"陸の巡洋艦"ことランドクルーザーの新型「300」がついに発売

トヨタのフラッグシップ4WDに位置するステーションワゴン型の新型ランドクルーザーが発売。ダカールラリー起点の「GRスポーツ」も新設定

 トヨタ自動車は2021年8月2日、旗艦4WDモデルでステーションワゴン型の新型ランドクルーザー(300)を発売した。

▲トヨタ・ランドクルーザーZX(ガソリン車) 価格:10SAT730万円 全長4985×全幅1980×全高1925mm ホイールベース2850mm 最低地上高225mm 車重2500kg 乗車定員7名 WLTCモード燃費7.9km/リットル 写真のボディカラーはブラック
▲トヨタ・ランドクルーザーZX(ガソリン車) 価格:10SAT730万円 全長4985×全幅1980×全高1925mm ホイールベース2850mm 最低地上高225mm 車重2500kg 乗車定員7名 WLTCモード燃費7.9km/リットル 写真のボディカラーはブラック

車種展開は以下の通り。
■ガソリン車
GX(乗車定員5名):510万円
AX(乗車定員7名):550万円
VX(乗車定員7名):630万円
GRスポーツ(乗車定員7名):770万円
ZX(乗車定員7名):730万円
■ディーゼル車
GRスポーツ(乗車定員5名):800万円
ZX(乗車定員5名):760万円

 メーカー自らが「行きたいときに、行きたいところに行って、必ず帰って来られる」世界一ではなく唯一無二の存在、と謳う“陸の巡洋艦”ことランドクルーザー。今回発売された新型ランドクルーザーは、約14年ぶりに全面改良した旗艦ステーションワゴンモデルの第6世代で、シリーズ名は300系を名乗る。開発テーマは①ランドクルーザーの本質である「信頼性・耐久性・悪路走破性」を進化させつつ継承する、②世界中のどんな道でも運転しやすく疲れにくい走りを実現する、と掲げた。

▲最新の溶接技術の活用などにより高剛性かつ軽量に仕立てたラダーフレームと、高張力鋼板の採用拡大やボンネット/ルーフ/全ドアパネルをアルミニウム化した新設計ボディを組み込み、車両全体では従来モデル比200kgの軽量化を達成する
▲最新の溶接技術の活用などにより高剛性かつ軽量に仕立てたラダーフレームと、高張力鋼板の採用拡大やボンネット/ルーフ/全ドアパネルをアルミニウム化した新設計ボディを組み込み、車両全体では従来モデル比200kgの軽量化を達成する

 基本骨格に関しては、「GA-F」と称する新設計のプラットフォームを採用。最新の溶接技術の活用などにより高剛性(従来型比+20%)かつ軽量に仕立てたラダーフレームと、高張力鋼板の採用拡大やボンネット/ルーフ/全ドアパネルをアルミニウム化した新設計ボディを組み込み、車両全体では従来モデル比200kgの軽量化を達成する。合わせて、パワートレインの搭載位置を車両後方に70mm、下方に28mm移動するなどして、低重心化や重量配分の最適化を図った。
 新開発のサスペンションは、フロントがハイマウント・ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング、リアがショックアブソーバーの配置を見直したトレーリングリンク車軸式コイルスプリングで構成。また、路面状況や運転操作に応じてショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御するAVS(Adaptive Variable Suspension。ZX/GRスポーツに標準装備)には、新たにリニアソレノイドタイプを組み込み、操縦安定性と乗り心地の両立を実現する。一方、操舵機構には過酷な環境下での使用に耐える油圧式パワーステアリングに電動式の操舵アクチュエーターを組み合わせた新設計の操舵アクチュエーター付パワーステアリングを採用(ZX/GRスポーツ/VXに標準装備)。そして、制動機構にはブレーキペダルの操作量をセンサーで検出し、最適な制動力を油圧ブレーキで創出することでよりリニアな制動特性が得られる電子制御ブレーキシステムを設定(ZX/GRスポーツ/VXに標準装備)した。

▲新開発のサスペンションはフロントがハイマウント・ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング、リアがショックアブソーバーの配置を最適化したトレーリングリンク車軸式コイルスプリングで構成
▲新開発のサスペンションはフロントがハイマウント・ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング、リアがショックアブソーバーの配置を最適化したトレーリングリンク車軸式コイルスプリングで構成

 ランドクルーザーらしく、悪路での走破性を高めるサポート機能を導入したこともトピックだ。具体的には、オフロード走行においてタイヤの空転によるスタックや、駆動力不足による失速が起こりやすい路面状況に応じた走行支援を、6つのモード(AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCK)から選択できるマルチテレインセレクト、車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートするマルチテレインモニターを採用。また、12.3インチディスプレイにはオフロード情報表示画面を新設し、傾斜計、デフロックのオン/オフ、アクセル・ブレーキワークなどを大画面に表示することで、車両の状態を直感的に把握することを可能とした。

▲新開発のV35A-FTS型3444cc・V型6気筒DOHCマルチホール直噴インジェクタ付D-4STガソリンツインターボエンジン。最高出力は415ps/5200rpm、最大トルクは66.3kg・m/2000~3600rpmを発生
▲新開発のV35A-FTS型3444cc・V型6気筒DOHCマルチホール直噴インジェクタ付D-4STガソリンツインターボエンジン。最高出力は415ps/5200rpm、最大トルクは66.3kg・m/2000~3600rpmを発生
▲F33A-FTV型3345cc・V型6気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼル可変ノズル付2ウェイツインターボエンジン。最高出力は309ps/4000rpm、最大トルクは71.4kg・m/1600~2600rpmを発生
▲F33A-FTV型3345cc・V型6気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼル可変ノズル付2ウェイツインターボエンジン。最高出力は309ps/4000rpm、最大トルクは71.4kg・m/1600~2600rpmを発生
▲駆動機構にはフルタイム4WDを採用したうえで、リアタイヤのトラクション性能を確保するトルセンLSDを設定(ZXに標準装備)
▲駆動機構にはフルタイム4WDを採用したうえで、リアタイヤのトラクション性能を確保するトルセンLSDを設定(ZXに標準装備)

 パワーユニットについては、新開発のV35A-FTS型3444cc・V型6気筒DOHCマルチホール直噴インジェクタ付D-4STガソリンツインターボエンジン(最高出力415ps/5200rpm、最大トルク66.3kg・m/2000~3600rpm)と、F33A-FTV型3345cc・V型6気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼル可変ノズル付2ウェイツインターボエンジン(最高出力309ps/4000rpm、最大トルク71.4kg・m/1600~2600rpm)を採用。また、トランスミッションにはギアステップのクロス化や全体のギアレシオのワイドレンジ化を果たした新開発のDirect Shift-10AT(電子制御10速オートマチックトランスミッション)を組み合わせ、ガソリンとディーゼルそれぞれのエンジン向けに駆動力特性と変速タイミングを最適化する。一方、駆動機構にはセンターデフ付フルタイム4WDを配したうえで、リアタイヤのトラクション性能を確保するトルセンLSDを設定(ZXに標準装備)した。

▲トヨタ・ランドクルーザーVX 価格:10SAT630万円 全長4950×全幅1980×全高1925mm ホイールベース2850mm 最低地上高225mm 車重2440kg 乗車定員7名 WLTCモード燃費7.9km/リットル 写真のボディカラーはホワイトパールクリスタルシャイン
▲トヨタ・ランドクルーザーVX 価格:10SAT630万円 全長4950×全幅1980×全高1925mm ホイールベース2850mm 最低地上高225mm 車重2440kg 乗車定員7名 WLTCモード燃費7.9km/リットル 写真のボディカラーはホワイトパールクリスタルシャイン
▲トヨタ・ランドクルーザーAX 価格:10SAT550万円 全長4950×全幅1980×全高1925mm ホイールベース2850mm 最低地上高225mm 車重2430kg 乗車定員7名 WLTCモード燃費8.0km/リットル 写真のボディカラーはダークレッドマイカメタリック
▲トヨタ・ランドクルーザーAX 価格:10SAT550万円 全長4950×全幅1980×全高1925mm ホイールベース2850mm 最低地上高225mm 車重2430kg 乗車定員7名 WLTCモード燃費8.0km/リットル 写真のボディカラーはダークレッドマイカメタリック

 内外装のデザイン面に関しても、ランドクルーザーらしいオールラウンド性を最大限に重視する。
 車両パッケージは悪路走破性に重きを置き、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズや対地障害角を従来型(200)と同レベルで仕立てる。数値としては、アプローチアングル32度、デパーチャーアングル26度、ランプブレークオーバーアングル25度、最大渡河性能700mm、最大安定傾斜角44度、登坂能力45度を実現した。
 外装デザインについては、ランドクルーザーのヘリテージを継承し、キャビンを後ろ寄りに配置する“キャビンバックワードプロポーション”で構成。また、3連のLEDランプとL字型のデイタイムランプを配したヘッドライトや存在感を増したフロントグリル、大きな凹みを設けて衝突安全性能と前方視界の両立を図ったエンジンフード、障害物をいなす造形とした前後バンパー下部、直線と曲面を巧みに融合させたボディライン、スクエア形状のリアゲートに凹型に光るLEDリアコンビネーションランプなど、随所に斬新なアレンジを採用して新世代の“陸の巡洋艦”を主張する。ボディカラーは鮮やかなプレシャスホワイトパールを新設定したほか、ホワイトパールクリスタルシャイン/グレーメタリック/ブラック/ダークレッドマイカメタリック/アバンギャルドブロンズメタリックを用意した。

▲車両パッケージは悪路走破性に重きを置き、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズや対地障害角を従来型(200)と同レベルで仕立てる
▲車両パッケージは悪路走破性に重きを置き、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズや対地障害角を従来型(200)と同レベルで仕立てる

 内包するインテリアは、悪路の走行状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルやスピード・エンジン回転・燃料・水温・油圧・電圧が直感的に視認できる6針式のメーターを組み込んだうえで、各種スイッチ類を走行・駆動系、オーディオ系、空調系など機能ごとに集約して配置。同時に、ドライブモードセレクトやマルチテレインセレクト、ダウンヒルアシストコントロール、クロールコントロールのモードセレクトを1つのダイヤルに統合し、モニターを見ながら操作できる最適な位置にレイアウトした。キャビン空間自体は、フロント着座位置を後方に移動しつつ、セカンドおよびサードシートの構造・配置を見直して、居住性・荷室容量の向上と衝突安全性能を両立。とくにサードシートはフロア格納式とすることで、荷物の積載性を向上させる。ZX(ガソリン車)/GRスポーツ(ガソリン車)/VXには、サードシートの電動格納・復帰機能も内蔵した。
 機能装備のグレードアップを図ったことも、新型ランドクルーザーの訴求点だ。まずセキュリティ面として、指紋認証スタートスイッチをトヨタ車として初採用(ZX/GRスポーツ/VX/AXに標準装備、GXにオプション)。スマートキーを携帯し、ブレーキを踏みながらスタートスイッチ上の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない仕組みとする。一方、使用性および快適性の面では、快適温熱シートおよびシートベンチレーションをフロントシートに加えてセカンドシートにも装備したほか、両開き機構を採用した幅広で機能的なセンターコンソールBOX(クールボックス機構をオプション設定)、運転席側吹き出し口から室内へ放出される「ナノイーX」、高精細な12.3インチのワイドタッチディスプレイ、最大3名分の室内設定(ドライビングポジション、エアコン等の室内設定、メーター等の表示設定)が記憶できるマイセッティング、リアバンパーの下に足を出し入れするだけでバックドアが自動開閉するハンズフリーバックドアなどを採用した。

▲悪路の走行状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルを装備。高精細な12.3インチのワイドタッチディスプレイにはオフロード情報表示画面を新設する
▲悪路の走行状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルを装備。高精細な12.3インチのワイドタッチディスプレイにはオフロード情報表示画面を新設する
▲指紋認証スタートスイッチをトヨタ車として初採用。スマートキーを携帯し、ブレーキを踏みながらスタートスイッチ上の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない仕組みとする
▲指紋認証スタートスイッチをトヨタ車として初採用。スマートキーを携帯し、ブレーキを踏みながらスタートスイッチ上の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない仕組みとする
▲フロント着座位置を後方に移動しつつ、セカンドおよびサードシートの構造・配置を見直して、居住性・荷室容量の向上と衝突安全性能を両立。内装色はブラックのほか、ニュートラルベージュ(ZXのみ)を設定する。写真はZXで、シート表皮は本革
▲フロント着座位置を後方に移動しつつ、セカンドおよびサードシートの構造・配置を見直して、居住性・荷室容量の向上と衝突安全性能を両立。内装色はブラックのほか、ニュートラルベージュ(ZXのみ)を設定する。写真はZXで、シート表皮は本革
▲ディーゼル車は乗車定員5名の2列シート仕様のみを設定
▲ディーゼル車は乗車定員5名の2列シート仕様のみを設定
▲サードシートはフロア格納式。荷室寸法は最大長1865×幅1320×高945mmを確保
▲サードシートはフロア格納式。荷室寸法は最大長1865×幅1320×高945mmを確保

 先進安全性能の強化にも抜かりはなく、最新の「Toyota Safety Sense」を導入する。具体的には、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知して衝突回避または被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティ、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵回避支援機能などを追加。さらに、駐車場での前後障害物や後退時の接近車両、および歩行者を認識して事故防止に寄与するパーキングサポートブレーキを新たに採用する。オプションとして、障害物の有無にかかわらず、アクセルの踏みすぎや踏み間違いを検知するとクルマの加速を抑制するプラスサポート、リアウォッシャースイッチと連動してバックカメラに付着した汚れを落とす「カメラ洗浄機能」、道路とクルマ、クルマ同士が通信して死角のクルマや歩行者の存在、緊急車両の接近等を知らせるとともに、よりスムーズなクルーズコントロールの追随走行を可能とするITS Connectなども設定した。

▲トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ (ガソリン車) 価格:10SAT770万円 全長4965×全幅1990×全高1925mm ホイールベース2850mm 最低地上高225mm 車重2520kg 乗車定員7名 WLTCモード燃費7.9km/リットル 写真のボディカラーはプレシャスホワイトパール
▲トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ (ガソリン車) 価格:10SAT770万円 全長4965×全幅1990×全高1925mm ホイールベース2850mm 最低地上高225mm 車重2520kg 乗車定員7名 WLTCモード燃費7.9km/リットル 写真のボディカラーはプレシャスホワイトパール
▲電子制御でスタビライザー効果を変化させる世界初採用のE-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)を装備
▲電子制御でスタビライザー効果を変化させる世界初採用のE-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)を装備

 新たにラインアップしたGRスポーツ(GR SPORT)の車両概要に話しを移そう。
 まず足回りでは、電子制御でスタビライザー効果を変化させる世界初採用のE-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)を組み込んだことがトピック。前後のスタビライザーを独立して自動で電子制御し、路面状況や前後輪それぞれの状況に応じて、より細かくスタビライザー効果を変えることで、市街地での走行安定性とオフロードの走破性を高次元で両立させる。また、E-KDSSと合わせてばね定数やAVSを最適化。優れた操縦安定性とともに、サスペンションストロークを大きく伸ばし、これまでのランドクルーザー史上、最長のホイールアーティキュレーションを実現する。さらに、リアに加えてフロントにも電動デフロックを組み込んだ。

▲ブラックのホイールアーチモール、アクリル+ブラックのリアトヨタエンブレム、リアマッドガード、マットグレー塗装18インチアルミホイール(タイヤサイズ265/65R18)を専用装備
▲ブラックのホイールアーチモール、アクリル+ブラックのリアトヨタエンブレム、リアマッドガード、マットグレー塗装18インチアルミホイール(タイヤサイズ265/65R18)を専用装備

 内外装に関してもスペシャルな演出を施す。
 外装ではスポーティ感を高めた専用ラジエターグリルや前後バンパー、ブラックの専用ホイールアーチモール、アクリル+ブラックのリアトヨタエンブレム、専用リアマッドガード、マットグレー塗装18インチアルミホイール(タイヤサイズ265/65R18)、専用エンブレム(フロント・サイド・リア)、専用バックドア下端デカール、ブラックの専用ロッカーモール、ブラック塗装の専用車名エンブレム/アウトサイドドアハンドル/ドアミラーを標準で採用。インテリアは、GR専用ブラックおよびGR専用ブラック&ダークレッドの内装色を設定したうえで、専用本革巻きステアリングホイール(切削カーボン調加飾・GRエンブレム付)や専用フロントシート(GRエンブレム付)、切削カーボン調パネル、専用オープニング画面(T-Connectナビ装着時)、専用スマートキー(GRエンブレム付)などを組み込んだ。

▲インテリアにはGR専用ブラックおよびGR専用ブラック&ダークレッド(写真)の内装色を設定。切削カーボン調のインテリア加飾を施す。シート表皮は本革
▲インテリアにはGR専用ブラックおよびGR専用ブラック&ダークレッド(写真)の内装色を設定。切削カーボン調のインテリア加飾を施す。シート表皮は本革
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