BMWジャパンは2021年7月16日、第2世代となる新型4シリーズ・グランクーペを発売した。
車種展開は以下の通り。
420iグランクーペ:620万円
420i グランクーペMスポーツ:660万円
なお、ユーザーへの納車は本年9月以降を予定している。
新世代ミドルサイズ4ドアクーペの4シリーズ・グランクーペは、従来型以上にスタイリッシュかつスポーティなデザインと最新の安全機能・運転支援システムを採用したことが特徴である。
まずエクステリアでは、1930年代に一世を風靡した328や1960年代に登場した1600および2002などを彷彿させる縦形状の大型キドニーグリルを採用したことがトピック。また、リアビューには立体的で有機的な曲線に仕立てたうえで、周囲をブラックアウトしたL字型コンビネーションランプを装備する。さらに、BMW伝統のショートオーバーハングや長いボンネット、4ドアモデルとは思えないAピラーからCピラーにかけての流れるような美しいルーフラインなどにより、室内の居住性を高めつつ、クーペらしい美しいプロポーションを具現化した。
インテリアに関しては、10.25インチのワイドコントロールディスプレイ(タッチパネル機能付)と、12.3インチのマルチディスプレイメーターパネルを配する新世代のコクピットコンセプトを導入し、機能的かつ先進的な室内空間を実現。iPhoneによるロック解除/施錠やエンジン始動も可能とする。安全・運転支援システムの拡充も図り、高性能3眼カメラ&レーダーや高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した最先端の運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を標準で装備。パーキング・アシストには、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能なリバース・アシスト機能を組み込む。さらに、高速道路での渋滞時にドライバーをサポートする「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援システム」を採用した。ほかにも、バージョンアップしたBMWコネクテッド・ドライブ・プロフェッショナルやBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント(AI音声会話システム)を採用し、利便性をいっそう高めている。
パワートレインについては、1998cc直列4気筒DOHC直噴ツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力184ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1350~4000rpm)に、電子油圧制御式8速AT(Mスポーツは8速スポーツAT)を搭載。また、グランクーペらしいダイナミックな走りを実現するために、サスペンション取り付け部やアンダーフレームを強化するとともに高剛性4ドアクーペボディを採用することで、ロール剛性の強化や切れのあるスポーティなハンドリングに加えて衝突時の安全性能も向上させる。さらに、アルミ材をボンネットだけではなくエンジンキャリアやその接続部に用いることで、ボディ剛性の強化と軽量化という相反する性能を高次元で両立。合わせて、大きな開口部を持つハッチバック化に伴う車体剛性低下を補う目的で、リアまわりにはブレースを追加した。