Kカー・ハイトワゴン(スズキ・ワゴンRスマイル/ワゴンR/日産デイズ/ホンダN-WGN/ダイハツ・ムーヴ・キャンバス)大紹介
ハイトワゴンはスーパーハイト系に押されぎみではあるが、リーズナブルな価格やパーソナル感を武器に根強い人気を誇っている。中でも魅力は走りのよさだ。重心高がスーパーハイト系ほど高くなく、車両重量が軽い点が利いている。それでいて室内の広さは不満のないレベル。1台のクルマとして完成度が高い。
容姿が控えめな車種が主流だったが、最近デザインに注力したモデルも見受けられるようになってきた。2021年9月にデビューしたワゴンRスマイルは、まさにその1台。スライドドア車に対するユーザーニーズが高い状況に対応し、全高を抑えたまま両側スライドドアを装備。チャーミングなルックスとオシャレなインテリアに仕上げた。キャラクター的にはムーヴ・キャンバスとオーバーラップする。
キャンバスは登場から5年が経過し、その間、大きな変更はないが、依然として人気は高い。スマイルとともにエンジンは自然吸気。走りは街乗りを重視している。スマイルとキャンバスの2台は、使い勝手とスタイルにこだわった新たなムーブメントだ。
定番のワゴンRは、ハイトワゴンの開拓者。かつては販売首位の常連だった。現行6thモデルは2017年2月デビュー。登場からやや時間が経過したが、そつのない仕上がりが光る。
デイズとeKワゴンはNMKVが手掛けた兄弟車。開発は日産が主導し、デイズが好調な販売を見せている。中でもイメージリーダーのハイウェイスターの人気が高い。普通車クオリティで仕立てられた内外装をはじめ、電動パワーステアリングのスッキリとしたフィーリングや一体感のある走りが特徴だ。しっかりとした基本骨格と足回りは印象的なほどだ。
2019年7月に登場したN-WGNは、軽ハイトワゴンの水準を超える完成度で驚かせた。各部の質感と極めて快適な走りはKカーのベストといってもいい。シートはまるでフランス車のようなクッション性。ADAS関連はN-BOX以上に充実している。デザインも個性的である。