メルセデス・ベンツのスポーツコンパクト&プレミアムコンパクトセダンのAクラスがマイナーチェンジ。内外装デザインの刷新や機能装備のさらなる拡充を実施
メルセデス・ベンツ日本は2023年2月27日、スポーツコンパクトモデルのAクラスとプレミアムコンパクトセダンのAクラス セダンを商品改良し、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
■Aクラス
A180:498万円
A200d:558万円
■Aクラス セダン
A180セダン:505万円
A200dセダン:570万円
今回の改良は、内外装デザインの刷新や機能装備のさらなる拡充を図って、プレミアムコンパクトカーとしての訴求力をいっそう高めたことが特徴である。
まずエクステリアは、ダイナミックでありながら安定感のあるフォルムに、サメの尖った鼻先を彷彿とさせる前傾したシャープなフロントエンド、パワードームを配したボンネット、大型のエアインテークをあしらったフロントバンパー、水平基調の精悍なLEDヘッドライトなどを採用して、スポーティで力強いフロントマスクを創出。また、AMGラインにはマットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターが無数に散りばめられたシングルルーバータイプのスターパターンフロントグリルや、下部に広がる台形とその両サイドに大口径のエアインテークを組み込んだフロントバンパーを配備して、よりアグレッシブかつパワフルな顔つきに仕立てる。一方でリアセクションには、新造形のディフューザーや水平基調のLEDコンビネーションランプなどを装備して、スポーティで安定感のある後ろ姿を実現した。さらに、足もとにはブラックペイントをあしらったアルミホイールを装着。標準仕様は17インチ5ツインスポークアルミホイール+205/55R17タイヤを、AMGラインには18インチAMG 5ツインスポークアルミホイール+225/45R18タイヤを組み込む。新ボディカラーとしてオシャレなローズゴールドを設定したことも、改良モデルのトピックだ。
インテリアに関しては、ナビゲーションおよびインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性を有した新世代のステアリングホイールを採用。また、ステアリングのリムに静電容量式センサーを備えたパッドを配することで、ステアリングホイールにかかるトルクがなくてもドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシストディストロニックの使い勝手を向上させる。さらに、センターコンソールに設置していたタッチパッドを廃止し、前2席間のデザインをすっきりとさせた。一方、シートについては100%リサイクルから得られた原料を使用したファブリックを中央部に配するレザーARTICO/ファブリック表皮を新採用。AMGラインのレザーARTICO/MICROCUT表皮でも、65%がリサイクル素材からできている。なお、AMGラインでは、3本ツインスポークの本革巻きスポーツステアリングやスポーツシートなども配備している。
機能装備の面では、最新世代の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を採用するとともに、Cセグメントとしては初となるMBUX AR(Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーションをA200d系に標準、A180系にオプションで装備。車両の前面に広がる現実の景色をナビゲーション画面の一部に映し出し、その進むべき道路に矢印を表示して、より確実で利便性に富んだ案内を実現する。また、交通状況に応じてハイビームとロービームを切り替え、ヘッドライトの照射範囲を自動で調整するアダプティブハイビームアシストを標準装備。さらに、合計10スピーカー/225W出力のアドバンストサウンドシステムをA200d系に標準、A180系にオプションで採用した。
パワートレインは基本的に従来を踏襲し、A180系に“M282”1331cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力136ps/5500rpm、最大トルク200Nm/1460~4000rpm)+7G-DCT(電子制御式7速AT)を、A200d系に“OM654q”1949cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力150ps/3400~4400rpm、最大トルク320Nm/1400~3200rpm)+8G-DCT(電子制御式8速AT)を搭載し、駆動レイアウトはFFで仕立てている。