BMWジャパンは2021年10月28日、プレミアム・ミドルクラスSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)シリーズのX3とX4を商品改良し、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
■X3
X3 xDrive20i:699万円
X3 xDrive20d:719万円
X3 xDrive20d M Sport:766万円
X3 xDrive30e M Sport Edition Joy+:802万円
X3 xDrive30e M Sport:857万円
■X4
X4 xDrive20d M Sport:776万円
X4 xDrive30i M Sport:837万円
なお、ユーザーへの納車はX3が本年11月以降、X4が来春以降を予定している。
今回の商品改良は、外装デザインの変更や安全機能・運転支援システムの進化、コネクティビティのバージョンアップなどを果たしたことが特徴である。
まずデザイン面では、前後の造形をメインに刷新。フロントにおいては、キドニーグリルを従来の分割タイプから左右一体構造に変更し、合わせて空力特性を高めたバンパーや新デザインのフルLEDヘッドランプを配備して、印象的なマスクを創出する。グリル自体はX3に縦バータイプ、X4にメッシュタイプ、そしてMモデルにブラックアウトした2重縦バータイプを採用した。一方、リアビューでは新造形のバンパーおよびフルLEDコンビネーションランプや、テールパイプをインテグレートした新アレンジのディフューザーなどを装備し、より存在感あふれる後ろ姿を具現化している。
安全機能・運転支援システムに関しては、高速道路などの走行においてドライバーの運転負担を軽減する「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」を新採用したことがトピックだ。また、高性能3眼カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が増した最新の「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を標準で装備。機能としては、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)やレーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーンコントロールアシスト、サイドコリジョンプロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロストラフィックウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などを採用する。また、標準装備のパーキングアシスタントには、車両が直前に前進したルートの最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることができるリバースアシスト機能を組み込んだ。
コネクティビティ関連では、車載通信モジュールによりドライバーとクルマ、そして取り巻く情報をITネットワークでつなぎ、またAmazon Alexaに対応した新スマートフォン向けアプリ「My BMW」が活用できる最新バージョンの「BMWコネクテッドドライブ」を採用。合わせて、AI技術を駆使することで、音声会話だけで車両の操作や情報へのアクセスが可能となる「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」を設定している。
パワーユニットは基本的に従来と共通で、X3に1998cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(184ps/300Nm)、1995cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(190ps/400Nm)、1998cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(184ps/300Nm)+モーター(80kW/265Nm)+リチウムイオンバッテリー(容量34Ah)を、X4に1995cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(184ps/400Nm)、1998cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(252ps/350Nm)を採用している。