ミドルサイズSUVのアルファロメオ・トナーレに新グレードの「ヴェローチェ」を追加設定

アルファロメオが新世代ミドルサイズSUVのトナーレにスポーツ性能と上質感を高めた伝統のグレード「ヴェローチェ」を設定。アルファロメオの個性を引き立てる専用の20インチ5ホールアルミホイールや電子制御サスペンションを採用。パワートレインにはマイルドハイブリッド(MHEV)システムを搭載

 Stellantisジャパンは2023年2月10日、アルファロメオの新世代ミドルサイズSUVのトナーレ(Tonale)に新グレードの「ヴェローチェ(Veloce)」をラインアップし、同日より発売した。車両価格は589万円に設定する。

▲アルファロメオ・トナーレ・ヴェローチェ 価格:7DCT589万円 全長4530×全幅1835×全高1600mm ホイールベース2635mm 車重1630kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費16.7km/リットル 写真のボディカラーはミザーノブルー

▲アルファロメオ・トナーレ・ヴェローチェ 価格:7DCT589万円 全長4530×全幅1835×全高1600mm ホイールベース2635mm 車重1630kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費16.7km/リットル 写真のボディカラーはミザーノブルー

 

 ステルヴィオに続くアルファロメオのSUVモデル第2弾で、ステルヴィオと同様にアルプスを臨む峠の名から命名したトナーレは、アルファロメオの核となるスポーティネスを継承しながら、ブランドの変革を指す「La Metamorfosi(ラ・メタモルフォシ/変革)」を体現した、新進のミドルサイズSUVとして登場する。日本市場ではこれまでTi(受注生産、524万円)グレードを設定していたが、今回ジュリアやステルヴィオにもラインアップする伝統の上級グレードのヴェローチェを追加設定した。

▲ヴェローチェはスポーツ性能と上質感を高めたアルファロメオの伝統のグレード

▲ヴェローチェはスポーツ性能と上質感を高めたアルファロメオの伝統のグレード

 

 エクステリアに関しては、ダーク加飾のフロントグリルやダーク加飾のフロント/サイドスカート/リアバンパー、グロスブラックのウィンドウモールディング、プライバシーガラス、アルミニウムキックプレート、VELOCEエンブレムなどを専用装備。また、フルLEDマトリクスヘッドライトを標準で組み込む。足もとには20インチ5ホールシルバーアルミホイール+235/40R20タイヤやレッド仕上げのブレーキキャリパーを装着。ボディカラーはソリッドのアルファホワイト、アルファレッド、アルファブラックのほか、メタリックのヴェズヴィオグレーとミザーノブルーをラインアップした。

▲ダーク加飾のフロントグリルを専用装備。フルLEDマトリクスヘッドライトを標準で組み込む

▲ダーク加飾のフロントグリルを専用装備。フルLEDマトリクスヘッドライトを標準で組み込む

▲フロントフェンダー部にVELOCEエンブレムを配備

▲フロントフェンダー部にVELOCEエンブレムを配備

▲足もとには20インチ5ホールシルバーアルミホイール+235/40R20タイヤやレッド仕上げのブレーキキャリパーを装着

▲足もとには20インチ5ホールシルバーアルミホイール+235/40R20タイヤやレッド仕上げのブレーキキャリパーを装着

 

 内包するインテリアは、10.25インチのタッチスクリーンや12.3インチの大型デジタルクラスターメーター、ワイヤレスチャージングパッド、パドルシフトレバー、ステアリングヒーター、harman/kardonプレミアムオーディオシステム、アルミニウムスポーツペダルなどを標準装備。インフォテインメントシステムには最新世代を採用し、合わせてナビゲーションシステムには日本のアイシン製を導入する。シート表皮にはブラックのナチュラルレザーを張り、前席には8ウェイパワー機構(運転席メモリー付き)やシートヒーター、シートベンチレーション、パワーランバーサポートを内蔵した。

▲10.25インチのタッチスクリーンやワイヤレスチャージングパッド、パドルシフトレバー、ステアリングヒーター、アルミニウムスポーツペダルなどを標準装備。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲10.25インチのタッチスクリーンやワイヤレスチャージングパッド、パドルシフトレバー、ステアリングヒーター、アルミニウムスポーツペダルなどを標準装備。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲12.3インチの大型デジタルクラスターメーターを配備

▲12.3インチの大型デジタルクラスターメーターを配備

▲シート表皮にはブラックのナチュラルレザーを張り、前席には8ウェイパワー機構(運転席メモリー付き)やシートヒーター、シートベンチレーション、パワーランバーサポートを内蔵する

▲シート表皮にはブラックのナチュラルレザーを張り、前席には8ウェイパワー機構(運転席メモリー付き)やシートヒーター、シートベンチレーション、パワーランバーサポートを内蔵する

 

 パワートレインは既存のTiと同様、ブランド初の48Vマイルドハイブリッド(MHEV)システムを搭載する。機構は1468cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力160ps/5750rpm、最大トルク240Nm/1700rpm)+電気モーター(最高出力15kW/6000rpm、最大トルク55Nm/2000rpm)+リチウムイオン電池(総電圧43.9V)+ベルトスタータージェネレーター+7速デュアルクラッチトランスミッション(7速DCT)で構成。低速時(15~20km/h前後まで)の走行はモーターで行い、モーターの負荷が高まるとエンジンが起動して加速をアシストする。また、アクセルをオフにすると燃費向上に寄与するコースティングモードに切り替わり、減速時には制動エネルギーから電気を生み出す回生充電が行われる仕組みだ。燃費性能はWLTCモードで16.7km/リットルを実現している。

▲パワートレインには1468cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(160ps/240Nm)+電気モーター(15kW/55Nm)+リチウムイオン電池(総電圧43.9V)+ベルトスタータージェネレーター+7速DCTで構成する48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載

▲パワートレインには1468cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(160ps/240Nm)+電気モーター(15kW/55Nm)+リチウムイオン電池(総電圧43.9V)+ベルトスタータージェネレーター+7速DCTで構成する48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載

 

 懸架機構に電子制御式のショックアブソーバーを組み込んだALFAデュアルステージバルブサスペンション(電子制御サスペンション)を採用したこともヴェローチェのトピック。ロータリースイッチ中央のボタンを押すと同システムが起動し、スポーツモード(コーナーでのハンドリングや路面追従性などが向上)またはコンフォートモード(悪路でもスムーズな走りを実現)が選択できる。また、既存のTiと同様にd(Dynamic)/n(Natural)/a(Advanced Efficiency)という3つの走行モードで走りの性格を変えるALFA DNAドライブモードセレクターも装備。dはスポーツドライビング用で、エンジンとギアボックスがスポーティな設定を選択し、フロントアクスルと組み合わせた電動リミテッドスリップディファレンシャルも起動する。一方でnはエンジンとギアボックスが標準設定となり、合わせてサスペンションを快適方向にセット。そしてaは省燃費性能を重視するようセッティングしている。3モードは室内のセンター部に配したロータリースイッチで切り替えが可能。また、このスイッチにはESC(横滑り防止装置)をOFFにする機能も配した。

▲電子制御式のショックアブソーバーを組み込んだALFAデュアルステージバルブサスペンション(電子制御サスペンション)を採用。ロータリースイッチ中央のボタンを押すと同システムが起動し、スポーツモードまたはコンフォートモードが選択できる

▲電子制御式のショックアブソーバーを組み込んだALFAデュアルステージバルブサスペンション(電子制御サスペンション)を採用。ロータリースイッチ中央のボタンを押すと同システムが起動し、スポーツモードまたはコンフォートモードが選択できる

 

 先進安全運転支援システム(ADAS)の充実ぶりもアピールポイントで、4つのカメラで捉えた車両周辺の映像をモニターに映し出し、駐車時や狭い場所での安全なハンドル操作をサポートする360°カメラや、高速道路において車線中央の走行をアシストするレーンセンタリングアシスト、ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールなど、最新の安全システムを採用している。

 

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