圧倒的な走破性を誇る本格派。どこでも走れるスズキ・ジムニーは生活を豊かにする

スズキ・ジムニー　価格帯：148万5000〜190万3000円　試乗記

初代は1970年に登場。一貫して骨太な設計思想を継承

　ジムニーはＫカー唯一の本格クロカン4WD。1970年の誕生から実施したモデルチェンジは、わずか3回。20年ぶりに全面刷新（2018年）された現行4thモデルは、ラダーフレームにリジッドアクスル、縦置きエンジンによるFRベースの駆動レイアウト、副変速機付きパートタイム4WDという伝統を継承。一段と親しみやすい骨太デザインと、現代のクルマに求められる安全性と快適性を身につけて、人気が沸騰。納車まで「時間がかかる」クルマの1台になっている。

全車ターボユニット搭載。ラインアップは３グレード構成

　悪路走破性は圧倒的に高い。ランドクルーザーとともにそのオフロード性能は世界が認めている。パワートレーンは専用チューニングのR06A型直3ターボ（64ps／96Nm）に機械式の副変速機を備えた5速MT／4速ATの組み合わせ。新型はメンバーを追加したラダーフレームと車体をつなぐマウントゴムの改良で快適性が向上。ステアリングダンパーの新採用でキックバックが抑えられた。ブレーキLSDトラクションコントロールで、走破性も高まっている。

　ラインアップはベーシックなXG、装備充実のXL、上級仕様のXCの3グレード。走りの機能は全車共通。XGを選び、自分好みに仕上げるのも楽しい。
　XCに標準のスズキセーフティサポートは他グレードでもオプションで装着できる。ただし、2トーンカラーやアルミホイール、クルーズコントロール、LEDランプなどはＸＣ専用となる。