ジープ伝統の高いオフロード走破性を備えたピックアップトラックが日本上陸

ジープ・ラングラー譲りの頑強なデザインと3490mmのロングホイールベースによる堂々たる佇まいが特徴の7スロットグリル・ピックアップトラック「ジープ・グラディエーター」が日本初導入

 FCAジャパンは2021年11月30日、ジープのピックアップトラック「グラディエーター(Gladiator)」を日本初導入し、同日より受注を開始した。グレード展開は「グラディエーター・ルビコン(Gladiator Rubicon)」のみのラインアップで、車両価格は770万円に設定する。

▲ジープ・グラディエーター・ルビコン 価格:8SAT770万円 全長5600×全幅1930×全高1850mm ホイールベース3490mm 車重2280kg 乗車定員5名 パワーユニットには3604cc・V型6気筒DOHCエンジン(284ps/347Nm)+電子制御式8速ATを搭載
▲ジープ・グラディエーター・ルビコン 価格:8SAT770万円 全長5600×全幅1930×全高1850mm ホイールベース3490mm 車重2280kg 乗車定員5名 パワーユニットには3604cc・V型6気筒DOHCエンジン(284ps/347Nm)+電子制御式8速ATを搭載

 初代のグラディエーターは、ジープのピックアップトラックモデルとして1962年に1963年モデルとして市場デビュー。SJ型ワゴニアの基本コンポーネントをベースとし、走破性に優れる新進のピックアップトラックとして高い人気を博す。1971年以降は車名をジープ・ピックアップやJシリーズなどに変更し、最終的に1988年まで販売した。一方、1985年(1986年モデル)からは初代チェロキーをベースとするピックアップトラックのコマンチを設定し、1992年まで生産する。その後はジープ・ブランドのピックアップトラックモデルは途絶えたが、2018年開催の米国ロサンゼルス・オートショーで26年ぶりに復活。車名は原点回帰のグラディエーターと冠した。

▲高張力スチールと軽量アルミニウムを組み合わせた強固なセーフティケージを組み込み、シャシーの強度を最大限向上させながら軽量化も図ったピックアップボディを構築する
▲高張力スチールと軽量アルミニウムを組み合わせた強固なセーフティケージを組み込み、シャシーの強度を最大限向上させながら軽量化も図ったピックアップボディを構築する

 新しいグラディエーターは、ボディ・オン・フレーム構造や前後コイルリジッドのシャシー、3604cc・V型6気筒DOHCエンジン(最高出力284ps/6400rpm、最大トルク347Nm/4100rpm)+電子制御式8速ATのパワーユニットなど、基本コンポーネントを現行JL型ラングラーと共用化したうえで、ホイールベースをラングラー・アンリミテッドより480mm長い3490mmに設定。ここに高張力スチールと軽量アルミニウムを組み合わせた強固なセーフティケージを組み込み、シャシーの強度を最大限向上させながら軽量化も図ったピックアップボディを構築した。

▲5名乗車が可能なダブルキャブや広大なベッド(荷室)、グラナイトカラー塗装の17インチアルミホイール+LT255/75R17マッド&テレインタイヤを採用
▲5名乗車が可能なダブルキャブや広大なベッド(荷室)、グラナイトカラー塗装の17インチアルミホイール+LT255/75R17マッド&テレインタイヤを採用

 エクステリアに関しては、ジープ伝統の7スロットグリル(ダークグレーアクセント入り)に独立タイプのオーバーフェンダー、外ヒンジ式のフルメタルドア、ボディサイドを守るロックレールなどを採用するとともに、5名乗車が可能なダブルキャブや広大なベッド(荷室)、そしてボディ同色で仕立てた“フリーダムトップ”3ピースモジュラーハードトップを装備。足もとには、グラナイトカラー塗装の17インチアルミホイールとLT255/75R17マッド&テレインタイヤを装着する。ボディカラーはブラックC/C/ファイヤークラッカーレッドC/C/ブライトホワイトC/C/グラナイトクリスタルメタリックC/C/スティンググレーC/C/スナッズベリー P/C/ハイドロブルー P/C/サージグリーンC/C/シルバージニス C/Cという計9タイプをラインアップした。

▲ボディ同色で仕立てた“フリーダムトップ”3ピースモジュラーハードトップを標準装備
▲ボディ同色で仕立てた“フリーダムトップ”3ピースモジュラーハードトップを標準装備
▲ボディカラーは全9タイプをラインアップ。パールコート塗装車は5万5000円高
▲ボディカラーは全9タイプをラインアップ。パールコート塗装車は5万5000円高

 内包するインテリアは、伝統をオマージュしながら上質なデザインや便利な機能、多彩な先進テクノロジーでモダンに仕上げたことが訴求点。カラーリングはブラックとブラック/ダークサドルの2タイプを用意する。エクイップメント面も充実しており、スマートフォンとの接続が可能なApple CarPlay/Android Auto対応オーディオナビゲーションシステム(Uconnect)および8.4インチVGAタッチパネルモニターやサブウーハー付アルパイン製プレミアムスピーカー(9基)、フルカラー7インチマルチビューディスプレイ、ボイスコマンド、本革巻きステアリング&シフトノブ、フロントドームオーバーヘッドLEDランプ、モジュラーシートバックJeepユーティリティグリッドシステムなどを標準で装備。シートにはレザー表皮を採用し、フロントにはヒーター機構やRubicon刺繍を、リアには60:40分割可倒機構やセンターアームレスト(カップホルダー付)を配した。

▲伝統をオマージュしながら上質なデザインや便利な機能、多彩な先進テクノロジーでモダンに仕上げたインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右
▲伝統をオマージュしながら上質なデザインや便利な機能、多彩な先進テクノロジーでモダンに仕上げたインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右
▲シートにはレザー表皮を採用。フロントにはヒーター機構やRubicon刺繍を配備
▲シートにはレザー表皮を採用。フロントにはヒーター機構やRubicon刺繍を配備
▲リアシートには60:40分割可倒機構やセンターアームレスト(カップホルダー付)を装備
▲リアシートには60:40分割可倒機構やセンターアームレスト(カップホルダー付)を装備
▲シートカラーはブラックのほかにダークサドルの選択が可能
▲シートカラーはブラックのほかにダークサドルの選択が可能
▲サブウーハー付アルパイン製プレミアムスピーカー(9基)を標準装備
▲サブウーハー付アルパイン製プレミアムスピーカー(9基)を標準装備
▲内部を樹脂カバーで覆った広大なベッド(荷室)を採用
▲内部を樹脂カバーで覆った広大なベッド(荷室)を採用

 機構面はジープ最強のオフロード性能を誇る「ルビコン」仕様に準じ、極低速走行を可能にする専用ローギア付ロックトラックフルタイム4×4システムや、左右のホイールに最大限のトルクを伝達する前後の電子制御式ロッキングディファレンシャルのトゥルロックディファレンシャル、4Lでのオフロード走行時に車速を1~8km/hに維持するセレクスピードコントロール (ヒルディセントコントロール/ヒルアセントコントロール)、悪路走行時にサスペンションストローク量を増加させる電子制御式フロント・スウェイバー・ディスコネクトシステム、フロントグリル内に設置したカメラが車両のすぐ前方のトレイルをクローズアップして表示するオフロードカメラなどを標準で装備。また、ボディ下部にはトランスミッション/トランスファーケース/フューエルタンク用スキッドプレートを、懸架機構にはFOXパフォーマンスショックアブソーバー(フロント/リア)を組み込む。先進安全装備として、アダプティブクルーズコントロール(STOP機能付)や前面衝突警報(クラッシュミティゲーション付)、ParkSenseフロント/リアパークアシスト、Parkviewリアバックアップカメラ、キーレスEnter'N Goなども標準で採用した。

▲極低速走行を可能にする専用ローギア付ロックトラックフルタイム4×4システムや、左右のホイールに最大限のトルクを伝達するトゥルロックディファレンシャルを標準で採用
▲極低速走行を可能にする専用ローギア付ロックトラックフルタイム4×4システムや、左右のホイールに最大限のトルクを伝達するトゥルロックディファレンシャルを標準で採用
▲フロントグリル内に設けたカメラが車両のすぐ前方のトレイルをクローズアップして表示するオフロードカメラを設定
▲フロントグリル内に設けたカメラが車両のすぐ前方のトレイルをクローズアップして表示するオフロードカメラを設定
SNSでフォローする