三菱自動車は2021年10月1日、今冬の発売を予定する旗艦クロスオーバーSUVの新型アウトランダーのティーザーサイトを公開し、本モデルの最新情報を順次掲載していくと発表した。
今回の全面改良で第3世代(海外仕様では初代のエアトレックの輸出版=アウトランダーを含めて第4世代)に移行する新型アウトランダーは、商品コンセプトに「威風堂々」を掲げ、内側からみなぎる力強さの表現を目指す。その目的を具現化するためにプラットフォームからプロポーション、メカニズムなどを大幅刷新し、次世代の三菱自動車を象徴するクルマへと昇華させる。そして、メインモデルとして進化させた車両運動統合制御システムS-AWCを採用し、さまざまな天候や路面において安全・安心で快適な走りを提供する新しいプラグインハイブリッドEV(PHEV)モデルを設定した。
ティーザーサイトでは「The all-new OUTLANDER PHEV」というタイトルを掲げ、新型アウトランダーPHEVの車両概要や試験車両の走行シーン、そして製品開発本部の本多謙太郎セグメントチーフビークルエンジニアのインタビューなどを掲載する。
車両概要では、前後それぞれに1基ずつ駆動用モーターを搭載するツインモーター4WDの採用を公表。モーター特有の高い応答性や前後モーターを高精度で自在に制御できるという利点を活かして、前後輪の駆動力を路面状態や運転状況に応じて最適に配分する。この機構に三菱独自の車両運動統合制御システムであるS-AWC(Super All Wheel Control)を組み合わせ、“走る”“曲がる”“止まる”という運動性能を飛躍的に向上。進化したS-AWCは、従来は前輪のみであった左右輪のブレーキ制御を後輪にも追加することで前輪への負担を軽減し、4輪のタイヤ能力をいっそうバランスよく最大限に引き出すことを可能とした。
合わせて、路面状況や運転スタイルに応じて選択できる7つのドライブモードを設定。舗装路での通常走行に最適なNORMAL(ノーマル)モードを基本とし、未舗装路や濡れた舗装路での操縦性と走破性をバランスさせたGRAVEL(グラベル)モード、雪道などの滑りやすい路面で車両挙動を安定させるSNOW (スノー)モードといった路面状況に応じたモードのほか、力強い加速が必要な場合のPOWER(パワー)モードや環境に優しく経済的なECO(エコ)モードといった、運転状況に即した最適モードを組み込んでいる。