三菱自動車が東京オートサロン2023で本年5月に発売予定の新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」を発表。合わせてカスタマイズカーの「デリカミニ×Coleman」と「デリカミニSNOW SURVIVOR」を披露
三菱自動車は2023年1月13日、東京オートサロン2023で本年5月発売予定の新型軽スーパーハイトワゴンのデリカミニを発表し、同日より予約受注を開始した。車種展開はハイブリッド仕様の659cc直列3気筒DOHC12Vエンジンを搭載するGとGプレミアム、同ユニットにインタークーラー付ターボチャージャーを加えたエンジンを搭載するTとTプレミアムで構成。車両価格は約180万円~約225万円に設定する。
「Reliable & Active Super Height Wagon (頼れるアクティブな軽スーパーハイトワゴン)」を車両コンセプトとし、デリカ・シリーズのエントリーモデルに位置するデリカミニは、デリカならではの力強いデザインと大径タイヤによるSUVらしいスタイリングに、アウトドアから日常使いまで便利で快適な広々とした室内空間と、運転をサポートする走行性能や安全性能を備えた軽スーパーハイトワゴンに仕上げたことが特徴である。
エクステリアは「DAILY ADVENTURE(日常に冒険を)」をデザインテーマに、SUVらしい力強いスタイリングを創出。具体的には、力感と安心感を表現する立体的な“ダイナミックシールド”に特徴的な半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライトを組み合わせ、凛としながらも親しみやすい造形としたフロントマスク、“DELICA”ロゴを立体的に配したフロントバンパーとテールゲートガーニッシュ、光沢のあるブラックのホイールアーチ、プロテクト感のあるスキッドプレート形状で仕立てた前後バンパー下部などにより、デリカ・シリーズならではの力強さと高い質感を具現化する。また、足もとにはタフさを表現した形状とスタイリッシュさを持ち合わせたダークシルバー塗装のアルミホイールを装備。ボディカラーはデリカミニのコンセプトに合わせて新開発した、アウトドアから都会まであらゆるシーンに馴染むアッシュグリーンメタリックを新色として採用し、2トーン6色、モノトーン6色の全12色をラインアップした。
内包するインテリアは、ブラックを基調色とした水平基調のインストルメントパネルに、アクティブで明るい印象を与えるアイボリーをアクセントカラーとして配し、ワイド感を強調するとともに機能性を感じさせるコクピットを創出。また、シートはアウトドアでの使用や小さな子供がいるファミリー層の使用を想定して通気性の良い撥水加工を施し、さらに座面や背もたれ中央部に立体的なエンボス加工を加えて、蒸れにくく座り心地のよい機能的な座席に仕立てる。一方、キャビン空間自体は320mmの前後スライド量を確保したリアシートや、650mmの開口幅を実現すると同時に足もとをフラットに設定し、さらにハンズフリーオートスライド機構を組み込んだ後席スライドドアなどを装備して、乗員の利便性および快適性をアップ。また、ラゲッジルームには簡単に汚れをふき取ることができる素材のラゲッジボードと後席シートバックを採用して、濡れたものや泥のついたアウトドア用品などを気にせずに積めるようアレンジした。
走行性能に関しては、4WD車に165/60R15サイズの大径タイヤと専用チューニングのショックアブソーバーを採用するなどして、路面をしっかりと捉えながら車内には振動を伝えにくい設定とし、砂利道などの未舗装路を走行する際の安定性と快適性を向上。また、アウトドアから日常まで安心してドライブを楽しめるよう、滑りやすい路面での発進をサポートするグリップコントロールを標準装備する。さらに、急な下り坂や滑りやすい路面を下る際、電子制御により低車速に抑えて安心して走行することができるヒルディセントコントロールも標準で組み込んだ。
運転支援機能の面では、レーダークルーズコントロールシステム(ACC)によりアクセルペダルから足を離していても車間距離の保持をアシストし、また車線維持支援機能(LKA)によるステアリング制御で車線中央付近を走る手助けをするなど、ドライバーの運転をサポートして負担を軽減する高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」を採用。また、先進安全装備として衝突被害軽減ブレーキ(FCM)や踏み間違い衝突防止アシスト(EAPM)など8つの機構で構成する「三菱 e-Assist」を装備し、サポカーSワイドに対応している。
東京オートサロン2023では、標準モデルのほかにカスタマイズカーの「デリカミニ×Coleman(コールマン)」と「デリカミニSNOW SURVIVOR(スノーサバイバー)」も披露された。
デリカミニ×Colemanは、アウトドアブランドとして広く親しまれているColemanとコラボレートしたモデルで、アウトドアを家族や仲間とともに楽しむことでワクワクする時間や新しい挑戦をする気持ちを後押ししたいという想いから開発。外装にはコールマンのシンボルであるランタンを描いた専用オリジナルラッピングやホワイトのフロントバンパー&テールゲートエンブレム、ルーフキャリア、ブラックのマッドフラップとテールゲートガーニッシュ(三菱純正用品)などを、内装にはオールウェザーマット(三菱純正用品)やオリジナル9型ナビゲーション(三菱純正用品)、ウィンドウバグネット セカンド(アイズ)、バックドアパイプ(CRAFTAOI)、サイドストレージパネル(IPF)、HINOKIシングルベッド(CRAFTAOI)などを装備する。足もとには、オフロードでのトラクション性能とオンロードでの走行安定性を両立したトーヨータイヤのOPEN COUNTRY R/Tタイヤ(165/60R15サイズ)を組み込んだ。
一方でデリカミニSNOW SURVIVORは、雪道を力強く駆け抜けるイメージでコーディネートしたカスタマイズカーで、雪山を思わせるボディカラーに、等高線をモチーフにしたグラフィックとスノーカモフラージュを採用。また、外装にはブラックのダイナミックシールドやテールゲートガーニッシュ(三菱純正用品)、フロントバンパーおよびテールゲートのエンブレム(三菱純正用品)、DANSYAQフロントバンパーガード(autoflags)、600シリーズCUBEワーキングランプ642WL-1:2セット(IPF)、600シリーズ2インチCUBE用シリコンガードG-630ブラック:2セット(IPF)、BUSTERSルーフラック(autoflags)、BUSTERSリアラダー(autoflags)、マッドガードⅢ (JAOS)などを装備して、デリカ・シリーズらしい力強さと存在感を強調する。内装に関しては、三菱純正用品のオールウェザーマットやオリジナル9型ナビゲーション、ビレットサイドアシストグリップtype C:2セット(X-Fang)、アッパーサイドステー(CRAFTAOI)、バックドアパイプ(CRAFTAOI)、サイドストレージパネル(IPF)、HINOKIシングルベッドキット(CRAFTAOI)などを組み込んでキャンプや車中泊での使い勝手を高めた。さらに足回りには、POSスポーツリフトアップキット (PADOKKU)とDAYTONA M9 SBP 5.0J×15アルミホイール(リム黒塗装)+トーヨータイヤOPEN COUNTRY R/Tタイヤ(165/65R15サイズ)を装着している。