ワールド販売はトヨタ、VWに続く世界第3位。ヒョンデは日本メーカーが最も脅威に感じる海外メーカーの筆頭【CD取材ノート】

ヒョンデメイン韓国の巨人、ヒョンデの底力

エンブレム

 ヒョンデは、かつて日本に「ヒュンダイ」の呼称で参入したものの、2010年に乗用車販売から撤退。その後2022年になって、BEVと燃料電池車といういわゆる「ゼロエミッション・ビークル」に特化して日本での乗用車販売に再参入した。

 そうした経緯もあって現在のところ日本での知名度は決して高いとは言えない。だがグローバルでの販売台数はトヨタ、VWグループに次ぐ第3位の規模を誇る。実は世界屈指の大メーカーである。ちなみに、ヒュンダイからヒョンデへの名称変更は、世界のマーケットでブランドの呼称を本国での読みに準じたものに統一するという方針に沿ったものだ。

 前述のようにメーカーの規模は大きく、とくにアメリカでは2022年末までに累計販売台数が1500万台を超えるほどの成功を収めている。このブランドがかくもグローバルの市場に注力をするのは、人口が日本の半分以下と自国の韓国マーケットが小さく、自ずから他国重視の戦略を取らざるを得ないという理由も大きい。となると、まずはごく限られた車種で再参入を果たした日本も、いずれ販売の規模を拡大したいという野望を抱いていることは間違いなし。

ヒョンデ2台

ヒョンデリア

 海外メーカーでの経験者を多く採用するなどで、昨今はその技術力やデザイン力の高さにも定評ある。今、多くの日本メーカーが最も脅威に感じる海外メーカーが、ヒョンデと言えそうだ。

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