名）：CVT243万4300円
■バン・4WD
DXルートバン（乗車定員2名）：4AT254万4300円
DX（乗車定員2名）：4AT254万4300円
DX（乗車定員2／5名）：4AT257万6200円
GX（乗車定員2／5名）：4AT278万800円
■ワゴン・2WD
16X-2R（乗車定員5名）：CVT233万2000円
16X-3R（乗車定員7名）：CVT249万8100円

　今回の変更は、燃費性能の改善や快適性を追求した装備アイテムの充実化などを図ったことが特徴である。

　まず燃費の面では、HR16DE型1597cc直列4気筒DOHCエンジン（最高出力113ps/5600rpm、最大トルク15.3kg・m/4000rpm）の改良を実施し、全車で燃費性能をアップ。また、2WD車のトランスミッションにはエクストロニックCVTを新採用し、合わせてアイドリングストップ機能を追加して、燃費性能をさらに向上（バンのWLTCモードで13.4km/リットル）させた。

　装備面では、左横下部の視界を広げるサイドアンダーミラー付きの電動格納式リモコンドアミラーを助手席側に新採用。また、ステアリングには抗菌タイプを導入する。さらにバンタイプでは、ワゴンタイプと同様に助手席のリクライニング調整角度を44度から66度に拡大し、合わせてDXおよびVXグレードにはGXグレードと同様、190mmの調整が可能な助手席スライド機能を組み込んだ。そして、VXおよびGXグレードには6：4分割タイプのリアシートを設定して、利便性を大きく向上させた。

　バン2WDモデルの最大積載量を従来より50kgアップさせて650kg（5名乗車時は450kg）としたことも、仕様変更のトピック。また、ボディカラーにはダークメタルグレーとインペリアルアンバーの2色を新たにラインアップした。

　なお、関連会社のオーテックジャパンが製造・販売するNV200バネットをベースとした車中泊仕様車の「マルチベッド」（272万3600円～296万4500円）、ライフケアビークル（LV）の「チェアキャブ」（270万8000円～288万8000円）、商用特装車の「ワークユースビークル」シリーズ（221万2100円～327万9100円）も、ベース車と同様の仕様変更を実施している。