北米トヨタが新型3列シートSUVのグランドハイランダーを発表

トヨタ自動車の北米部門がシカゴ・オートショーにおいて新型3列シートSUVのグランドハイランダーを初公開。3列席すべてで大人が快適に過ごせる居住スペースを確保。パワートレインには2.4Lガソリンターボエンジンに前後モーターを組み合わせたハイブリッドMAXと2.5Lガソリンエンジンのハイブリッド、2.4Lガソリンターボエンジンの3機種を設定

 トヨタ自動車の北米部門であるToyota Motor North America(TMNA)は2023年2月8日(現地時間)に新型3列シートSUVのグランドハイランダー(Grand Highlander)を発表し、さらに実車を2月9日開催のシカゴ・オートショーで初公開した。

▲北米トヨタが新型3列シートSUVのグランドハイランダーを初公開。ボディサイズは全長201.4×全幅78.3×全高70.1インチ(同5116×1989×1781mm)に設定。写真はラグジュリー仕様のプラチナム(Platinum)グレードで、ボディカラーはストームクラウド

▲北米トヨタが新型3列シートSUVのグランドハイランダーを初公開。ボディサイズは全長201.4×全幅78.3×全高70.1インチ(同5116×1989×1781mm)に設定。写真はラグジュリー仕様のプラチナム(Platinum)グレードで、ボディカラーはストームクラウド

 

 グランドハイランダーはトヨタが現在採用しているTNGAプラットフォームの中でも中・大型車に向けたGA-Kプラットフォームをベースに、ホイールベースを116インチ(約2946mm)にまで伸ばして3列シート配置と有効なラゲッジスペース(3列席使用時で595リットル、2・3列席格納時で約2773リットル)を実現し、合わせて電動パワートレインを設定して環境性能をいっそう高めた新世代のファミリーSUVに仕立てたことが特徴である。

▲グランドハイランダーは既存のトヨタGA-Kプラットフォームをベースに、ホイールベースを116インチ(約2946mm)にまで伸ばして3列シート配置と有効なラゲッジスペースを実現する

▲グランドハイランダーは既存のトヨタGA-Kプラットフォームをベースに、ホイールベースを116インチ(約2946mm)にまで伸ばして3列シート配置と有効なラゲッジスペースを実現する

 

 エクステリアに関しては、既存のハイランダーの精悍で個性的なイメージを継承したうえで、フロント部には台形のハンマーヘッドグリルやシャープな造形のLEDヘッドランプなどを、サイド部にはドアからフェンダーを経て前後タイヤへと流れるシームレスで彫りの深いラインや新造形の20インチアルミホイールなどを、リア部には安定感のある台形フォルムやC字形状のLEDコンビネーションランプなどを採用して、モダンかつ威厳のあるSUVスタイルを創出。ハイブリッドMAXモデルには、専用デザインの前後バンパーを装着する。ボディサイズは全長201.4×全幅78.3×全高70.1インチ(同5116×1989×1781mm)に設定した。

▲フロント部には台形のハンマーヘッドグリルやシャープな造形のLEDヘッドランプなどを装備

▲フロント部には台形のハンマーヘッドグリルやシャープな造形のLEDヘッドランプなどを装備

▲リア部には安定感のある台形フォルムやC字形状のLEDコンビネーションランプなどを採用。ハイブリッドMAXモデルには専用デザインのバンパーを装着

▲リア部には安定感のある台形フォルムやC字形状のLEDコンビネーションランプなどを採用。ハイブリッドMAXモデルには専用デザインのバンパーを装着

▲ラグジュリー仕様のプラチナムには新造形の20インチクラッドアルミホイールを装備

▲ラグジュリー仕様のプラチナムには新造形の20インチクラッドアルミホイールを装備

 

 内包するインテリアは、ソフトパッドで覆ったインストルメントパネルやウッド調のドアトリム、ソファーのひじ掛けのような頑丈なセンターコンソールなどを配して、快適なリビングルームを彷彿とさせるモダンなコクピットを演出。収納スペースを豊富に用意し、合わせてワイヤレスチャージャーやUSBソケット、パワーアウトレットといった機能面の拡充を図ったこともトピックだ。先進装備も充実しており、高解像度の12.3インチタッチスクリーンや7インチまたは12.3インチMIDメーター、リモートでヘッドライトのオン&オフやスターターキーの操作も可能な新デジタルキーなどを設定している。

▲ソフトパッドで覆ったインストルメントパネルやソファーのひじ掛けのような頑丈なセンターコンソールなどを配して、快適なリビングルームを彷彿とさせるモダンなコクピットを演出。センター部には高解像度の12.3インチタッチスクリーンを装備

▲ソフトパッドで覆ったインストルメントパネルやソファーのひじ掛けのような頑丈なセンターコンソールなどを配して、快適なリビングルームを彷彿とさせるモダンなコクピットを演出。センター部には高解像度の12.3インチタッチスクリーンを装備

▲センターコンソールには豊富な収納スペースやワイヤレスチャージャー、ドライブモードの切り替えスイッチを配備

▲センターコンソールには豊富な収納スペースやワイヤレスチャージャー、ドライブモードの切り替えスイッチを配備

 

 3列式のシートについては、2列目がキャプテンシートの2/2/3名乗車の7名乗りと、2列目がベンチシートの2/3/3名乗車の8名乗りをラインアップ。表皮にはSoftex、レザー、ウルトラスエード&レザーを設定し、カラーはライトグレーとブラックのほか、ポートベロのアクセントを配した仕様を用意している。

▲3列式シートは2列目がキャプテンシートの2/2/3名乗車の7名乗り(写真)と、2列目がベンチシートの2/3/3名乗車の8名乗りを設定

▲3列式シートは2列目がキャプテンシートの2/2/3名乗車の7名乗り(写真)と、2列目がベンチシートの2/3/3名乗車の8名乗りを設定

▲3列席すべてで大人が快適に過ごせる居住スペースを実現

▲3列席すべてで大人が快適に過ごせる居住スペースを実現

▲ラゲッジルームは3列席使用時で595リットル(写真・上)、2・3列席格納時で約2773リットル(同・下)を確保

▲ラゲッジルームは3列席使用時で595リットル(写真・上)、2・3列席格納時で2773リットル(同・下)を確保

 

 パワートレインに関しては、2.4リットル直4ガソリンターボエンジンに前後モーターを組み合わせたハイブリッドMAX(362hp)、2.5リットル直4ガソリンエンジンのハイブリッド(247hp)、2.4リットル直4ガソリンターボエンジン(265hp)の3機種を設定。駆動方式はハイブリッドMAXがAWD、ハイブリッドとガソリン仕様がFFとAWDを用意する。なかでもハイブリッドMAXは、362hp/400lb.-ft.のパワー&トルクとAWDの効果によって、2.2トン超の牽引力を達成した。また、3機種のパワートレインともにオプションとしてスポーツ/エコ/ノーマルが選択できるドライブモードを用意。さらに、ハイブリッドMAXとガソリン仕様のAWDモデルにはマッド&サンド/ロック&ダート/スノーが選択できるマルチテレインセレクトを設定している。

 先進安全運転システムとして、最新のTSS(Toyota Safety Sense)3.0を装備したことも訴求点。機能としては、歩行者検出機能を組み込んだプリコリジョンシステムやステアリングアシスト付きの車線逸脱警報、フルスピードレンジダイナミックレーダークルーズコントロール、緊急運転停止システムを追加したレーントレースアシストなどを組み込んでいる。

▲新パワートレインとして2.4リットル直4ガソリンターボエンジンに前後モーターを組み合わせたハイブリッドMAX(362hp/400lb.-ft.)を設定

▲新パワートレインとして2.4リットル直4ガソリンターボエンジンに前後モーターを組み合わせたハイブリッドMAX(362hp/400lb.-ft.)を設定

▲オプションとしてスポーツ/エコ/ノーマルが選択できるドライブモードを用意

▲オプションとしてスポーツ/エコ/ノーマルが選択できるドライブモードを用意

▲ハイブリッドMAXとガソリン仕様のAWDモデルにはマッド&サンド/ロック&ダート/スノーが選択できるマルチテレインセレクトを設定

▲ハイブリッドMAXとガソリン仕様のAWDモデルにはマッド&サンド/ロック&ダート/スノーが選択できるマルチテレインセレクトを設定

 

 なお、グランドハイランダーは2024年モデルとして北米市場で発売予定。車種展開は標準仕様のXLE、上級グレードのリミテッド(Limited)、ラグジュリーモデルのプラチナム(Platinum)の3タイプで構成し、パワートレインはXLEがハイブリッドとガソリン仕様を、リミテッドがハイブリッドMAXとハイブリッド、ガソリン仕様を、プラチナムがハイブリッドMAXとガソリン仕様を設定している。

▲上級グレードのリミテッド。DLR付きLEDヘッドライトやLEDフォグランプ、20インチアルミホイールを標準装備。写真のボディカラーはウィンドチルパール

▲上級グレードのリミテッド。DLR付きLEDヘッドライトやLEDフォグランプ、20インチアルミホイールを標準装備。写真のボディカラーはウィンドチルパール

 

SNSでフォローする