トヨタ・カローラクロス 価格帯:199万9000〜319万9000円 デビュー/2021年9月 販売台数/1130台(2021年9月)※事前受注台数は約1万3000台
カローラクロスは、カローラの1バリエーションというより、将来的にカローラの中心的な存在となることを念頭に開発されたニューモデルだ。すでにタイをはじめ海外でも生産されている。日本向けはツーリングなどと同じ愛知県の高岡工場製になる。
スタイリングは伸びやかかつオーソドックスな印象。SUVとしての力強さを感じさせる。ボディサイズは全長×全幅×全高4490×1825×1620mm。ライバルと比較するとやや大柄だ。
室内は、巧みなパッケージングによりゆったりとした空間を実現。開放感はハイレベル。前後ともサイドウインドウの面積が広く、ヒップポイントは高めに設定され見晴らしもよい。後席の居住性も優秀だ。膝前や頭まわりのクリアランスは十分で、後席がリクライニングできるのもポイント。上級グレードでは後席用空調ルーバーが標準装備される。ちなみに他のカローラシリーズと同じように見えるインパネは、一部共通のパーツを用いているが、実はSUV化に合わせて天地方向の高さを調節した専用品である。
装備は充実している。最上級のZグレードは、本革とファブリックを組み合わせた上質なシートが装備されるほか、大開口の固定式ガラスルーフを備えたパノラマルーフが用意される。ラゲッジはゴルフバッグが4個入る広さ。ただし、後席背もたれを倒すと段差ができる。車中泊には向かない(opで荷室をフラットにするアクセサリーを設定)。
プラットフォームはC-HRとの共通性が高いGA-C型のリファイン版。リアサスペンションは4WDがマルチリンク式。2WD車は新開発のトーションビーム式を採用する。トーションビーム式は、低速走行時の乗り心地はやや硬めながら、動きが素直で乗りやすいところが魅力だ。エンジンおよび駆動方式は、1.8リッターのハイブリッドがFFと4WD(E-Four)。1.8リッターのガソリンはFFのみ。両タイプとも走りの実力は高い。ハイブリッドは燃費の良さが光る。
カローラクロスは、上質で装備も充実していながらも、開発陣の努力によりリーズナブルな価格を実現した。メーカーの狙い通り、かなりヒットしそうな実力派である。
グレード=Z(FF)
価格=CVT 264万円
全長×全幅×全高=4490×1825×1620mm
ホイールベース=2640mm
トレッド=前1560×後1570mm
最低地上高=160mm
車重=1350kg
エンジン=1797cc直4DOHC16V(レギュラー仕様)
最高出力=103kW(140ps)/6200rpm
最大トルク=170Nm(17.3kgm)/3900rpm
WLTCモード燃費=14.4km/リッター(燃料タンク容量47リッター)
(市街地/郊外/高速道路=9.8/15.6/17.0km/リッター)
サスペンション=前ストラット/後トーションビーム
ブレーキ=前ベンチレーテッドディスク/後ディスク
タイヤ&ホイール=225/50R18+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.2m
●主な燃費改善対策:可変バルブタイミング/電動パワーステアリング/自動無段変速機
●主要装備:トヨタセーフティセンス(プリクラッシュセーフティ+レーントレーシングアシスト+全車速追従レーダークルーズコントロール+オートマチックハイビーム+ロードサインアシスト)/パーキングサポートブレーキ/バックガイドモニター/7エアバッグ/バイビームLEDヘッドライト(シーケンシャルウインカー付き)/UVカット機能付きグリーンガラス/電動パーキングブレーキ/バネ上制振制御/ルーフレール/本革&ファブリックシート/運転席電動調節/前席ヒーター機能/本革巻きステアリング/6対4分割可倒式リアシート/後席リクライニング機能/オプティトロンメーター+7インチTFTディスプレイ/スマートエントリーシステム/左右独立温度調節式オートAC/通信+充電用USB/7インチディスプレイオーディオ/18インチアルミ/ハンズフリーパワーバックドア
●装着メーカー&ディーラーop:イルミネーテッドエントリーシステム 1万1000円/ブラインドスポットモニター4万4000円/パノラミックビューモニター2万7500円
●ボディカラー:プラチナホワイトパールマイカ(op3万3000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万20円