ポルシェ ジャパンは2021年7月20日、商品改良を果たしたミドルサイズSUVのマカンの予約受注を開始した。
車種展開および車両価格は以下の通り。
マカン:754万円
マカンS:977万円
マカンGTS:1188万円
今回の改良は、内外装の仕様変更やエンジンの出力向上、機能装備のバージョンアップなどを実施して、ミドルサイズSUVとしての訴求力をいっそう高めたことが特徴である。
まず外装では、各部のディテールデザインを刷新する。フロントビューは立体構造を用いたバンパーおよびエプロンに新アレンジのエアインテークを配したうえで、LEDヘッドランプのポルシェダイナミックライトシステム(PDLS)を標準で採用して、スポーティで印象的なマスクを創出。一方、サイドビューはスポーツデザインのエクステリアミラーや3Dテクスチャーのサイドブレードを設定し、合わせて足もとにはマカンに19インチ、マカンSに20インチ、マカンGTSに21インチの大径化したホイールを装着する。7種類の新デザインホイールも、オプションで選択可能だ。そしてリアビューは、ブラックで彩った新造形のディフューザーや彫りの深いリアエンドおよびLEDテールライトストリップを採用して、パワフルな美しさを強調した。ボディカラーについては、パパイヤメタリックとゲンチアンブルーメタリック、そしてGTSスポーツパッケージを備えたマカンGTSのパイソングリーンを含む、合計14色をラインアップしている。
内包するインテリアは、タッチパネル式の新しいセンターコンソールや高解像度の10.9インチタッチスクリーンディスプレイ、コンパクト化したシフトセレクターレバー、新デザインのマルチファンクションGTスポーツステアリングホイールなどによって、ポルシェ アドバンストコックピットを大きく進化させる。シートには電動調節機能付8Wayコンフォートシート、メモリーパッケージ付14Wayコンフォートシート、メモリーパッケージ付18Wayアダプティブスポーツシートを設定。サウンドシステムは10個のスピーカーと出力150Wによるサウンドパッケージプラスのほか、サブウーファーとセンタースピーカーを含む計14個のスピーカーと出力665Wの14チャンネルアンプを備えたBOSEサラウンドサウンドシステム、出力1000Wにおよぶ16チャンネルデジタルアンプに出力300WのD級アンプ内蔵アクティブサブウーファーを含む合計16個のスピーカーを配したBurmesterハイエンドサラウンドサウンドシステムを用意した。
搭載エンジンに関しては、全ユニットで大幅な出力アップを果たす。高性能モデルのマカンGTSに採用する2894cc・V型6気筒DOHCガソリンツインターボエンジンは、従来比60ps/30Nmアップの最高出力440ps/5700~6600rpm、最大トルク550Nm/1900~5600rpmを発生。一方、マカンSに採用する2894cc・V型6気筒DOHCガソリンツインターボエンジンは、従来比26ps/40Nmアップの最高出力380ps/5200~6700rpm、最大トルク520Nm/1850~5000rpmを絞り出す。そしてマカンに採用する1984cc直列4気筒DOHCガソリンターボエンジンは、従来比20ps/30Nmアップの最高出力265ps/5000~6500rpm、最大トルク400Nm/1800~4500rpmを達成した。トランスミッションは、全ユニットに7速PDK(7DCT)をセット。駆動機構には、ポルシェトラクションマネジメント(PTM)4WDシステムを組み込んだ。
シャシー面については、モデル別に最適化したポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)をマカンGTSとマカンSに標準、マカンにオプションで装備。また、マカンGTSには車高を10mm低く設定したスポーツエアサスペンションを配し、エアサスペンション自体はフロントアクスルの剛性を従来より10%、リアアクスルの剛性を同15%高く設定する。さらに、オプションのGTSスポーツパッケージを選択すると、21インチサイズのGTデザインホイールとパフォーマンスタイヤ、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTVプラス)、スポーツクロノパッケージが装備され、走行性能がさらに向上するという。なお、GTSスポーツパッケージではほかにも、エクステリアのブラックハイライトやカーボンインテリアパッケージ、エクステンデッドレザーエレメントを備えたRace-Texインテリアなどを採用している。