元祖スーパーカーが復活! ランボルギーニが新型「カウンタックLPI800-4」を発表

ランボルギーニが往年のスーパーカーの車名を冠した新世代ハイブリッド・スーパースポーツ「カウンタックLPI800-4」をお披露目。かつてのカウンタックを再解釈したウエッジシェイプボディに、6.5リットルV12エンジン+モーターの814hpハイブリッドユニットを搭載

 伊ランボルギーニは2021年8月13日(現地時間)、米国ペブルビーチで開催された「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」において、新型ハイブリッド・スーパースポーツの「カウンタックLPI800-4(Countach LPI800-4)」を発表した。

▲ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4 全長4870×全幅2099×全高1139mm ホイールベース2700mm 車重1595kg 生産台数は限定112台。この台数は初代カウンタックの開発時の社内プロジェクト名「LP112」に由来している
▲ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4 全長4870×全幅2099×全高1139mm ホイールベース2700mm 車重1595kg 生産台数は限定112台。この台数は初代カウンタックの開発時の社内プロジェクト名「LP112」に由来している

 イタリア北西部ピエモンテ地方の方言で“驚き”の感嘆詞を表すContaccに由来する車名を冠し、1971年開催のジュネーブ・ショーでプロトタイプを発表した後、1974年より市販を開始して、進化を果たしながら1990年まで販売された初代カウンタックは、ランボルギーニのスーパースポーツのアイコン的な存在であり、日本では“スーパーカー”の代表格として多くのクルマ好きを魅了する1台だ。

▲カウンタックLPI800-4(写真・手前)は初代カウンタック(同・奥)のデビュー50周年を記念して製作された
▲カウンタックLPI800-4(写真・手前)は初代カウンタック(同・奥)のデビュー50周年を記念して製作された

 今回発表された「カウンタックLPI800-4」は、カウンタックのデビュー50周年を記念して製作されたスペシャルモデルで、生産台数は限定112台。この台数は、初代カウンタックの開発時の社内プロジェクト名「LP112」に由来している。車両価格は200万ユーロ(約2億5700万円)~に設定。ユーザーへの納車は2022年第1四半期からを予定している。

▲基本骨格はカーボンファイバー製のモノコックに、アルミ製の前後サブフレームを組み合わせて構成。エクステリアは初代カウンタックのウエッジシェイプを再解釈してデザインした。制動機構にはカーボンセラミックブレーキディスクを装備
▲基本骨格はカーボンファイバー製のモノコックに、アルミ製の前後サブフレームを組み合わせて構成。エクステリアは初代カウンタックのウエッジシェイプを再解釈してデザインした。制動機構にはカーボンセラミックブレーキディスクを装備
▲前ヒンジのシザーズ式ドアや低く滑らかなラインを描くリアバンパーなど、随所に初代カウンタックのモチーフを取り入れる。カーボンファイバー製のリアディフューザー内には4本のエキゾーストテールパイプを配備
▲前ヒンジのシザーズ式ドアや低く滑らかなラインを描くリアバンパーなど、随所に初代カウンタックのモチーフを取り入れる。カーボンファイバー製のリアディフューザー内には4本のエキゾーストテールパイプを配備

 カウンタックLPI800-4の特徴を見ていこう。基本骨格はカーボンファイバー製のモノコックに、アルミ製の前後サブフレームを組み合わせて構成。エクステリアは初代カウンタックのウエッジシェイプを再解釈し、シャープかつスタイリッシュな最新のエアロデザインを具現化する。前ヒンジのシザーズ式ドアや六角形のホイールアーチ、テレフォンスタイルのアロイホイール(前20インチ/後21インチ)、スリット状の“エラ”を持つエアスクープ、サイドとドアに配したNACAエアインテーク、低くて主張のあるボンネットライン、長方形のフロントグリルとヘッドライト、低く滑らかなラインを描くリアバンパーなど、随所に初代カウンタックのモチーフを取り入れたことも特徴だ。外装色に関しては、ランボルギーニのカラーパレットの中からソリッドなヘリテージカラーのGiallo Countach(イエロー)とImpact White(ホワイト)、そしてメタリックがメインのコンテンポラリーカラーのViola Pasifae(パープル)やBlu Uranus(ブルー)といったランボルギーニ固有のDNAを受け継ぐカラーを設定している。

▲低くて主張のあるボンネットラインや長方形のフロントグリルおよびヘッドライトなどのデザインは初代カウンタックをイメージ
▲低くて主張のあるボンネットラインや長方形のフロントグリルおよびヘッドライトなどのデザインは初代カウンタックをイメージ
▲六角形のホイールアーチも初代カウンタックから踏襲。“ヘキサゴニータ”デザインが3連のリアライトクラスターをきれいにまとめる
▲六角形のホイールアーチも初代カウンタックから踏襲。“ヘキサゴニータ”デザインが3連のリアライトクラスターをきれいにまとめる
▲往年のカウンタックの足回りを彷彿させるテレフォンスタイルのアロイホイール(前20インチ/後21インチ)を装備。タイヤは前255/30ZR20後355/25ZR21サイズのピレリPゼロコルサ
▲往年のカウンタックの足回りを彷彿させるテレフォンスタイルのアロイホイール(前20インチ/後21インチ)を装備。タイヤは前255/30ZR20後355/25ZR21サイズのピレリPゼロコルサ

 内包するインテリアも、初代カウンタックのモチーフを取り入れながら最新の技術要素を存分に採用したことが訴求点だ。キャビン自体は低い着座位置で、かつスクエアな形状のコクピットで構成。ダッシュボードやドアトリム、コンフォートシートの表皮にはレザーを採用し、随所に四角形モチーフの幾何学的なステッチを配する。一方、トップ部にはボタン1つで不透明から透明に変わる調光ルーフを設定。専用の8.4インチHDMIタッチスクリーンには、コネクティビティ機能とApple CarPlayを含めた操作が行える最新機構を組み込んだ。

▲初代カウンタックのモチーフを取り入れながら最新の技術要素を存分に採用したインテリア。操舵機構にはランボルギーニダイナミックステアリング(LDS)およびリアホイールステアリング(RWS)を装備
▲初代カウンタックのモチーフを取り入れながら最新の技術要素を存分に採用したインテリア。操舵機構にはランボルギーニダイナミックステアリング(LDS)およびリアホイールステアリング(RWS)を装備
▲トランスミッションには7速ISRを採用。LDSおよびRWSと連動した3種のサーボトロニック特性をドライブモードで選択できる
▲トランスミッションには7速ISRを採用。LDSおよびRWSと連動した3種のサーボトロニック特性をドライブモードで選択できる
▲ダッシュボードやドアトリム、コンフォートシートの表皮にはレザーを採用し、随所に四角形モチーフの幾何学的なステッチを配する
▲ダッシュボードやドアトリム、コンフォートシートの表皮にはレザーを採用し、随所に四角形モチーフの幾何学的なステッチを配する

 パワートレインに関しては基本的に同社のシアンと共通で、ミッドシップ配置の6498cc・V型12気筒DOHCエンジン(最高出力780hp/8500rpm、最大トルク720Nm/6750rpm)に、ギアボックス内に組み込んだ最大34hp/35Nmを発生する48ボルト電動モーター、そしてスーパーキャパシタで構成する。システム総出力は814hp。トランスミッションには7速ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)を組み合わせ、駆動機構には4WD(Haldex Gen.Ⅳ)を採用。性能面では、最高速度が355km/h、0→100km/h加速が2.8秒を実現した。

▲パワートレインはミッドシップ配置の6498cc・V型12気筒DOHCエンジン(780hp/720Nm)に、ギアボックス内に組み込んだ最大34hp/35Nmを発生する48ボルト電動モーター、スーパーキャパシタで構成する
▲パワートレインはミッドシップ配置の6498cc・V型12気筒DOHCエンジン(780hp/720Nm)に、ギアボックス内に組み込んだ最大34hp/35Nmを発生する48ボルト電動モーター、スーパーキャパシタで構成する
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