エレガントな造形。欧州車好きも一目置くプレミアム感覚。ハリアー人気は本物だ

トヨタ・ハリアー・ハイブリッドZレザーパッケージ(4WD) 価格:THS 504万円 ハリアーは2.5リッターハイブリッドと2リッターガソリン2シリーズ構成 スタイリングはエレガントなクーペ調の造形
トヨタ・ハリアー・ハイブリッドZレザーパッケージ(4WD) 価格:THS 504万円 ハリアーは2.5リッターハイブリッドと2リッターガソリン2シリーズ構成 スタイリングはエレガントなクーペ調の造形

トヨタ・ハリアー 価格:299万〜504万円 デビュー/2020年6月 販売台数/6万3740台(2021年1〜9月)

ひときわ上質な内外装。納車まで長い時間がかかる超人気モデル

 ハリアーは、プレミアムSUVというカテゴリーを創造した偉大な存在。1997年に登場し高い人気を博したのはご存知のとおり。3rdモデルからはレクサスRXと決別し再出発。昨年、現行4thモデルに発展した。コロナ禍での発売となったにもかかわらず販売は好調に推移している。2021年1-9月の販売セールスは6万3740台。SUVクラスで上位に君臨する。ハリアーは、月販目標台数を大幅に上回る受注により、納車まで長い時間がかかる超人気モデル。現行モデルは日本市場をメインとしながら、北米でも販売される国際車となった。

 プラットフォームなどのメカニズム面は、RAV4と共通性が高い。開発も連携を密にして行われた。両車はハリアーがスペシャルティ、RAV4は正統SUVとキャラクターがはっきりと違う。RAV4があるからこそ、ハリアーはここまで思い切ることができたという印象だ。トヨタSUVの中でも、ひときわ上質な内外装は、大きな魅力になっている。

プラットフォームはRAV4と共通のGA-K型 ボディカラーは全7色 写真のプレシャスブラックパールは4コート仕様 リアゲートはハンズフリー電動式
プラットフォームはRAV4と共通のGA-K型 ボディカラーは全7色 写真のプレシャスブラックパールは4コート仕様 リアゲートはハンズフリー電動式
フロントマスクはメッキトリムがワイド感を強調 中央カバーは樹脂製
フロントマスクはメッキトリムがワイド感を強調 中央カバーは樹脂製

感性を刺激する内外装。素早いレスポンスならハイブリッドがいい

 開発陣が、「ハリアーは、SUVの枠にとらわれない新しい価値を提供するのが使命。機能以上にお客様の感性を刺激するよう心がけた」と語るように、現行モデルも歴代同様にエモーショナルな仕上がり。クーペのようなシルエットを描くルーフラインは美しく、レザー調のソフトパッドで仕上げた内装は味わい深い。

 RAV4と比べると後席の居住性や荷室容量はだいぶ下回るものの、それは承知の上。利便性を多少犠牲にしてもスタイリング優先の設計思想に共感するユーザーは多く、それが高い人気を支えている。ボディサイズは4740×1855×1660mm。日本の道路環境でも持て余す事はない。

 パワートレーンは2.5リッターハイブリッドと2リッターガソリンの2種。どちらを選んでも動力性能は合格点。満足度は高い。それでも余裕と静粛性、そして素早いレスポンスを望むなら、断然ハイブリッドがいい。加速力は全域でたくましく、アクセルの応答性もシャープ。PHVもRAV4以上に似合う気がするが、今のところ未設定である。
 販売主力は上位グレード。RAV4と比較するとハイブリッド比率が高く、駆動方式はFFが選ばれる傾向が高い。

インパネはラウンディッシュ形状 上質なレザー調ソフトパッド仕上げ ワイドなセンターコンソールは「馬の鞍」をイメージした造形 Zは12.3インチ・ディスプレイ標準
インパネはラウンディッシュ形状 上質なレザー調ソフトパッド仕上げ ワイドなセンターコンソールは「馬の鞍」をイメージした造形 Zは12.3インチ・ディスプレイ標準
レザーパッケージは本革シート標準 運転席は自動ポジションメモリー付き サポート性高水準 乗り心地は快適志向 室内長1880mm
レザーパッケージは本革シート標準 運転席は自動ポジションメモリー付き サポート性高水準 乗り心地は快適志向 室内長1880mm
荷室スペースは大容量 後席使用時ゴルフバッグを3個積める
荷室スペースは大容量 後席使用時ゴルフバッグを3個積める
パノラマルーフはガラスの透明度を調節できる設計
パノラマルーフはガラスの透明度を調節できる設計
2487cc直4DOHC16V(178ps)+モーター(F120ps/R54ps) システム出力は222ps パワフルで静粛 WLTCモード燃費:21.6km/リッター(4WD)
2487cc直4DOHC16V(178ps)+モーター(F120ps/R54ps) システム出力は222ps パワフルで静粛 WLTCモード燃費:21.6km/リッター(4WD)
Zは225/55R19+7J高輝度シルバー塗装アルミ 最低地上高190mm 最小回転半径:5.7m
Zは225/55R19+7J高輝度シルバー塗装アルミ 最低地上高190mm 最小回転半径:5.7m
メーターは中央に7インチTFT液晶を配置した2眼式 Zはヘッドアップディスプレイ付き
メーターは中央に7インチTFT液晶を配置した2眼式 Zはヘッドアップディスプレイ付き
写真は2ℓガソリン(171ps)を搭載したG(FF/341万円) ハリアーの販売メインは2リッターガソリン
写真は2ℓガソリン(171ps)を搭載したG(FF/341万円) ハリアーの販売メインは2リッターガソリン

トヨタ・ハリアー 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=Zレザーパッケージ(4WD) 価格=THS 504万円
全長×全幅×全高=4740×1855×1660mm
ホイールベース=2690mm
トレッド=前1605×後1625mm
最低地上高=190mm
車重=1750kg
エンジン=2487cc直4DOHC16V(レギュラー仕様)
最高出力=131kW(178ps)/5700rpm
最大トルク=221Nm(22.5kgm)/3600〜5200rpm
モーター最高出力=前88k W(120ps)/後40kW(54ps)
モーター最大トルク=前202Nm(20.6kgm)/後121Nm(12.3kgm)
WLTCモード燃費=21.6 km/リッター(燃料タンク容量55リッター)
(市街地/郊外/高速道路=18.9/24.2/21.4 km/リッター)
サスペンション=前ストラット/後ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前ベンチレーテッドディスク/後ディスク
タイヤ&ホイール=225/55R19+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.7m
●主な燃費改善対策:筒内直接噴射/可変バルブタイミング/アイドリングストップ/電動パワーステアリング/ハイブリッド/充電制御/電気式無段変速機
●主要装備:トヨタセーフティセンス(プリクラッシュセーフティ+レーントレーシングアシスト+全車速追従レーダークルーズコントロール+アダプティブハイビーム+ロードサインアシスト)/インテリジェントクリアランスソナー/リアクロストラフィックオートブレーキ+リアブラインドスポットモニター/7エアバッグ/電子制御ブレーキ/プロジェクターLEDヘッドライト/前後方録画機能付きデジタルインナーミラー/フロント撥水機能付きスーパーUVカット&IRカットガラス/吸音タイプ前後フェンダーライナー/本革シート/前席電動調節+ヒーター+ベンチレーション機能/運転席電動ランバーサポート/ステアリングヒーター付き本革巻きステアリング/電動チルト&テレスコピック機能/ドライブモードセレクト/オプティトロンメーター/カラーヘッドアップディスプレイ/イルミネーション付きスカッフプレート/イルミネーテッドエントリーシステム/左右独立温度調節式フルオートAC/ハンズフリーパワーバックドア/12.3インチTコネクトSDナビゲーション+JBLプレミアムサウンドシステム
●装着メーカーop:調光パノラマルーフ19万8000円/パノラミックビューモニター(シースルービュー機能付き)6万500円/おくだけ充電1万3200円
●ボディカラー:プレシャスブラックパール(op5万5000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万800円

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