マツダは2021年11月8日、人気クロスオーバーSUV「CX-5」の商品改良を行い、同日より予約受注を開始した。発売は本年12月上旬を予定する。
車種展開は以下の通り。
20S Smart Edition(特別仕様車)・2WD:6SAT267万8500円
20S Smart Edition(特別仕様車)・4WD:6SAT290万9500円
20Sプロアクティブ・2WD:6SAT290万9500円
20Sプロアクティブ・4WD:6SAT314万500円
20S Black Tone Edition(特別仕様車)・2WD:6SAT304万1500円
20S Black Tone Edition(特別仕様車)・4WD:6SAT327万2500円
20S Field Journey(特別仕様車)・4WD:6SAT323万4000円
25S Lパッケージ・2WD:6SAT320万1000円
25S Lパッケージ・4WD:6SAT343万2000円
25S Sports Appearance(特別仕様車)・2WD:6SAT325万6000円
25S Sports Appearance(特別仕様車)・4WD:6SAT348万7000円
25S Exclusive Mode(特別仕様車)・2WD:6SAT352万5500円
25S Exclusive Mode(特別仕様車)・4WD:6SAT375万6500円
XD Smart Edition(特別仕様車)・2WD:6MT299万7500円/6SAT299万7500円
XD Smart Edition(特別仕様車)・4WD:6MT322万8500円/6SAT322万8500円
XDプロアクティブ・2WD:6MT322万8500円/6SAT322万8500円
XDプロアクティブ・4WD:6MT345万9500円/6SAT345万9500円
XD Black Tone Edition(特別仕様車)・2WD:6SAT336万500円
XD Black Tone Edition(特別仕様車)・4WD:6SAT359万1500円
XD Field Journey(特別仕様車)・4WD:6SAT355万3000円
XD Lパッケージ・2WD:6MT352万円/6SAT352万円
XD Lパッケージ・4WD:6MT375万1000円/6SAT375万1000円
XD Sports Appearance(特別仕様車)・2WD:6SAT357万5000円
XD Sports Appearance(特別仕様車)・4WD:6SAT380万6000円
XD Exclusive Mode(特別仕様車)・2WD:6MT384万4500円/6SAT384万4500円
XD Exclusive Mode(特別仕様車)・4WD:6MT407万5500円/6SAT407万5500円
今回の商品改良は、エクステリアの刷新によるデザインの進化、最新の車両構造技術であるSKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURの考え方を適用したダイナミクス性能の進化、パッケージングおよびセーフティの改良、特別仕様車の「Exclusive Mode(エクスクルーシブモード)」のリファインおよび「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」「Field Journey(フィールドジャーニー)」の新設定など、非常に多岐に渡っている。
まずデザイン面では、最新の魂動デザインを鋭意取り入れて機能性と造形の美しさを高次元で両立させる。基本フォルムはキャラクターラインの使用を極力抑え、面の動きと外光を反射した時に見せるリフレクションによって造形や質感を強調。フロントエンドおよびリアエンドを中心にCX-5の洗練された塊感にSUVらしい力強さが加わった、新しいアピアランスを創出した。合わせて、フロントグリルを線ではなく面で表現。頑強なフレームのような逞しさが感じられる特徴的なシグネチャーウィングに、網状の面的な表現から奥行きを感じさせる立体的なピースをフローティングさせて、先進性と力強さを見せる表情へと深化させる。さらに、ヘッドランプ/リアコンビネーションランプの外形とランプユニットのデザインを変更。水平方向の広がりを感じさせる4つの横長楕円のLEDなどによってCX-5が持つオールラウンドな性能を表現しつつ、アグレッシブな雰囲気やワイド感を強調した。ボディカラーに雄大な自然との調和を表現した新色のジルコンサンドメタリックを設定したことも、外観上の訴求点だ。
ダイナミクス性能の進化に関しては、新たにオンロードからオフロードまでマツダらしい人馬一体感を高める「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT」(略称Mi-DRIVE)を採用したことがトピック。従来のドライブセレクションにおけるNORMALモードとSPORTモードに加えて、トラクション重視の特性にチューニングしたOFF-ROADモードを新設定する。また、車体フレームへの減衰構造の採用や、車体とシートフレームの取り付け剛性のアップ、スプリングおよびダンパー特性の見直しなどを実施。同時に、シートの着座時の骨盤角度を最適化することで自然にバランスが取れるS字着座姿勢を実現した。操縦安定性・乗り心地・NVH性能を一緒につくり込むことで新たな人馬一体感を創出し、粗粒路でのロードノイズを大きく低減させた点も特徴だ。
パワーユニットに関しては、SKYACTIV-G2.5Tをカタログから外し、“SKYACTIV-D 2.2”SH-VPTS型2188cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(200ps/45.9kg・m)およびi-ELOOP装着のSH-VPTR型2188cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(200ps/45.9kg・m)、SKYACTIV-G2.0のPE-VPS型1997cc直列4気筒DOHC16V直噴ガソリンエンジン(156ps/20.3kg・m)、SKYACTIV-G2.5のPY-RPS型2488cc直列4気筒DOHC16V直噴ガソリンエンジン(2WD:190ps/25.7kg・m、4WD:188ps/25.5kg・m)を設定している。
パッケージングについては、ラゲッジルームの改良が注目点。フロアボードは上段、下段、前後2分割が可能で、同時に荷室フロアとテールゲートの開口部との段差をなくしたことにより、利便性が向上する。同時に、フロア下のサブトランク容量も拡大した。また、上下可動、前後2分割スライド、裏面防水ボード&サブトランクボックス防水加工の3つの機能を併せ持ったリバーシブルラゲッジボードを新規に設定。ほかにも、バンパー中央下部のセンサーが足の動きを感知するとリフトゲートの開閉が可能なハンズフリー機能付きパワーリフトゲートや、スマートフォントレイに置くだけで充電できるQi規格対応のワイヤレスチャージャーを新採用している。
セーフティの面では、アダプティブLEDヘッドライト(ALH)の改良を実施。グレアフリー(防眩)ハイビームLEDを従来の12分割から20分割とし、夜間の視認性をより高める。さらに、クルージング&トラフィック・サポート(CTS)を新たに設定した。
特別仕様車に話を移そう。
まず従来から継続する「Exclusive Mode」は、美しさやつくり込みにさらなる特別感を与える。外装では、前後バンパーロア、ホイールアーチ、クラッディング/ボディロアガーニッシュをボディ同色で統一。足もとには、高輝度塗装を施して金属の質感を向上させた7J×19アルミホイール(タイヤは225/55R19 99V)を装着する。内装では、ナッパレザーや本杢を新規に導入した。
一方で新設定の「Sports Appearance」は、スポーティな気持ちの昂ぶりや都会性を求めるユーザーに向けた特別仕様車だ。エクステリアは、フロントグリルやシグネチャーウィング、バンパー下部、ホイールアーチ、ドア下ガーニッシュ、ドアミラーを深い光沢で精悍さが際立つブラックで引き締め、さらにフロントグリルに入るアクセントの赤色には初代ロードスターのクラシックレッドを取り入れる。足もとには、ブラックメタリック塗装7J×19アルミホイール+225/55R19 99Vタイヤを装着した。インテリアに関しては、ブラックレザーシートを特別装備。また、シートやステアリング、ドアおよびシフトまわりには、情熱的な赤ステッチを配している。
そして新設定の「Field Journey」は、冒険心を掻き立てるアウトドアスポーツギアのようなデザインに磨き抜いた機能性を内包した特別仕様車で、エクステリアにはシルバー塗装のフロント&リアバンパーセンターガーニッシュやサイドガーニッシュ、ブラック仕上げのドアミラーなどを特別装備。フロントグリルにはライムグリーンのアクセントを入れる。足もとには、グレーメタリック塗装7J×17アルミホイール+225/65R17 102Hオールシーズンタイヤを装着した。内包するインテリアは、フロントグリルのアクセントに使用したライムグリーンをシートステッチやパイピング、エアコンルーバーベゼルに採用。また、ラゲッジルームにはリバーシブルボードを装備した。機構面に関してはOFF-ROADモードを設定したMi-Driveを組み込み、未舗装路での走破性を高めている。