スズキ・ワゴンRに高いデザイン性とスライドドアの使い勝手を融合させた新バージョン「ワゴンRスマイル」が登場

スズキがワゴンRにファッショナブルな内外装と使い勝手に優れるリアスライドドアを採用したニュー軽カーの「ワゴンRスマイル」を設定。最大のライバルは人気のダイハツ・ムーヴキャンバス

 スズキは2021年8月27日、定番軽ワゴンのワゴンRに新バージョン「ワゴンRスマイル」をラインアップし、本年9月10日より発売すると発表した。

▲スズキ・ワゴンRスマイル・ハイブリッドX(2WD) 価格:CVT 159万2800円 全長3395×全幅1475×全高1695mm ホイールベース2460mm 車重870kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費25.1km/リットル 写真のボディカラーはコーラルオレンジメタリック アーバンブラウン2トーンルーフ
▲スズキ・ワゴンRスマイル・ハイブリッドX(2WD) 価格:CVT 159万2800円 全長3395×全幅1475×全高1695mm ホイールベース2460mm 車重870kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費25.1km/リットル 写真のボディカラーはコーラルオレンジメタリック アーバンブラウン2トーンルーフ

車種展開は以下の通り。
G:2WD129万6900円/4WD142万100円
ハイブリッドS:2WD147万2900円/4WD159万6100円
ハイブリッドX:2WD159万2800円/4WD171万6000円

▲スズキ・ワゴンRスマイル・ハイブリッドS(2WD) 価格:CVT 147万2900円 全長3395×全幅1475×全高1695mm ホイールベース2460mm 車重860kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費25.1km/リットル 写真は2トーンルーフパッケージ装着車で、ボディカラーはインディゴブルーメタリック2 ホワイト2トーンルーフ
▲スズキ・ワゴンRスマイル・ハイブリッドS(2WD) 価格:CVT 147万2900円 全長3395×全幅1475×全高1695mm ホイールベース2460mm 車重860kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費25.1km/リットル 写真は2トーンルーフパッケージ装着車で、ボディカラーはインディゴブルーメタリック2 ホワイト2トーンルーフ

 新設定のワゴンRスマイルは、「高いデザイン性とスライドドアの使い勝手を融合させた、新しい軽ワゴン」をコンセプトに企画したワゴンRの派生モデルだ。ワゴンRのアピールポイントである広い室内空間と高い機能性に加え、スライドドアの利便性と個性的な内外装デザインを新たに採用して、幅広い世代のユーザーにマッチした軽ハイトワゴンに仕立てている。最大の競合車は、いまやダイハツ・ムーヴのメインモデルに位置し、販売台数を大いに伸ばしているムーヴキャンバスになるだろう。

▲スズキ・ワゴンRスマイル・G(2WD) 価格:CVT 129万6900円 全長3395×全幅1475×全高1695mm ホイールベース2460mm 車重840kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費23.9km/リットル 写真のボディカラーはオフブルーメタリック
▲スズキ・ワゴンRスマイル・G(2WD) 価格:CVT 129万6900円 全長3395×全幅1475×全高1695mm ホイールベース2460mm 車重840kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費23.9km/リットル 写真のボディカラーはオフブルーメタリック

 ワゴンRスマイルの特徴を見ていこう。
 まずエクステリアは、「わたしらしく乗れるスライドドアワゴン“マイスタイル マイワゴン”」をデザインテーマに、四角いボディフォルムと丸目ヘッドランプの組み合わせによって、シンプルで愛着とぬくもりを感じられるスタイリングを創出。ハイブリッドXに装備するLEDヘッドランプ内には透明な厚肉インナーレンズを用いたポジションランプを組み込み、合わせてメッキの加飾をフロントグリルやフォグランプベゼルに施して、より上質で印象深いマスクを表現する。一方、リアのLEDテールストップランプにも厚肉インナーレンズを採用しつつ、フローティングデザインで仕上げて奥行き感を演出した。

▲ハイブリッドXに装備するLEDヘッドランプ内には透明な厚肉インナーレンズを用いたポジションランプを組み込み、合わせてメッキの加飾をフロントグリルやフォグランプベゼルに施して、より上質で印象深いマスクを表現した
▲ハイブリッドXに装備するLEDヘッドランプ内には透明な厚肉インナーレンズを用いたポジションランプを組み込み、合わせてメッキの加飾をフロントグリルやフォグランプベゼルに施して、より上質で印象深いマスクを表現した
▲リアのLEDテールストップランプに厚肉インナーレンズを採用しつつ、フローティングデザインで仕立てて奥行き感を創出
▲リアのLEDテールストップランプに厚肉インナーレンズを採用しつつ、フローティングデザインで仕立てて奥行き感を創出

 パッケージングに関しては、ワゴンRに対して室内高を65mm拡大し、よりゆとりのある室内空間を確保。最小回転半径はワゴンRと同等の4.4mを維持する。そして、リア両側ドアにスライディング式を採用したうえで、乗り降りがしやすいと定評があるスペーシアと同等の開口幅600mm/ステップ地上高345mmを実現。また、ハイブリッドXおよびハイブリッドSに装備するワンアクションパワースライドドア(挟み込み防止機構付)には、閉まる動作中にリクエストスイッチ、または携帯リモコンでドアロックを予約できる「パワースライドドア予約ロック機能」を、スズキ車で初めて採用した。

▲リア両側ドアにスライディング式を採用したうえで、乗り降りがしやすいと定評があるスペーシアと同等の開口幅600mm/ステップ地上高345mmを実現。ハイブリッドXおよびハイブリッドSにはワンアクションパワースライドドアを装備する
▲リア両側ドアにスライディング式を採用したうえで、乗り降りがしやすいと定評があるスペーシアと同等の開口幅600mm/ステップ地上高345mmを実現。ハイブリッドXおよびハイブリッドSにはワンアクションパワースライドドアを装備する

 ボディカラーは新色のコーラルオレンジメタリック アーバンブラウン2トーンルーフとインディゴブルーメタリック2 ホワイト2トーンルーフを新たに採用したほか、フェニックスレッドパール ブラック2トーンルーフ/アーバンブラウンパールメタリック ウッディブラウン2トーンルーフ/オフブルーメタリック ホワイト2トーンルーフ/シフォンアイボリーメタリック ホワイト2トーンルーフ/ピュアホワイトパール ブラック2トーンルーフ/ブルーイッシュブラックパール3 ホワイト2トーンルーフという計8タイプの2トーンカラーと、オフブルーメタリック/インディゴブルーメタリック2/ピュアホワイトパール/ブルーイッシュブラックパール3という計4タイプのモノトーンカラーをラインアップ。2トーンカラーはハイブリッドXとハイブリッドSの2トーンルーフパッケージ(メッキフロントグリル/メッキヘッドランプガーニッシュ/メッキバックドアガーニッシュ/メッキドアハンドル/2トーンルーフ/2トーンカラーホイールキャップで構成)で選択できる。また、ハイブリッドXとハイブリッドSの2トーンルーフパッケージ装着車のホイールキャップは、車体色に合わせてホワイト×シルバーとガンメタリック×シルバーの2トーンカラー2種類を設定した。

▲ボディカラーは2トーンを8タイプ、モノトーンを4タイプの計12パターンを設定。2トーンカラーはハイブリッドXとハイブリッドSの2トーンルーフパッケージで選択できる
▲ボディカラーは2トーンを8タイプ、モノトーンを4タイプの計12パターンを設定。2トーンカラーはハイブリッドXとハイブリッドSの2トーンルーフパッケージで選択できる

 内包するインテリアは、前述の通り室内空間を拡大しつつ、居心地の良さと質感の高さを感じられるデザインで構成。前席のシートポジションを上げることで、視界をより広げたこともトピックだ。また、ハイブリッドXとハイブリッドSには、艶と潤いを表現したアイボリーパールまたはネイビーパールのインパネカラーパネルを装着。さらに、インパネカラーパネルとエアコンサイドルーバーにカッパーゴールドのアクセントを施し、洗練された印象に仕上げる。一方、インパネとドアトリムには革を手縫いしたようなステッチ風の模様を入れ、合わせてルーフ部にはキルティング加工を施して、上質かつファッショナブルなキャビンルームを演出した。

▲ハイブリッドXとハイブリッドSには、艶と潤いを表現したアイボリーパール(写真・上)またはネイビーパール(同・下)のインパネカラーパネルを装着。インパネカラーパネルとエアコンサイドルーバーにはカッパーゴールドのアクセントを施す
▲ハイブリッドXとハイブリッドSには、艶と潤いを表現したアイボリーパール(写真・上)またはネイビーパール(同・下)のインパネカラーパネルを装着。インパネカラーパネルとエアコンサイドルーバーにはカッパーゴールドのアクセントを施す

 シート表皮はハイブリッドXにライトグレーのファブリックを、ハイブリッドSとGにダークグレーのファブリックを採用。後席には、ワンアクションで素早く格納・復帰できるワンタッチダブルフォールディングシートを組み込む。機能面も最大限に重視し、スマートフォンやウエットティッシュなどの小物を収納できる運転席シートバックアッパーポケットをスズキ車で初採用(ハイブリッドX)したほか、スマートフォンなどが充電できるUSB電源ソケット(ハイブリッドX/ハイブリッドS)や大型スマートフォンも収納できるセンターポケット、強い日差しから肌を守る360°プレミアムUV&IRカットガラス(ハイブリッドX)などを設定。また、大きくて見やすく、操作しやすい9インチのスマートフォン連携メモリーナビゲーションをメーカーオプションとして用意した。

▲ハイブリッドXのシート表皮にはライトグレーのファブリックを採用
▲ハイブリッドXのシート表皮にはライトグレーのファブリックを採用
▲ハイブリッドSとGのシート表皮にはダークグレーのファブリックを採用
▲ハイブリッドSとGのシート表皮にはダークグレーのファブリックを採用
▲ワンアクションで素早く格納・復帰できるワンタッチダブルフォールディングシートを装備
▲ワンアクションで素早く格納・復帰できるワンタッチダブルフォールディングシートを装備
▲スマートフォンやウエットティッシュなどの小物を収納できる運転席シートバックアッパーポケットをハイブリッドXに設定
▲スマートフォンやウエットティッシュなどの小物を収納できる運転席シートバックアッパーポケットをハイブリッドXに設定
▲スマートフォンなどが充電できるUSB電源ソケットをハイブリッドXとハイブリッドSに組み込む
▲スマートフォンなどが充電できるUSB電源ソケットをハイブリッドXとハイブリッドSに組み込む

 パワーユニットに関しては、デュアルインジェクションシステムやクールドEGRを組み込んで熱効率を引き上げた新世代のR06D型657cc直列3気筒DOHC12V・VVTエンジン(最高出力49ps/6500rpm、最大トルク5.9kg・m/5000rpm)を搭載。GグレードにはR06Dエンジン単体を、ハイブリッドSとハイブリッドGにはR06DエンジンにWA04C型モーター(最高出力1.9kW/1500rpm、最大トルク40Nm/100rpm)およびISG(モーター機能付発電機)とリチウムイオン電池(容量3Ah)を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用する。トランスミッションには、軽量化と高効率化を果たしたCVTを採用。低中域でのスムーズな走りと、高速域でのハイギアード化により燃費性能と静粛性、そして軽快な走りを実現する。駆動機構に関しては、2WD(FF)とフルタイム4WDを設定した。一方、ボディおよびシャシー自体は構造用接着剤や高減衰マスチックシーラーの採用により、操縦安定性と乗り心地を向上。また、不快な音や振動を低減する遮音材などを最適に配置して、静かで会話のしやすい室内空間を具現化している。

▲ハイブリッドSとハイブリッドGにはR06D型657cc直列3気筒DOHC12V・VVTエンジン(49ps/5.9kg・m)にWA04C型モーター(1.9kW/40Nm)およびISG(モーター機能付発電機)とリチウムイオン電池(容量3Ah)を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載
▲ハイブリッドSとハイブリッドGにはR06D型657cc直列3気筒DOHC12V・VVTエンジン(49ps/5.9kg・m)にWA04C型モーター(1.9kW/40Nm)およびISG(モーター機能付発電機)とリチウムイオン電池(容量3Ah)を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載

 先進安全装備の設定にも抜かりはない。夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能、リアパーキングセンサーなど、最新の予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を標準で装備する。また、全方位モニター用カメラ装着車は、狭路での車速が約5km/hでのすれ違い時に自動でナビゲーション画面に左側および前方の映像を表示して死角を減らし、接触防止をサポートする「すれ違い支援機能」をスズキで初採用。さらに、ハイブリッドXとハイブリッドSには、運転に必要な情報をカラーで見やすく表示するヘッドアップディスプレイ、長距離移動などでの運転操作の負担を軽減する全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)、ステレオカメラが認識した道路標識を表示する標識認識機能(車両進入禁止/はみ出し通行禁止/最高速度/一時停止)、様々な車両情報を楽に認識できるカラー表示のマルチインフォメーションディスプレイなどを「セーフティプラスパッケージ」としてメーカーオプション設定した。

▲夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を装備
▲夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を装備
▲全方位モニター用カメラ装着車は、狭路での車速が約5km/hでのすれ違い時に自動でナビゲーション画面に左側および前方の映像を表示して死角を減らし、接触防止をサポートする「すれ違い支援機能」を採用
▲全方位モニター用カメラ装着車は、狭路での車速が約5km/hでのすれ違い時に自動でナビゲーション画面に左側および前方の映像を表示して死角を減らし、接触防止をサポートする「すれ違い支援機能」を採用
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