ここ数年、クロスオーバーSUVは世界的なトレンドとなっている。主要メーカーは大中小様々なクラスにクロスオーバーSUVをラインナップしている。当初はニッチモデルだったが、今ではセダンやハッチバックに代わる“世界戦略車”として各メーカーの重要なモデルへと成長した。
1998年にトヨタ・ハリアーが開拓したプレミアムクロスオーバーSUV市場の活性化も著しい。さらに、これまでSUVとは無縁だったスーパースポーツやハイエンドモデルのメーカーも無視できないカテゴリーとして積極的に参入を行なっている。
そもそもクロスオーバーSUVとは何物なのか? ちなみにクロスオーバーの意味は「違う分野を組み合わせて、新しい物事を作り出す事」。そしてSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)とは「スポーツ/レジャーに適した利便性を備えたクルマ」である。一般的にはオンロード/オフロードを問わないオールラウンダーな性能を持つモデルと言うことになっているが、実際のところは「何でもアリ」と言う状況だ。
個人的には、ビジネスライクではない「華のあるデザイン」と、視界に優れた目線の高さを持ち、乗用車と変わらない走りのバランスから来る「運転のしやすさ」が魅力のクルマ。さらにユーザーの様々なニーズ……一人で使う/家族で使う、カッコで選ぶ/居住性で選ぶ、オンロードが主体だがオフロードも使いたい……と言うワガママに応える “プラスα”の魅力を備えたモデルの“総称”と考えている。
クロスオーバーSUVは、現在オンロード主体/オフロード主体、カッコよさ重視/ユーティリティ重視と言ったようにジャンルが細分化。ますます魅力を高めている。今後も パーソナルカーの主流として発展していくに違いない。