三菱自動車は2021年11月30日、ラリーアート(RALLIART)ブランド復活の第1弾として、1トンピックアップトラック「トライトン」とミッドサイズSUV「パジェロスポーツ」の特別仕様車「ラリーアート」を発表し、同日から12月12日までタイのバンコクで開催される第38回タイランド・インターナショナル・モーター・エキスポ2021に出展。さらに、12月1日より販売を開始した。
ラリーアートは、三菱自動車のモータースポーツ活動を担う関連会社として1984年4月に設立。ランサーやスタリオン、ギャランVR-4、パジェロなどをベースとするコンペティションカーを開発するとともに、ワークスチームの運営、プライベーターへの支援、スポーツパーツの製作、モータースポーツイベントの開催などを実施する。2000年代に入ると三菱自動車自体の経営が逼迫し、2002年にはMMSPの設立に伴って欧州のラリーアートが統合され、さらに2010年には業務の縮小を発表する。そして、2018年には日本の公式サイトが、2019年にはグローバルの公式サイトが閉鎖された。
三菱自動車の高性能な走りとスポーティなスタイルのイメージを牽引してきたラリーアート。今回、そのイメージを受け継ぎながら、まずはアクセサリー用品の販売事業を中心にラリーアートを再展開することが決定する。その第1弾として登場したのが、ラリーアート仕様のトライトンとパジェロスポーツだ。
2モデルの特徴を見ていこう。
まず共通の特別装備として、往年のラリーアートモデルを彷彿させるサイドデカールに、三菱自動車らしさを印象づけるラリーアートロゴ入りマッドフラップを装着。また、フロントグリルやアルミホイールをシックなブラックで統一する。さらに、インテリアにはラリーアートのロゴやオーバーロックにレッドアクセントをあしらったフロアマットを装備した。
一方、トライトン・ラリーアートは、通常モデルのクラブキャブ(メガキャブ)およびダブルキャブのローライダー仕様をベースに、レッドのアクセントカラーを配したフロントバンパーガーニッシュやラリーアートのロゴをあしらったベッドライナーなどを専用装備。また、ツートンカラーモデルにはブラックのドアミラー、ドアハンドル、リアゲートハンドル、リアバンパー(クラブキャブのみ)を採用する。ボディカラーは、ソリッドホワイト/ブラックルーフのツートンとジェットブラックマイカの2タイプを設定した。
そしてパジェロスポーツ・ラリーアートは、レッドのアクセントカラーを配したフロント&リアアンダーガーニッシュにラリーアートのロゴを採用。また、ツートンカラーモデルにはより引き締まった印象を与えるブラックのフェンダーアーチモールディング、ルーフレール、シャークフィンアンテナ、テールゲートスポイラーを組み込む。ボディカラーは、ホワイトダイヤモンド/ブラックルーフのツートンとジェットブラックマイカの2タイプを用意した。
なお、三菱自動車は「今回のラリーアート復活第1弾となる特別仕様車に続き、魅力的なラリーアート商品を順次投入し、さらにはこのブランドのスピリットを感じられるような活動を検討中」とコメントしている。