ボルボ・カー・ジャパンは2021年9月1日、プレミアムミッドサイズSUVのXC60をマイナーチェンジし、合わせて特別限定車「T8 Polestar Engineered」を設定して同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
XC60 B5 AWD Momentum:649万円
XC60 B5 AWD Inscription:749万円
XC60 B6 AWD R-Design:809万円
XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription Expression:844万円
XC60 Recharge Plug-in hybrid T8 AWD Inscription:959万円
XC60 T8 Polestar Engineered:1034万円(販売台数40台限定)
今回の商品改良は、新インフォテインメントシステムを採用するとともに、内外装の仕様変更や安全機能のバーションアップなどを図ったことが特徴である。
まずインフォテインメントシステムでは、Googleを搭載したAndroidベースの新しい機構を導入。具体的には、ナビゲーション・システム-Googleマップ/音声操作システム-Googleアシスタント(2021年末以降より利用可能予定)/アプリケーション-Google Playで構成する「Google Apps and Services (Googleアプリ/サービス)」、緊急通報サービス/故障通報サービス/盗難車両検索機能/ドライビング・ジャーナル(ドライブログ自動作成機能)/ヴィークルダッシュボードモニター(車両情報確認機能)/リモートドアロックおよびアンロック機能/エンジンリモートスタートで構成する「Volvo Cars app(テレマティクス・サービス/ボルボ・カーズ・アプリ)」という新機能を組み込んだ。
エクステリアでは、新デザインのフロントグリルや前後バンパー、各グレードのアルミホイールを採用したうえで、ボディカラーにサンダーグレー/プラチナグレー/シルバードーンの新色を追加設定。一方、インテリアではドライバーディスプレイやセンターディスプレイのHMI画面デザインおよび操作ロジックを刷新する。また、安全機能の面では、前方の車両が発進したことに運転者が気づくよう信号音を鳴らし、センターディスプレイにシンボルとメッセージを表示する「先行車発進告知機能」と、駐車時の後退など10km/h未満のときにブレーキを介入させて障害物との衝突の回避をサポートする「リア衝突回避・被害軽減ブレーキシステム」を新たに装備した。
パワートレインは基本的に従来と共通で、B5に“48Vハイブリッド”の1968cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボガソリンエンジン(250ps/350Nm)+モーター(10kW/40Nm)+駆動用リチウムイオンバッテリー(容量8Ah)+電子制御8速ATギアトロニックを、B6に“48Vハイブリッド”の1968cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボ&電動スーパーチャージャーガソリンエンジン(300ps/420Nm)+モーター(10kW/40Nm)+駆動用リチウムイオンバッテリー(容量8Ah)+電子制御8速ATギアトロニックを、T8にプラグインハイブリッドの1968cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボ&電動スーパーチャージャーガソリンエンジン(318ps/400Nm)+モーター(前34kW/160Nm、後65kW/240Nm)+駆動用リチウムイオンバッテリー(容量34Ah)+電子制御8速ATギアトロニックを搭載。駆動機構はB5とB6が電子制御AWDシステム、T8がエンジン+モーターの電子制御AWDシステムを採用している。
最後に、特別限定車のT8 Polestar Engineeredを解説しよう。車名のT8が示す通り、パワートレインにはプラグインハイブリッドを搭載。ポールスターの手によって、エンジン出力は333ps/430Nmへとアップする。また、シャシー面にはポールスターとオーリンズ社で共同開発したDFVショックアブソーバー(22段階調整)や専用ストラットタワーバーを、制動機構にはAkebono社製6ピストンキャリパーとドリルドディスクタイプΦ400mmフロントブレーキローターを採用。さらに、内外装の随所に専用デザインのパーツを組み込んでいる。