【最新モデル試乗】レヴォーグにWRXの心臓を搭載した走りのワゴン誕生。サーキット速攻チェック!

SUBARUレヴォーグSTIスポーツR スポーツRはサーキットでも楽しめるスポーツワゴン パフォーマンスは新型WRX譲り 足回りにはZF製アダプティブダンパー装着 ドライブモードセレクトは5種のパターンから選べる
SUBARUレヴォーグSTIスポーツR スポーツRはサーキットでも楽しめるスポーツワゴン パフォーマンスは新型WRX譲り 足回りにはZF製アダプティブダンパー装着 ドライブモードセレクトは5種のパターンから選べる

SUBARUレヴォーグSTIスポーツR・EX  価格:8CVT 477万4000円 試乗記

レヴォーグにパワフルな援軍登場! 275psの2.4リッターターボ搭載

 発売以来、大好評を博している2ndスバル・レヴォーグに強力な援軍が登場した。
 STIスポーツRの名称が与えられたニューモデルは、現行レヴォーグと新型WRXのいわば”いいとこ取り”。最大の見どころはそのパワーパックにある。WRXと共通の、最高出力275ps、最大トルク375nmを発揮する2.4ℓの直噴水平対向4気筒ターボと、様々なリファインを加えた”パフォーマンストランスミッション”を謳う最新の8速CVTが搭載されているのである。

 新型WRXは、レヴォーグに先行採用した多くのテクノロジーと、強靭なボディ骨格をベースに開発された新世代スポーツセダン。逆にSTIスポーツRは、そんな新型WRXの心臓部とチューニングのノウハウを”逆導入”したホットモデルである。

STIスポーツRはアイサイトXを装着したEXと標準仕様(438万9000円)の2タイプをラインアップ
STIスポーツRはアイサイトXを装着したEXと標準仕様(438万9000円)の2タイプをラインアップ
2387cc水平対向4DOHC16Vターボ 275ps/5600rpm 375Nm/2000〜4800rpm プレミアム仕様 WLTCモード燃費:13.1km/リッター 全域パワフル
2387cc水平対向4DOHC16Vターボ 275ps/5600rpm 375Nm/2000〜4800rpm プレミアム仕様 WLTCモード燃費:13.1km/リッター 全域パワフル

電子制御アダプティブダンパー採用。内外装は1.8リッター車と共通

 1.8ℓターボを搭載した従来のSTIスポーツと比較すると、最高出力は98ps、最大トルクは75Nmと大幅アップ。装備と仕様は共通。足回りにはZF製の電子制御アダプティブダンパーが奢られ、5種のモードが選べるドライブモードセレクトを装備。シートはボルドーカラーの本革が標準になる。

 内外装は基本的に1.8リッター車と共通。エンブレムを含めSTIスポーツRを見分ける手立てはない。この点は、68万2000円という価格差に応じた差別性を与えてもいいのでは、と感じた。

パフォーマンスはスポーティそのもの 高い走りの実力は大きな魅力
パフォーマンスはスポーティそのもの 高い走りの実力は大きな魅力
インパネは機能的な造形 EXは11.6インチのセンターディスプレイ標準 走行モードはステアリング部のスイッチで切り替える
インパネは機能的な造形 EXは11.6インチのセンターディスプレイ標準 走行モードはステアリング部のスイッチで切り替える

速さと自在なハンドリングが光る! ダッシュ力は新型WRXと同等

 STIスポーツRにクローズドコースで試乗した。パフォーマンスはスポーティそのもの。高い実力は大きな魅力だ。トランスミッションそのものや車両重量に大きな違いはないことから、当然と言えば当然だが、加速フィーリングや絶対的なダッシュ力は事実上「新型WRXと同等」である。

 街乗りを想定した走りのシーンを含め力強さは十二分。日本のステーションワゴン でトップのスピード性能の持ち主と言っていい。自在なハンドリング感覚も光るポイント。リアに駆動力のバイアスが置かれた4WDシステムや独自のLSD制御などが功を奏していることを実感した。しかもセンターデフを組み込んだ本格派なので、少々の低ミュー路面に飛び込んでもトラクション能力の高さに不満はない。

 安全・運転支援システムも超一級。アイサイトXが標準となるEXでは、一定条件下でのハンズフリー走行も実現している。一世を風靡したレガシィGTシリーズの面影を色濃く受け継いだ走りのワゴン――レヴォーグSTIスポーツRは、まさにそう評したくなる1台である。

シートはボルドカラーの本革タイプ サポート性/快適性とも高水準 前後席シートヒーター標準 室内空間は余裕たっぷり
シートはボルドカラーの本革タイプ サポート性/快適性とも高水準 前後席シートヒーター標準 室内空間は余裕たっぷり
荷室は後席使用時492リッターの大容量 サブトランクも69リッターと広い 後席は3分割式
荷室は後席使用時492リッターの大容量 サブトランクも69リッターと広い 後席は3分割式
EXはSTIロゴ入り12.3インチ液晶メーター装備 3種の表示デザインが選べる
EXはSTIロゴ入り12.3インチ液晶メーター装備 3種の表示デザインが選べる
パフォーマンストランスミッションと命名されたCVTはダイレクトな加速感が魅力
パフォーマンストランスミッションと命名されたCVTはダイレクトな加速感が魅力
マスクはシャープな造形 グリルにSTIエンブレム装着 ヘッドライトはアダプティブドライビングビーム付きLED
マスクはシャープな造形 グリルにSTIエンブレム装着 ヘッドライトはアダプティブドライビングビーム付きLED
排気エンドパイプはSTIロゴ入りマフラーカッター付き
排気エンドパイプはSTIロゴ入りマフラーカッター付き
225/45R18タイヤ+切削光輝アルミ装着 足回りの設定はスポーティ
225/45R18タイヤ+切削光輝アルミ装着 足回りの設定はスポーティ

SUBARUレヴォーグSTIスポーツR・EX 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=STIスポーツR・EX
価格=8CVT/477万4000円
全長×全幅×全高=4755×1795×1500mm
ホイールベース=2670mm
トレッド=前1550×後1545mm
車重=1630kg
エンジン=2387cc水平対向4DOHC16Vターボ(レギュラー仕様)
最高出力=202kW(275ps)/5600rpm
最大トルク=375Nm(38.2kgm)/2000〜4800rpm
WLTCモード燃費=11.0km/リッター(燃料タンク容量63リッター)
(市街地/郊外/高速道路=7.4/11.6/13.3km/リッター)
サスペンション=前ストラット/後ダブルウィッッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=225/45R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.5m
●主な燃費改善対策:アイドリングストップ/筒内直接噴射/可変バルブタイミング/電動パワーステアリング/自動無段変速機
●主要装備:アイサイトXテクノロジー(渋滞時ハンズオフアシスト+渋滞時発進アシスト+アクティブレーンチェンジアシスト+カーブ前速度制御+料金所前速度制御+ドライバー異常時対応システム)/アイサイトコアテクノロジー(プリクラッシュブレーキ+緊急時プリクラッシュステアリング+後退時ブレーキアシスト+AT 誤発進抑制装置+ツーリングアシスト+全車速追従機能付きクルーズコントロール+車線逸脱抑制機能ほか)/アイサイトセーフティプラス(スバルリアビークルディテクション+エマージェンシーレーンキープアシスト+アレイ式アダプティブドライビングビーム)/ドライバーモニタリングシステム/コネクティッドサービス(SUBARUスターリンク)/アクティブトルクスプリットAWD/電子制御ダンパー(ZF製)/ドライブモードセレクト/2ピニオン電動パワーステアリング/フルLEDロー&ハイビーム/ハンズフリーオープンリアゲート/レッドステッチ本革巻きステアリング/アルミパッド付きスポーツペダル/12.3インチ・フル液晶メーター/11.6インチ・センターインフォメーションディスプレイ&インフォテイメントシステム/本革シート(ボルドー&ブラック)/前席電動調節機構/アクセスキー対応運転席ポジションメモリー機能/前後席シートヒーター/ダークグレーシリカ塗装フロントグリル/マフラーカッター/18インチアルミ/左右独立温度調節式フルオートAC/電動パーキングブレーキ
●ボディカラー:クリスタルホワイトパール(op 3万3000円)
※価格はすべて消費税込み 

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