レクサスLSがマイナーチェンジ。乗り心地のさらなる向上や安全運転支援技術の改良を実施

レクサスが旗艦サルーン「LS」の一部改良を敢行。19インチタイヤの変更による乗り心地の向上やレーントレーシングアシストのシステム制御の改良、Lexus Teammate[Advanced Drive]の性能向上などで訴求力をアップ

 トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは2021年10月28日、フラッグシップセダンの「LS」をマイナーチェンジし、同日より発売した。

車種展開は以下の通り。
■LS500
LS500“I package”:2WD1071万円/AWD1112万円
LS500“F SPORT”:2WD1234万円/AWD1244万円
LS500“version L”:2WD1372万円/AWD1413万円
LS500“EXECUTIVE” :2WD1537万円/AWD1578万円
■LS500h
LS500h“I package”:2WD1222万円/AWD1263万円
LS500h“F SPORT”:2WD1356万円/AWD1397万円
LS500h“version L”:2WD1525万円/AWD1564万円
LS500h“EXECUTIVE” :2WD1690万円/AWD1731万円
LS500h“version L Advanced Drive”:AWD1630万円
LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”:AWD1792万円

▲レクサスLS500h“EXECUTIVE Advanced Drive” 価格:1792万円 全長5235×全幅1900×全高1460mm ホイールベース3125mm 車重2400kg 乗車定員5名 タイヤは従来のランフラットから新開発のノーマルタイヤ(245/50R19 101W)に換装する
▲レクサスLS500h“EXECUTIVE Advanced Drive” 価格:1792万円 全長5235×全幅1900×全高1460mm ホイールベース3125mm 車重2400kg 乗車定員5名 タイヤは従来のランフラットから新開発のノーマルタイヤ(245/50R19 101W)に換装する

 今回の商品改良は、乗り心地のさらなる向上や安全運転支援技術の改善、機能装備のバージョンアップなどを図ったことが特徴である。

 まず乗り心地の面では、標準装備の19インチタイヤを従来のランフラットタイヤから新開発のノーマルタイヤに変更。走りの上質感をさらに高め、乗り心地と静粛性の向上を果たす。ランフラットタイヤもユーザーのニーズに合わせて選択できるように、メーカーオプションとして設定した。

▲レーントレーシングアシスト[LTA]を改良。システム制御の変更によってセンタートレース性を引き上げる
▲レーントレーシングアシスト[LTA]を改良。システム制御の変更によってセンタートレース性を引き上げる
▲高度運転支援技術 Lexus Teammate[Advanced Drive]では、周辺車両の動きへの配慮として、追い越しの際、側方間隔確保機能の作動条件をより積極的に作動するように変更する
▲高度運転支援技術 Lexus Teammate[Advanced Drive]では、周辺車両の動きへの配慮として、追い越しの際、側方間隔確保機能の作動条件をより積極的に作動するように変更する

 安全運転支援技術では、予防安全パッケージのLexus Safety System+Aの機能の1つであるレーントレーシングアシスト[LTA]を改良。システム制御の変更によってセンタートレース性を引き上げ、ふらつきを抑えてドライビング時の負担を軽減する。
 また、高度運転支援技術 Lexus Teammate[Advanced Drive]の性能向上も実施。周辺車両の動きへの配慮として、追い越しの際、側方間隔確保機能の作動条件をより積極的に作動するように変更し、ドライバーの意志に寄り添った運転支援を実現する。さらに、車線変更 支援できる場面を拡大。被合流区間から区間外へのレーンチェンジ時の支援ができるように設定した。合わせて、視認性向上を目的に背景色などメーターグラフィックを一部変更する。なお、既存のユーザーに対しても無線通信を利用したソフトウェアアップデートによって同様の機能を提供。加えて、新たに左右・後方へLiDARを装着し、将来的な性能向上に役立てる。既存ユーザーも、販売店でのLiDARの装着を予定している。

▲“version L”に“マークレビンソン”リファレンス3Dサラウンドサウンドシステムを標準装備
▲“version L”に“マークレビンソン”リファレンス3Dサラウンドサウンドシステムを標準装備

 機能装備については、“version L”への“マークレビンソン”リファレンス3Dサラウンドサウンドシステムの標準装備化や全モデルに設定する「ナノイー」の「ナノイーX」 へのバージョンアップ、リアシートリマインダー機能の全車標準設定、“F SPORT”へのオレンジブレーキキャリパー(フロント・リア、LEXUS ロゴ)のオプション設定などを実施。さらに、LS500hにはアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付)を標準で装備した。

▲“F SPORT”にオレンジブレーキキャリパー(フロント・リア、LEXUS ロゴ)をオプション設定
▲“F SPORT”にオレンジブレーキキャリパー(フロント・リア、LEXUS ロゴ)をオプション設定

 パワーユニットは基本的に従来と共通で、LS500hに8GR-FXS型3456cc・V型6気筒DOHC・D-4Sエンジン(299ps/36.3kg・m)+2NM型モーター(132kW/300Nm)+リチウムイオン電池+マルチステージハイブリッドトランスミッション(電気式無段変速機)を、LS500にV35A-FTS型3444cc・V型6気筒DOHC・D-4STインタークーラー付ツインターボエンジン(422ps/61.2kg・m)+Direct Shift-10AT(電子制御10速オートマチック)を搭載している。

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