ダイハツ・コペン 価格:191万700〜243万7200円 試乗記
コペンは、「ダイハツらしいスポーツカーを世に出したい」という開発者の強い思いが結実した2シーターオープン。現行2ndモデルは2014年に登場。根強いファンの支持を集めている。
トップは本格的なデタッチャブルHT。電動システムで作動し、ルーフは約20秒でトランクに収納される。1台でフルオープンとクーペが楽しめる設計だ。
現行モデルは、ボディパネルを着せ替え可能とした独自のD-フレーム構造を採用。ローブ、エクスプレイ、セロの3タイプに加え、2019年には第4のコペンとしてGRスポーツがデビューした。
GRスポーツはトヨタでも販売するイメージリーダー。GRブランド共通イメージのエクステリアと、多くの専用アイテムが与えられ、既存のコペンとは異質の個性を発散する。
走りは本格派だ。コペンにはもともと「スポーツ」を追求するSグレードがあり、レカロやMOMO、ビルシュタインといったアイテムを標準装備。その走りはスパルタンなハード指向だった。
一方、GRスポーツはしなやかさを極めたイメージ。まったく別の大人の乗り味である。足回りのチューニングに加えてボディ剛性や空力性能を高めたことが利き、フラットでグリップ感が高い。俊敏な回頭性と正確なライントレース性は見事だ。乗り心地も意外なほど快適である。価格設定はベース車の約30万円高とリーズナブル。人気が高いのも納得できる。