軽商用電気自動車の三菱ミニキャブ・ミーブのインドネシアにおける生産が決定

三菱自動車が電気自動車の軽商用バン「ミニキャブ・ミーブ」をインドネシアで2024年から生産すると発表。ミニキャブ・ミーブの海外生産は初

　三菱自動車は2023年2月16日、軽商用電気自動車「ミニキャブ・ミーブ（MINICAB MiEV）」をインドネシアで2024年から生産すると発表した。

▲三菱自動車が電気自動車の軽商用バン「ミニキャブ・ミーブ」をインドネシアで2024年から生産すると発表。生産はミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア（MMKI）の工場が担う。写真は本年2月開催のインドネシア・インターナショナル・モーターショー2023での展示風景

　初の海外生産となるミニキャブ・ミーブは、駆動用バッテリーや小型・軽量・高効率なモーターなど、世界初の量産EV「アイ・ミーブ」で実績のあるEVシステムを搭載。また、駆動用バッテリーをフロア中央に配置するなど荷室容量を犠牲にすることなくEVコンポーネントを搭載し、大容量の荷室空間を確保する。さらに、駆動用バッテリーをフロア中央に配置して低重心化したことで、優れた操縦安定性と良好な乗り心地を実現した。

　生産においては、インドネシア共和国の西ジャワ州ブカシ県に居を構える生産合弁会社ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア（MMKI）の工場が担当。同工場では現在、パジェロスポーツやエクスパンダー、エクスパンダー クロスを生産しており、その実績は折り紙付きである。

　三菱自動車の加藤隆雄社長は、「現在、自動車会社は世界中で急速に進んでいる脱炭素社会への取り組みについて対応することが求められています。その中でも軽商用EVは、物流における『ラストワンマイル問題』への最適解と考えております。アセアンにおけるEVへのニーズの高まりに応えるため、今回ミニキャブ・ミーブの海外初の現地生産を決定しました。引き続きインドネシアの自動車産業の発展を後押しするとともに、同国の環境への取り組みに対しても貢献していきたいと考えております」とコメントしている。