メルセデス・ベンツとモンクレールがコラボ! 本格オフローダーのGクラスにモンクレールのパファージャケットを着せたアート作品の「プロジェクト モンドG」が初公開。機能性を核とした2つの製品の融合によって新しいデザインに昇華
メルセデス・ベンツは2023年2月21日(現地時間)、アウトドアウェアなどを提供するファッションブランドのモンクレール(MONCLER)とコラボレーションしたGクラスのアート作品「プロジェクト モンドG(PROJECT MONDO G)」を発表した。
メルセデス・ベンツとモンクレールは、イノベーションへの情熱やシンプルなデザイン言語、異文化コラボレーションへの先駆的なアプローチといった価値観を共有している。これを“Art of Imagination”をテーマに両社の製品で融合させて、限界のない発見やデザインの新境地を見出そうとしたことが、コラボの発端となった。なお、モンクレールが自動車ブランドと本格的なパートナーシップを築くのは、今回が初だという。
英国で開催された「ロンドン ファッションウィーク」におけるモンクレールの「The Art of Genius」ショーで披露されたプロジェクト モンドGは、メルセデス・ベンツの本格オフローダーであるGクラスをベースに、モンクレールのアイコニックな製品であるキルティングのパファージャケット(ダウンジャケット)をイメージした外装デザインをルーフとボディ後部、そしてタイヤに纏わせ、Gクラスのスクエアな造形とパファージャケットの丸みを帯びたソフト感をコントラスト豊かに融合させたことが特徴。デザインとしては対照的ながら高い機能性と信頼性を有する高品質な製品同士を組み合わせることで、純粋な実用品が新感覚のアート作品に昇華している。気品のあるウッディなボディ表面やMONCLERロゴ入りのファスナー、ブロックが光沢を伴ってモコモコと盛り上がるタイヤデザインなど、随所にユニークかつ独創的なアレンジを施したことも、見る者を惹きつけるポイントだ。ボディサイズは全長4600×全幅3400(タイヤ&ホイール含む)×全高2800mm、車重は2.5トンに設定している。
今回披露したプロジェクト モンドGについてメルセデス・ベンツ・グループAG デザインオフィサーのゴーデン・ワグネル氏は「モンクレールとのコラボレーションでは、クルマにアイコニックな彫刻を施すようにして制作しました。私たちのデザイン哲学である“Sensual Purity(官能的純粋)”を踏襲したうえで、宇宙船のような光沢のある素材と使い込んだ風格のあるボディ面、パファージャケットのオーガニックなフォルムとGクラスの力強い幾何学デザインという、非常に対照的な世界を組み合わせることで、今までにないファッションとクルマの融合、新しい衝動を提供します」とコメントしている。